ギャング映画の王道、豪華キャストで魅せる傑作「アンタッチャブル」
ケビン・コスナーを主演にして、
脇を固めるショーン・コネリーとアンディ・ガルシア。
悪役をやらせると、
その演技力が抜群に光り輝くロバート・デ・ニーロ。
豪華なキャストで魅せる傑作、
ギャング映画の王道と呼べる作品。
「アンタッチャブル」を紹介させて頂きます。
スポンサーリンク
ギャング映画の王道、「アンタッチャブル」
「アンタッチャブル」
The Untouchables-Trailer
監督 | ブライアン・デ・パルマ |
出演(役名) | ケビン・コスナー(エリオット・ネス) |
ショーン・コネリー(ジム・マーロン) | |
アンディ・ガルシア(ジョージ・ストーン) | |
チャールズ・マーティン・スミス(オスカー・ウォレス) | |
ロバート・デ・ニーロ(アル・カポネ) | |
ビリー・ドラゴ(フランク・ニッティ) | |
アメリカ公開 | 1987年6月5日 |
日本公開 | 1987年10月3日 |
第60回アカデミー助演男優賞:ショーン・コネリー
第45回ゴールデングローブ賞助演男優賞:ショーン・コネリー
「アンタッチャブル」、ネタバレをせずに紹介します
舞台は1920年代から30年代初期、
禁酒法時代のアメリカ・シカゴです。
・アル・カポネ(ロバート・デ・ニーロ)
禁酒法時代、密造酒製造・販売、売春業、賭博業を営んで組織を拡大し、
犯罪組織を統合、近代化していった大物のギャング、大ボスです。
顔に傷があった事で「スカーフェイス」というニックネームがありましたが、
本人がこの呼び名を嫌っていたために、本人の前でそう呼ぶ者はいませんでした。
カポネは禁酒法を利用して、
酒の密造とカナダからの密輸により莫大な利益を上げて、
地元の警察や裁判所はほぼ、カポネの言いなりです。買収に次ぐ買収。
そんなシカゴに危機感を抱いた政府は、
ある男を派遣します。
・エリオット・ネス(ケビン・コスナー)
シカゴの現状を打破しようと、財務省からシカゴへやってきたネス。
正義感の強いネスは、意気揚々と警官達を連れて密造酒摘発で手柄を立てようとしますが、
買収されて汚染しまくっている警官のせいで失敗。
シカゴの闇の深さ、カポネの強大な力を肌に感じたネスは、
精鋭チームを作り、カポネに対抗していきます。
初老の警官ジム・マーロン(ショーン・コネリー)、
警察学校の生徒で新米、銃の腕前はピカイチのジョージ・ストーン(アンディ・ガルシア)、
財務省から応援に来たオスカー・ウォレス(チャールズ・マーティン・スミス)、
そしてネス、
この4人で結成された精鋭チームが「アンタッチャブル」、
買収されない、権力に屈しない、そんな4人がカポネを追い詰めていきます。
ギャング映画の王道、
豪華なキャストが魅せる傑作「アンタッチャブル」、
時代背景は古いですけど、今でも楽しめる作品です。
スポンサーリンク
「アンタッチャブル」を観た方達のレビューを、紹介します
・「アンタッチャブル」を観たAさんのレビュー
初っ端から音楽でグッとハートを掴まれました。
挿入歌が素敵すぎてギャング映画をさらに引き立ててくれる事、間違いなしの渋い1作でした。
ショーン・コネリーの老警官ぶりが素晴らしかったです!
・「アンタッチャブル」を観たBさんのレビュー
不朽の名作。
講義でも例として出てきた作品で、マフィアに支配された社会で立ち向かう王道ものです。
BGMもカッコいいし、銃社会ならではの闘い方も良かったです。
ケヴィンの最後の締め方が好きです。
・「アンタッチャブル」を観たCさんのレビュー
アンタッチャブルズカッコいい!!
4人全員戦闘タイプかと思いきや、全然違うタイプで面白かったです。
アンディ・ガルシア演じるストーンの凄腕(階段赤ちゃんシーン)は痺れましたね。
ロバート・デ・ニーロもアル・カポネ役がハマり過ぎてて流石!
