【2023年パルム・ドール受賞作】映画『落下の解剖学』キャスト/あらすじ/感想

2024年4月3日

2023年5月21日、
第76回カンヌ国際映画祭でワールドプレミア上映されたフランス映画、
落下の解剖学

2024年2月23日に日本で公開されました。

映画『落下の解剖学

✅ 第76回カンヌ国際映画祭:最高賞〈パルム・ドール〉受賞

✅ 〈Filmarks〉5点満点中3.9

✅ 〈Googleユーザー〉82%の人が高評価

✅ 〈IMDb〉10点満点中7.8

カンヌ国際映画祭、
過去には衣笠貞之助監督の「地獄門」(第5回)
フランシス・フォード・コッポラ監督の、
「カンバセーション⋯盗聴⋯」(第27回)、「地獄の黙示録」(第32回)
マーティン・スコセッシ監督の「タクシードライバー」(第29回)
黒澤明監督の「影武者」(第33回)
クエンティン・タランティーノ監督の「パルプ・フィクション」(第47回)など、
パルム・ドールの受賞から、年代を超えて評価され続けている映画が生まれています。

一般ウケするような映画は極端に少ない気がしますけど、
落下の解剖学(第76回)
映画好きならとりあえず注目しておいても損は無いと思います。

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映画『落下の解剖学』

落下の解剖学

映画『落下の解剖学』予告編

【監督】
ジュスティーヌ・トリエ

【脚本】
ジュスティーヌ・トリエ、アルチュール・アラリ

【製作】
Marie-Ange Luciani、David Thion

【撮影】
シモン・ボーフィス

【編集】
ロラン・セネシャル

【上映時間】
152分

【日本公開】
2024年2月23日

 

2023年:第76回カンヌ国際映画祭〈パルム・ドール受賞〉

第76回カンヌ国際映画祭は、
2023年5月16日から12日間に渡り開催されました。

主な部門の結果は以下のとおりです。

第76回カンヌ国際映画祭(2023年)

〈コンペティション〉
パルム・ドール落下の解剖学(ジュスティーヌ・トリエ監督)
グランプリ:「The Zone of Interest」(ジョナサン・グレイザー監督)
審査員賞:「枯れ葉」(アキ・カウリスマキ監督)
監督賞:トラン・アン・ユン(「ポトフ 美食家と料理人)」
女優賞:メルヴェ・ディズダル(「Kura Otlar Üstüne」)
男優賞:役所広司(「PERFECT DAYS」)
脚本賞:坂元裕二(「怪物」)

パルム・ドック:スヌープ役のメッシ落下の解剖学
(ちなみに、パルム・ドック賞というのは、カンヌ国際映画祭で優秀な演技をした犬に贈られる賞です。2001年から正式な賞として開催されています。)

その他の受賞はこちらのwikiを参照してください。

落下の解剖学
様々な映画賞でも高い評価を受けています。
第81回ゴールデングローブ賞で、外国語映画賞と脚本賞も受賞。
第96回アカデミー賞(2024年)でも、
作品賞、監督賞、主演男優賞、脚本賞、編集賞の5部門にノミネートされ、
脚本賞を受賞しました。

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2000年代のパルム・ドール

1946年から開催されているカンヌ国際映画祭。

これまでに76回という歴史を持っています。

その中でも比較的新しい2000年代の最高賞〈パルム・ドール〉受賞作はこちら。

2000〜2023年までのパルム・ドール受賞作

2000年(第53回):「ダンサー・イン・ザ・ダーク(ラース・フォン・トリアー監督)
2001年(第54回):「息子の部屋」(ナンニ・モレッティ監督)
2002年(第55回):「戦場のピアニスト」(ロマン・ポランスキー監督)
2003年(第56回):「エレファント」(ガス・ヴァン・サント監督)
2004年(第57回):「華氏911」(マイケル・ムーア監督)
2005年(第58回):「ある子供」(ジャン=ピエール&リュック・ダルデンヌ監督)
2006年(第59回):「麦の穂をゆらす風」(ケン・ローチ監督)
2007年(第60回):「4ヶ月、3週と2日」(クリスティアン・ムンジウ監督)
2008年(第61回):「パリ20区、僕たちのクラス」(ローラン・カンテ監督)
2009年(第62回):「白いリボン」(ミヒャエル・ハネケ監督)
2010年(第63回):「ブンミおじさんの森」(アピチャッポン・ウィーラセタクン監督)
2011年(第64回):「ツリー・オブ・ライフ」(テレンス・マリック監督)
2012年(第65回):「愛、アムール」(ミヒャエル・ハネケ監督)
2013年(第66回):「アデル、ブルーは熱い色」(アブデラティフ・ケシシュ監督)
2014年(第67回):「雪の轍」(ヌリ・ビルゲ・ジェイラン監督)
2015年(第68回):「ディーパンの闘い」(ジャック・オーディアール監督)
2016年(第69回):「わたしは、ダニエル・ブレイク」(ケン・ローチ監督)
2017年(第70回):「ザ・スクエア 思いやりの聖域」(リューベン・オストルンド監督)
2018年(第71回):「万引き家族」(是枝裕和監督)
2019年(第72回):「パラサイト 半地下の家族」(ポン・ジュノ監督)
•2020年(第73回):新型コロナウイルス感染症の世界的流行に伴い、実施なし
2021年(第74回):「TITANE/チタン」(ジュリア・デュクルノー監督)
2022年(第75回):「逆転のトライアングル」(リューベン・オストルンド監督)
2023年(第76回):落下の解剖学(ジュスティーヌ・トリエ監督)

カンヌ国際映画祭の中でも、
比較的新しい部類に入る23本のタイトルを切り取った感じ、
どうでしょうか?
視聴した作品、何本ありますか?

