宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』キャスト/あらすじ/感想、個人的には・・
宮崎駿監督の長編アニメ映画として12作目、
前作の「風立ちぬ」からファンが待っていた月日は10年。
ジブリ映画としても「思い出のマーニー」以来9年ぶりとなる最新作、
『君たちはどう生きるか』。
7月14日から劇場公開されています。
『君たちはどう生きるか』
✅ 10年ぶりの宮崎駿監督最新作
✅ タイトルは、吉野源三郎の小説「君たちはどう生きるのか」と一緒だが、
原作は宮崎駿監督のオリジナル
✅ 主人公の声優は新人俳優さんですけど、
その他は日本の超豪華俳優陣が声優を務めています
おじさんとしては、
映画館でアニメを視聴するのに少し抵抗がありました。場違い的な・・・。
観終わった今現在、
「観ておいて良かった」と素直に感じています。
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宮崎駿監督最新作『君たちはどう生きるか』
『君たちはどう生きるか』
【監督/脚本/原作】
宮崎駿
【音楽】
久石譲
【主題歌】
米津玄師「地球儀」
【制作会社】
スタジオジブリ
【日本公開】
2023年7月14日
【上映時間】
124分
キャスト(声優)
【キャスト(声優)】
牧 眞人(山時聡真):主人公の少年
アオサギ(菅田将暉):アオサギの姿をしている小男、眞人を塔へ誘い込む
ヒミ(あいみょん):異世界で火炎を操る少女
キリコ(柴咲コウ):お婆ちゃん軍団の1人、愛煙家
ヒサコ(木村佳乃):眞人の実母
ナツコ(木村佳乃):ヒサコの妹、眞人の父親の再婚相手、妊娠している
ショウイチ(木村拓哉):眞人の父親
大伯父(火野正平):眞人の大伯父、行方不明となっている
インコ大王(國村隼):異世界にいるインコ軍団の長
老ペリカン(小林薫):異世界で死亡するペリカン
あいこ(大竹しのぶ):お婆ちゃん軍団の1人
いずみ(竹下景子):お婆ちゃん軍団の1人
その他のお婆ちゃん(風吹ジュン、阿川佐和子、滝沢カレン)
もの凄い豪華俳優陣を声優に起用している『君たちはどう生きるか』、
木村拓哉さん以外、誰の声だか全く分かりませんでした。
特に驚いたのはアオサギ(菅田将暉)、wikiのページを見てビックリ・・・。
お婆ちゃん軍団の豪華さにも驚くばかりです。
この声優陣の顔ぶれをふまえてもう1度視聴すると、違った楽しみ方ができそうですね。
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あらすじ
『君たちはどう生きるか』あらすじ
戦争が始まって3年後、
病院にいた実母:ヒサコを火災で失った少年、
牧眞人。
母親を失い、その現実を受け入れられない眞人・・・。
その後、
軍需工場の経営者をしていた父親:ショウイチが、
ヒサコの妹:ナツコと再婚し妊娠をしたことにより、
母方の実家に工場とともに疎開することになった。
しかし、
眞人は、
実母のヒサコと同じ見た目で優しそうなナツコをなかなか受け入れられず、
静観しつつも心を閉ざし、
母の実家である屋敷でお手伝いをしている老婆たちとも、
あまり会話をせず、日々を過ごしていく。
そんな中、
眞人の前に姿を見せ続ける1羽のアオサギがいた。
このアオサギ、
どうも屋敷の敷地内にある不思議な塔のある洋館に住んでいるらしい。
気になった眞人はアオサギの後を追い、
洋館に入ろうとするも、老婆たちに止められ、断念してしまう。
ナツコが言うには、
その塔を大伯父が建て、ある日、塔の中で大伯父は行方不明となって、
消息は謎のまま。
危険だからと、入口も埋められている、とのこと。
母親を失い現実を受け入れられない少年:眞人、
不思議な塔のある洋館、
そして、
眞人の周辺に現れ続ける1羽のアオサギ。
転校先の学校にも馴染めない、
現実を受け入れられない、
心を閉ざし続ける眞人にただ1羽だけ、アオサギだけは、
我が知り顔でチョッカイをかけ続けていく。
「母はあなたの助けを待っています」
屋敷がナツコの失踪で大慌ての中、
アオサギの言葉に誘導され、罠と分かっていても歩みを止めることが出来ない眞人は、
とうとう、
異世界へと足を踏み入れていくことに・・・。
〜『君たちはどう生きるか』〜
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おじさんの感想
(20年ぶりに映画館で観たアニメ、成功でした)
宮崎駿監督作を映画館で視聴するのは、
2004年に公開された「ハウルの動く城」以来、約20年ぶり。
アニメ映画を映画館で視聴したのもそれ以来ですから、全てにおいて相当久しぶりな体験となった、
『君たちはどう生きるか』。
個人的には面白かったです。
まず最初に感じたのは、〈座席が空いている・・・〉。
20年前に「ハウル」を視聴した時、普段日の夜だったんですけど、ほぼ満席状態。
今回視聴したのがお盆休み前、8月10日の朝10時からの上映でしたので、比べられるものではないんですが、非常に空いていて、落ち着いた映画鑑賞をできたなと。
(だいたい、2割〜3割程度の埋まり方でしたね)
そして本編。
いきなり冒頭から圧倒される〈火の描写〉。
「鬼滅の刃」を観ていても思うんですが、
〈火〉とか〈水〉とかのアニメ描写のレベルが今の時代、圧倒的ですね。
日本のアニメレベルが世界一なのは納得、