悪人ヅラが似合いますw
・「アンタッチャブル」を観たおじさん
ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、
そしてロバート・デ・ニーロ、
豪華キャストだけでも楽しめるギャング映画の王道「アンタッチャブル」、
今でも十分に楽しめる作品です。
ただですね、
この「アンタッチャブル」、実話ではありません。
実在したエリオット・ネスの自伝を基に、実在した大ボス:アル・カポネとのお話を、
映画として派手にし、大きな脚色をして作られた娯楽大作です。
アル・カポネが大ボスだった事は事実です。シカゴを牛耳っていたのも事実。
聖バレンタインデーの虐殺(血のバレンタイン)を起こしたのも事実。
エリオット・ネスがチームを率いて、アル・カポネを追っていたのも事実。
その他はほとんど脚色されたお話なんです。
だからこそ、
娯楽大作として、今でも楽しめる作品になったと思います。
実際に起こった事だけを映画にしていたら、多分、
相当暗くて地味なお話で終わっていたはずです。
シカゴ・ユニオン駅、
あの大階段でのシーンが描かれていない「アンタッチャブル」なんて・・・。
実在したエリオット・ネスの自伝を基に、
ブライアン・デ・パルマが娯楽大作に昇華させたギャング映画の王道、
豪華キャストを存分に楽しめる傑作、
「アンタッチャブル」
2時間、映画として楽しんでください。
監督ブライアン・デ・パルマについて
ブライアン・デ・パルマ(1940年9月11日〜)は、
アメリカ出身の映画監督です。
主な映画監督作品は、
公開年 | タイトル | 主演 |
1973年 | 悪魔のシスター | マーゴット・キダー |
1974年 | ファントム・オブ・パラダイス | ウィリアム・フィンレイ |
1968年 | 青春のマンハッタン※1 | ※1 |
1976年 | キャリー | シシー・スペイセク |
1980年 | 殺しのドレス | マイケル・ケイン |
1983年 | スカーフェイス | アル・パチーノ |
1987年 | アンタッチャブル | ケビン・コスナー |
1989年 | カジュアリティーズ | マイケル・J・フォックス |
1990年 | 虚栄のかがり火 | トム・ハンクス |
1993年 | カリートの道 | アル・パチーノ |
1996年 | ミッション:インポッシブル | トム・クルーズ |
2000年 | ミッション・トゥ・マーズ | ゲイリー・シニーズ |
2006年 | ブラック・ダリア | ジョシュ・ハートネット |
2007年 | リダクテッド 真実の価値 | ※2 |
※1 「青春のマンハッタン」というのはDVD題。
表記されているタイトルは、
「ロバート・デ・ニーロのブルーマンハッタン/BLUE MANHATAN2・黄昏のニューヨーク」。
ロバート・デ・ニーロ主演作のようなタイトルですが、
ブライアン・デ・パルマの徴兵拒否の実体験を基にしたアンサンブルコメディです。
第19回ベルリン国際映画祭銀熊賞受賞。
※2 「リダクテッド 真実の価値」は、
イラク戦争のマフムーディーヤ虐殺事件を題材にして作られたモキュメンタリーです。
モキュメンタリーとは、
架空の人物や団体、虚構の事件や出来事に基づいて作られるドキュメンタリー風表現方法。
「モック」というのが「擬似」という意味で、
ドキュメンタリーと併せて「モキュメンタリー」、「フェイクドキュメンタリー」と呼ばれる事も。
第64回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を受賞。
1976年、スティーヴン・キング原作のホラー映画「キャリー」のヒットによって、
一躍世界中に名が知れ渡ったブライアン・デ・パルマ。
1983年の「スカーフェイス」で、当時は酷評されてスランプに陥ります。
今は高い評価を得ている「スカーフェイス」、ですけどね。
その後、
1987年の「アンタッチャブル」がヒットをして復活。
1993年「カリートの道」、1996年「ミッション:インポッシブル」がヒット。
2000年の「ミッション・トゥ・マーズ」が再び酷評、駄作というレッテルを貼られて、
ハリウッドを干されています。
作品の出来不出来が激しい事で知られるブライアン・デ・パルマ、
映画ファン達からはカルト的な人気のある監督です。
個人的には単純に、
「キャリー」、「スカーフェイス」、「アンタッチャブル」、
「カジュアリティーズ」、「カリートの道」、
ここら辺の印象が強くなってしまっている監督ですね。
「アンタッチャブル」は大丈夫ですよ。
出来不出来の激しい監督、出来の良かった作品です。
最後に
ケビン・コスナー、ショーン・コネリー、アンディ・ガルシア、
そして、
ロバート・デ・ニーロ、豪華キャストで魅せる傑作、
「アンタッチャブル」を紹介させて頂きました。
時代背景の古いギャング映画ですので、
少し古臭さは感じますけど、
物語としては、手に汗握る展開が描かれている娯楽大作です。
今でも存分に楽しめる作品になっています。
実話ではありませんが、
実話のような緊迫感を感じられるギャング映画、王道な娯楽大作、
「アンタッチャブル」
観ていない方は是非、楽しんでみてください。
ではまた。
▶︎▶︎実在した人物を描いた犯罪映画『運び屋』、イーストウッド主演・監督作です
▶︎▶︎『ザ・ジェントルメン』、ガイ・リッチー監督最新作は2020年に公開!
▶︎▶︎スコセッシ監督最新作、Netflix『アイリッシュマン 』3時間半の感想
▶︎▶︎「ギャング映画ランキング」で常に上位、実話「グッドフェローズ 」