『第77回ゴールデングローブ賞』、アカデミー賞の前哨戦が完了しました
第77回ゴールデングローブ賞の授賞式が、
1月6日(米国時間:1月5日)、
カリフォルニア州ビバリーヒルズのビバリー・ヒルトンで行われました。
アカデミー賞の前哨戦とも言われる賞レース。
予想なんて当たりませんね。
第77回ゴールデングローブ賞の映画部門、
各受賞作と各ノミネート作は以下の通りです。
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第77回ゴールデングローブ賞 映画部門
第77回ゴールデングローブ賞は、
2019年の映画とテレビ番組を対象としていて、
ノミネート作品は2019年12月9日に発表。
授賞式は2020年1月6日(米国時間:1月5日)に開催されました。
2019年は、
話題作としてマーティン・スコセッシ監督作、
「アイリッシュマン 」
トッド・フィリップス監督作、
「ジョーカー」
クエンティン・タランティーノ監督作、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
ノア・バームバック監督作、
「マリッジ・ストーリー」
ここら辺の作品が、何かと賞を受賞するのではないかと言われていましたが、
果たして結果は?
映画部門:ドラマ作品賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:ドラマ作品賞にノミネートされたのは5作です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:ドラマ作品賞」
☆ | 「1917 命のかけた伝令」 (日本公開:2020年2月14日) |
▲ | 「アイリッシュマン 」 (日本公開:ネットフリックスで2019年11月5日に公開) |
▲ | 「マリッジ・ストーリー」 (日本公開:ネットフリックスで2019年11月29日に公開) |
▲ | 「2人のローマ教皇」 (日本公開:ネットフリックスで2019年12月20日に公開) |
▲ | 「ジョーカー」 (日本公開:2019年10月4日) |
「アイリッシュマン 」、「ジョーカー」が落選したのも驚きでしたけど、
ネトフリ映画が3本もノミネートされている事には驚愕しますね。
ネットフリックス映画vsその他
そんな構図にも見えてしまいます。
正直な予想を書いておくと、
なんだかんだ言って、
「アイリッシュマン 」が獲るのではないかと予想していましたが、
ガッツリと外れました。この手の予想は外してばかりです。
受賞作「1917 命をかけた伝令」は、
第一次世界大戦に投入された2人の若きイギリス兵のある1日を描いた作品。
監督はサム・メンデス。
「アメリカン・ビューティー」(1999年)
「ジャーヘッド」(2005年)
「007 スペクター」(2015年)などで知られる監督です。
主演ジョージ・マッケイ。
ネットフリックス映画「ずっとあなたを待っていた」に出演しています。
今現在、ネトフリで視聴可能です。
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映画部門:コメディ・ミュージカル作品賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:コメディ・ミュージカル作品賞にノミネートされたのは5作です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:コメディ・ミュージカル作品賞」
☆ | 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 (日本公開:2019年8月30日) |
▲ | 「ルディ・レイ・ムーア」 (日本公開:ネットフリックスで2019年11月から公開) |
▲ | 「ジョジョ・ラビット」 (日本公開:2020年1月17日) |
▲ | 「ロケットマン」 (日本公開:2019年8月23日) |
▲ | 「ナイブス・アウト/名探偵と刃の館の秘密」 (日本公開:2020年1月31日) |
昨年、
映画館で視聴した「ワンハリ 」が受賞しています。
コメディ・ミュージカル部門での受賞です。
ゴールデングローブ賞はこのように、映画をジャンル分けして、
作品賞を2作に授与しています。
これからやってくるアカデミー賞では、
作品賞は1つだけです(ドキュメンタリーやアニメ、短編、外国映画を除けば)。
「アイリッシュマン 」、「ジョーカー」、「1917 命をかけた伝令」、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」、
「マリッジ・ストーリー」あたりで争う事になるのでしょうか?