ちなみに私は、
ダンサー・イン・ザ・ダーク(第53回)
「戦場のピアニスト」(第55回)
「華氏911」(第57回)
「パラサイト 半地下の家族」(第72回)
「TITANE/チタン」(第74回)
「逆転のトライアングル」(第75回)の6本のみ。

個人的にですけど、
アカデミー作品賞の映画と比べてしまうと、
カンヌ国際映画祭のパルム・ドール受賞作に親近感は湧きません。一般的な感じは皆無、ですね。
(クセのある映画ばかりな気がしてしまいます)

2023年のパルム・ドール受賞作落下の解剖学
「TITANE/チタン」(第74回)
「逆転のトライアングル」(第75回)の流れからしても、
一般向けではないにしろ、かなりパンチの効いた映画のような気が・・・。

落下の解剖学、2024年2月23日に日本で公開されました。

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【キャスト(役名)】
ザンドラ・ヒュラー(サンドラ

スワン・アルロー(ヴァンサン・レンツィ弁護士

ミロ・マシャド・グラネール(ダニエル

アントワーヌ・レナルツ(検事

サミュエル・タイス(サミュエル

ジェニー・ベス(マージ・ベルジェ

Saadia Bentaïeb(ヌール・ブダウド弁護士

カミーユ・ラザフォード(ゾーイ・ソリドール

Anne Rotger(裁判長

ソフィ・フィリエール(モニカ

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あらすじ

落下の解剖学』あらすじ

〈公式サイトでは〉
雪山の山荘で、男が転落死した。

男の妻に殺人容疑がかかり、
唯一の証人は視覚障害のある11歳の息子。

これは、
事故か、自殺か、殺人か・・・。

〈wikiには〉
人里離れた雪積もるフランスの山荘で1人の男が不可解な転落死をし、
ドイツ人作家の妻サンドラが殺人容疑で逮捕される。

裁判では、
サンドラと夫との確執や、
死の前日の激しい言い争いも暴露される。

そこで彼女は、
現場にいた11歳の盲目の息子を唯一の証人として迎え、
自らの無実を証明しようとする・・・。

落下の解剖学

〈参照元:映画『落下の解剖学』公式サイト

〈参照元:wikipedia-落下の解剖学

落下の解剖学
あらすじを読む限り、非常にわかりやすくシンプルな物語。
転落死した夫に不審な点があり容疑者となる妻、
裁判で不利になり盲目の息子を証人として招聘し打開を図る法廷・スリラー・・・。

この重いけどシンプルな物語がパルム・ドール受賞、
実際はどうだったかと言うと・・・。

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おじさんの感想(ネタバレ注意)

おじさんの声
おじさんの声
落下の解剖学』の感想

 

(共感しないし、感動もしないけど・・・)

8

 

パルム・ドール受賞作、
アカデミー脚本賞を受賞した落下の解剖学、映画館で視聴してきました。
(U-NEXTで溜まっていたポイントを使いチケットを購入)

 

平日だったからかもしれませんけど、
非常に空いていたので、この静かな法廷・スリラーを視聴するには最高の環境、
物語に没頭できました。

 

面白かった。

 

私が視聴したことのあるパルム・ドール受賞作の中で、
あくまでも個人的な感覚だけですが、
明らかに視聴しやすい部類の映画。後味に引っ掛かるものは十二分にあるのに、観たことを後悔するような気持ちにはなりませんでした。

 

有罪か無罪か、裁判でその判決はしっかりと出されますけど、
真実が暴かれたのか、というとそうではない。

 

事件の真相へサスペンス的に迫る映画ではなくて、
ある出来事に対する裁判を、視聴者が傍聴席に座らされている感じで、裁判の行方を淡々と見守っていくような物語。

 

モヤモヤは確実に残っていてスッキリ感0なのに、
嫌じゃなかったんですよね、物語そのものも、ラストも。

 

このセリフ劇を小説を読むように観られたから、かもしれません。

 

事前にパルム・ドール受賞作への変な感情があったからかも、しれません。

 

ただ私が捻くれているから・・・かも。

 

落下の解剖学
十人十色です、何を感じるかは人それぞれ。
私は良質なグレーの人間ドラマを観せていただいた感覚です。

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最後に

2024年2月23日に公開された、
第76回カンヌ国際映画祭でパルム・ドールを受賞したフランス映画、
落下の解剖学を紹介させていただきました。

上にも書きましたけど、
一般ウケするような映画ではないと思います。
パルム・ドール受賞作はかなりパンチが効いていますからね・・・。
私が視聴したのは、という限定ですが。

だからなのか、いつも何となく気になってしまう映画賞です。
とりあえず観ておこうかな〜、と。

で、とりあえず観ておいて良かった。

ではまた。

 

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