「百田尚樹」が、1人の女性の生涯で「美しさ」を描いた「小説」

2020年2月8日

「永遠の0」で有名な「百田尚樹」、

発言も過激なものが多くて、色々な意味で注目される作家さんです。

百田尚樹」の「小説」を全て読んだいるわけではないので、

断言はできませんが、

私が読んだことのある「百田尚樹」の「小説」はほぼ、

楽しめたものばかりでした。

 

 

 

「百田尚樹」について

 

百田尚樹(ひゃくたなおき)」さんは、

1956年2月23日、大阪市淀川区に生まれます。

同志社大学法学部在学中に「ラブアタック!」という恋愛バラエティに6回挑戦している方です。

私のようなおじさんでも、「ラブアタック!」なるテレビ番組は、名前しか知りません。

大学を中退後、朝日放送のプロテューサーに目をかけられ、
放送作家になり、あの有名なテレビ番組「探偵!ナイトスクープ」のチーフライターを25年以上に渡り務めています。「探偵!ナイトスクープ」という名前は知っておりますが、残念ながら観たことはありません。

 

放送作家で、小説家の顔も持っている「百田尚樹」さんですが、

私にとっては小説家「百田尚樹」です。

 

私は関西在住ではないので、
「探偵!ナイトスクープ」を観たことはありませんし、
あの過激な発言の数々もあまり気にならないんですよね。よく喋るおじさんだなぐらいで。

放送作家としての印象が全くない「百田尚樹」さんですが、

「小説」は読み応えのあるものばかりです。

 

スポンサーリンク

 

「百田尚樹」の「小説」

 

小説家としての「百田尚樹」さん、輝かしい経歴を少しだけ表にします。

小説 主な評価
2006年 永遠の0 小説も映画も大ヒット 代表作
2009年 BOX! 第30回吉川英治文学新人賞候補 第6回本屋大賞5位
2009年 風の中のマリア 個人的に好きだから、載せておく
2013年 海賊と呼ばれた男 第10回本屋大賞受賞
「直木賞なんかよりもはるかに素晴らしい、文学賞の中で最高の賞だ」と発言

 

発言自体はですね、なんというところに喧嘩を売っているんだと思ってしまいますが、
今現在、本屋大賞の影響力は凄まじいですから、あながち間違っていないなと。

正直な方なんでしょうね。思ったことを何でもズバズバ言ってしまう危うさはありますが。

 

そんな小説家の「百田尚樹」さん、

1人の女性の生涯で、「美しさ」について私たちに問いかける「小説」を発表しています。

男からすると、悲しくもちょっと背筋がヒヤッとする「小説」です。

 

 

 

「百田尚樹」が描く、1人の女性の生涯

 

モンスター 百田尚樹

 

ネタバレせずに、紹介します。

主人公は、瀬戸内海に面した人口4万の古い田舎町でレストランを営む町一番の美女です。
綺麗な女性というレベルではなく、絶世の美女と言われるぐらいの容姿です。

この美女、実は作られた美女です。美容整形で莫大なお金をかけて別人になった女性です。

実の親にまで、幼い頃から見た目で罵られてきた女性、高校で幼き日の淡い恋心を抱いた相手と再会します。しかし、自分の見た目にコンプレックスのあった女性は、歪んだ思いからある事件を引き起こしてしまいます。

その常軌を逸した犯行から、町の人々はその女性を「モンスター」と呼んで忌み嫌い、
親からも勘当される形で東京に出て行くことになります。

 

東京に出てきても何も変わらず、短大や職場で差別され、追い詰められた彼女がとった策は美容整形でした。

顔を変えてしまえ、別人になってしまえ

どんどん美容整形にハマっていきます。
莫大な金額がかかる大掛かりな美容整形、性風俗業に従事しなんとかお金を工面して、
完璧な美人に変身していきました。

完璧な美人になった女性、別人の人生を手にしていきますが、
胸の奥底にはかつての淡い恋心を抱いた相手への思いが・・・。

2度と戻らないと決めていた故郷に、別人となって帰り、レストランを営むことになります。

レストランの美人オーナーとして、1人の男性を待っている日々、果たして再会できるのか。

 

女性の生涯を通して、「美しさ」とは一体何なのか、

悲しくて背筋がヒヤッとしますが、読み応えのある「小説」です。

 

 

 

読んだ感想

 

百田尚樹」の「モンスター」、

個人的には男に勧めたい「小説」です。

もちろん、女性が読んでもラストまで一気に読み進めてしまうと思いますが、より男性の方が怖い思いをしながら読み進められると、私は思ってしまいます。

女性の執念とでもいうのか、思い切りの良さとでもいうのか、男があまり持ち合わせていない気持ちの強さを、この「モンスター」から読み取ってしまいます。

 

女性はウンウンと共感できる部分があるかもしれませんが、

男にとってはこの上ないぐらい怖いです。「ホラー小説」ではありませんよ。

男というのは所詮、世間体で生きている動物だと嫌という程思い知らされて、悲しくて背筋をヒヤッとさせる「小説」、「百田尚樹」の「モンスター」、

私と同性の方に読んでもらって、怖い思いをしてください、そんな願いです。

 

 

 

「百田尚樹」の「小説」を読んだことがない方へ

 

大多数の方が、

「永遠の0」で「百田尚樹」を知ったと思います。
「小説」と「映画」、どちらでもいいですけど、
百田尚樹」を知ったキッカケは「永遠の0」だったのではないでしょうか。

 

 

「映画」は観たけど「小説」は読んでいない、

または、「百田尚樹」の「小説」を1冊も読んだことがない方、

百田尚樹」の入り口としては、やはり「永遠の0」を読んだ方がいいと思います。

いきなり「モンスター」では面食らってしまいます。勧めておいてすいませんけど。

 

「永遠の0」の「小説」を読んでみて、他の作品も読みたいとなれば、「モンスター」に手を出して、

もしくは、

「昆虫の小説」に抵抗がなければ、こちらの「小説」、

▶︎▶︎「昆虫」の「小説」、有名作家が描く「あなたの知らない世界」

まぁ、「昆虫の小説」に抵抗のない人などいないと思いますけど、
私は楽しく読み進められたので、選択肢の1つとしておすすめしておきます。

 

百田尚樹」が、ただのうるさいおじさんではない事が分かると思います。そんな新しい発見に面食らってしまうかもしれませんが。

百田尚樹」の「小説」自体をおすすめします。

 

 

 

最後に

 

このブログで、「小説」を紹介してきて、この記事が「小説」のカテゴリーで30回目です。

ちょっとした節目だと感じていますが、

ブログを開設する前にしっかりと考えておくべきでした。

10冊目はこれ、20冊目はこれ、30冊目はこれ、

こんな感じで考えておけば、もう少し締りのあるカテゴリーになったと思います。これだけ順不同でバラバラだと、どうもね・・・。

今更反省をしても遅すぎるので、40回目を考えていきながら、前向きに書いていこうと思っています。

 

ではまた。

 

 

(Visited 336 times, 1 visits today)

スポンサーリンク