楽しみですね。
映画部門:監督賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:監督賞には5人がノミネートされています。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:監督賞」
☆ | サム・メンデス 「1917 命をかけた伝令」 |
▲ | クエンティン・タランティーノ 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
▲ | マーティン・スコセッシ 「アイリッシュマン 」 |
▲ | トッド・フィリップス 「ジョーカー」 |
▲ | ポン・ジュノ 「パラサイト 半地下の家族」 |
映画部門:ドラマ作品賞を受賞した「1917 命をかけた伝令」の監督、
サム・メンデスが監督賞を受賞しました。
監督賞は、作品賞とほぼ重なりますので、
納得の受賞と言えるのではないでしょうか。
映画部門:主演男優賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:主演男優賞、<ドラマ部門>でノミネートされたのは5人です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:主演男優賞<ドラマ部門>」
☆ | ホアキン・フェニックス 「ジョーカー」 |
▲ | アントニオ・バンデラス 「Pain and Glory」 |
▲ | アダム・ドライバー 「マリッジ・ストーリー」 |
▲ | ジョナサン・プライス 「2人のローマ教皇」 |
▲ | クリスチャン・ベール 「フォードvsフェラーリ」 |
「ジョーカー」で怪演を魅せたホアキン・フェニックスが、
納得の<ドラマ部門>で主演男優賞を受賞しました。
受賞スピーチで酷い事ばかり喋ったようですけど、
あの「ジョーカー」では頷いてしまいますね。
映画部門:主演男優賞<コメディ/ミュージカル部門>でノミネートされたのは5人。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:主演男優賞<コメディ/ミュージカル部門>」
☆ | タロン・エガートン 「ロケットマン」 |
▲ | レオナルド・ディカプリオ 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
▲ | エディ・マーフィ 「ルディ・レイ・ムーア」 |
▲ | ダニエル・クレイグ 「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」 |
▲ | ローマン・グリフィン・デイビス 「ジョジョ・ラビット」 |
2020年1月17日から日本で公開される「ジョジョ・ラビット」、
主演のローマン・グリフィン・デイビスがノミネートされています。
子役です。ノミネートされるほどの演技、注目したい新人ですね。
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映画部門:助演男優賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:助演男優賞でノミネートされているのは5人です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:助演男優賞」
☆ | ブラッド・ピット 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
▲ | アンソニー・ホプキンス 「2人のローマ教皇」 |
▲ | トム・ハンクス 「A Beautiful Day in the Neighborhood」 |
▲ | アル・パチーノ 「アイリッシュマン 」 |
▲ | ジョー・ペシ 「アイリッシュマン 」 |
随分と濃いメンバーになったレースですね。
見渡す限り大御所だらけ、です。
こちらも正直な予想を申しますと、
「アイリッシュマン 」のジョー・ペシだと思っていたのですが、
結局またハズレです。
ブラピは納得なんですけどね。
「ワンハリ 」のラストで魅せたブラピの躍動感、
今も脳裏に焼きついています。
助演男優賞、助演女優賞はジャンル分けはされていませんので、
これだけです。
映画部門:主演女優賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:主演女優賞<ドラマ部門>でノミネートされたのは5人です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:主演女優賞<ドラマ部門>」
☆ | レネー・ゼルウィガー 「ジュディ 虹の彼方に」 |
▲ | スカーレット・ヨハンソン 「マリッジ・ストーリー」 |
▲ | シアーシャ・ローナン 「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 |
▲ | シャーリーズ・セロン 「スキャンダル」 |
▲ | シンシア・エリヴォ 「ハリエット」 |
2003年「コールド・マウンテン」で、
第76回アカデミー助演女優賞を受賞しているレネー・ゼルウィガーが、
<ドラマ部門>で主演女優賞を受賞しました。
アカデミー賞での主演女優賞はノミネート止まりですから、
遂にその時が!