ピ◯サーやデ◯◯ニーアニメ映画の面白さは間違いありませんけど、日本アニメはそれ以上、と、
私のようなおじさんは思ってしまいます。
で、内容的な部分をいうと、
『君たちはどう生きるか』、
〈ある少年の葛藤と成長を、現実世界の日常と異世界での冒険をふまえて〉、
といった感じでした。
〈現実を受け入れない、受け入れたくない少年が、現実と向き合うようになるまで〉、
とも言えるかもしれません。
短くすると、ただ単に、
〈少年の成長物語〉、です。
私の頭が単純なせいか、分かりにくいとは感じませんでした。
異世界を現実と強く繋げて考える頭になっていないんでしょうね。
良く言えば現実的、
悪く言えば発想力の欠如・・・でしょうか。
例えば、
村上春樹の長編小説にはこのような部分が大いに登場します。
摩訶不思議な生き物、現世界と異世界との狭間、答えにたどり着かないけど歩き続けるしかない、など、
ファンタジー要素を取り入れつつの現実世界小説、
(「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」だけは異質ですかね)
そんな感じなので、
ある意味、たくさんそのような物語を読んでいたから、慣れていた、だけなのかもしれません。
異世界というものを、本当に存在しているという発想がそもそもない頭だからこそ、
私は『君たちはどう生きるか』を難解な物語だとは思わなかった。
〈少年は現実と向き合い、前を向いて歩き始めた〉、
そう解釈し納得してエンドロールを観ていました。
明確な答えを求めていなかった、
答えなんて1つじゃないだろう、
ファンタジーと現実世界を強く結び付けてしまうのは無理、
などのおじさん的な発想のもと、
映画なんて楽しんだモン勝ち、という大前提を持ちつつ、
『君たちはどう生きるか』を映画館で楽しませていただきました。
あの異世界の意味は?とか、
なぜあの家系だけが異世界を守っているの?、
大伯父は一体何者?、
アオサギって何?、
ペリカン軍やセキセイインコ軍、
お婆ちゃん軍団など、全てに明確な意味を持たせようとすると、賛否の否の部分が勝ってしまいますから、
娯楽として楽しむ、それだけを思いつつ映画館へ行っても損はしないと思います。
考え過ぎても答えはありませんので。
最後に1つ、
現実世界と異世界を舞台とした少年(少女)の成長物語、
と私は感じてしまったので、
宮崎駿監督作の中では、
「千と千尋の神隠し」に似たジブリ作品だと思っています。
〈思い出す〉と〈受け入れる〉という違いはありますけどね。
『君たちはどう生きるか』、
楽しめたのは事実です。
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今までの宮崎駿監督作
宮崎駿監督の長編アニメ映画、
これまでに12作品が制作されています。
宮崎駿監督の長編アニメ映画 | ||
公開年 | タイトル | 私は・・ |
1979年 | 「ルパン三世 カリオストロの城」 | 視聴済み |
1984年 | 「風の谷のナウシカ」 | 視聴済み |
1986年 | 「天空の城ラピュタ」 | 視聴済み |
1988年 | 「となりのトトロ」 | 視聴済み |
1989年 | 「魔女の宅急便」 | 視聴済み |
1992年 | 「紅の豚」 | 視聴済み |
1997年 | 「もののけ姫」 | 視聴済み |
2001年 | 「千と千尋の神隠し」 | 視聴済み |
2004年 | 「ハウルの動く城」 | 視聴済み |
2008年 | 「崖の上のポニョ」 | 視聴済み |
2013年 | 「風立ちぬ」 | 未視聴 |
2023年 | 『君たちはどう生きるか』 | 視聴済み |
前作の2013年「風立ちぬ」だけ観ておりません。
いつの日か、サブスクに登場するのを待っている状態でございます・・・。
(レンタルは今更面倒臭い)
私はおじさん!これを強調しておいて、
個人的に1番好きな宮崎駿監督の長編アニメ映画は、
「ルパン三世 カリオストロの城」と「もののけ姫」です。
次点で「千と千尋」「紅」「ナウシカ」「ラピュタ」、
次に『君たちは』「トトロ」「魔女」、
その下に「ハウル」、といった感じ。
「ポニョ」に関しては、視聴したのに内容をほぼ覚えておりません。
それぐらい印象が薄まってしまっています。
宮崎駿監督の長編アニメ映画への思い入れはこの程度のおじさんですので、
今作『君たちはどう生きるか』に対する私の評価も一般的と言えるかどうかも微妙、
むしろ、
頭の中が古すぎて今の時代にそぐわないと思われます。
是非、
周りの声に惑わされることなく、ご自分の目で確かめてみてください。
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最後に
宮崎駿監督の長編アニメ映画最新作、
『君たちはどう生きるか』を映画館で視聴してきたので、紹介させていただきました。
私個人は面白いと感じられたから、観に行って良かったなと。
もしかすると、
賛否両論!、なんて当たり前の声が多少頭の中にあったからこそ、
ハードルを上げずに済んだ、のかもしれません。
大きな期待を抱かず、平坦な気持ちで座席に座れたんでしょうね。
私が視聴した時の映画館は空いていて、環境抜群でしたし。
久しぶりのアニメ映画を映画館で、
おじさんなのに良い体験をさせていただきました。
猛暑が続きますけど、気になる方は映画館へ足を運んでみてください。
ではまた。