あるかもしれませんね。
映画部門:主演女優賞<コメディ・ミュージカル部門>でノミネートされたのは5人。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:主演女優賞<コメディ・ミュージカル部門>」
☆ | オークワフィナ 「フェアウェル」 |
▲ | ケイト・ブランシェット 「Where’d You GO,Bernadette」 |
▲ | ビーニー・フェルドスタイン 「ブックスマート」 |
▲ | アナ・デ・アルマス 「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」 |
▲ | エマ・トンプソン 「レイトナイト 私の素敵なボス」 |
「フェアウェル」で<コメディ・ミュージカル部門>の主演女優賞を受賞した、
オークワフィナは、
中国系アメリカ人の父親と、韓国系アメリカ人の母親を持つアジア系の女優さんです。
「オーシャンズ8」(2018年)や、
「ジュマンジ/ネクスト・レベル」(2019年)などにも出演しています。
映画部門:助演女優賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:助演女優賞にノミネートされたのは5人です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:助演女優賞」
☆ | ローラ・ダーン 「マリッジ・ストーリー」 |
▲ | アネット・ベニング 「ザ・リポート」 |
▲ | ジェニファー・ロペス 「ハスラーズ」 |
▲ | マーゴット・ロビー 「スキャンダル」 |
▲ | キャシー・ベイツ 「リチャード・ジュエル」 |
「マリッジ・ストーリー」で助演女優賞を受賞したローラ・ダーン、
1993年「ジュラシック・パーク」のエリー・サトラー博士役でお馴染みの女優さん。
糞の中に手を突っ込んでいたのがローラ・ダーンです。
2017年「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」にホルド中将役で出演しています。
映画部門:脚本賞・作曲賞・主題歌賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:脚本賞にノミネートされているのは5人です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:脚本賞」
☆ | クエンティン・タランティーノ 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
▲ | ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン 「パラサイト 半地下の家族」 |
▲ | ノア・バームバック 「マリッジ・ストーリー」 |
▲ | アンソニー・マクカーテン 「2人のローマ教皇」 |
▲ | スティーヴン・ゼイリアン 「アイリッシュマン 」 |
タランティーノの「ワンハリ 」は納得です。
ネタバレになるので、あまり詳しくは語りませんけど、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」のラスト13分、
タランティーノの思いが強烈に詰まっています。
その思いを具現化しているのが、
レオナルド・ディカプリオ演じるリック・ダルトンと、
ブラッド・ピット演じるクリフ・ブースです(助演男優賞を受賞)。
是非、視聴してみてください。
映画部門:作曲賞にノミネートされているのは5曲人です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:作曲賞」
☆ | ヒドゥル・グドナドッティル 「ジョーカー』 |
▲ | ランディ・ニューマン 「マリッジ・ストーリー」 |
▲ | アレクサンドル・デスプラ 「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 |
▲ | トーマス・ニューマン 「1917 命をかけた伝令」 |
▲ | ダニエル・ペンバートン 「マザーレス・ブルックリン」 |
昨年、
何かと話題になった「ジョーカー」が作曲賞を受賞しています。
作品自体もそうですけど、曲も耳に残ってしまっていますね。
エドワード・ノートン監督作、
2020年1月10日に公開される「マザーレス・ブルックリン」が、
作曲賞でノミネートされています。
こちらも楽しみな映画です。
映画部門:主題歌賞でノミネートされているのは5曲です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:主題歌賞」
☆ | (I’m Gonna)Love Me Again:エルトン・ジョン&タロン・エガートン 「ロケットマン」 |
▲ | Beautiful Ghosts:テイラー・スウィフト 「キャッツ」 |
▲ | Into the Unknown:パニック・アット・ザ・ディスコ 「アナと雪の女王2」 |
▲ | Stand Up:シンシア・エリヴォ 「ハリエット」 |
▲ | SPIRIT:ビヨンセ 「ライオン・キング」 |
特に何も感想が無いんですよね。
すいません。
エルトン・ジョン、テイラー・スウィフト、ビヨンセ、
名前は知っておりますけど、全く聴かないもので・・・。
映画部門:アニメ映画賞・外国語映画賞
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門:アニメ映画賞にノミネートされているのは5作です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:アニメ映画賞」
☆ | 「Missing Link」 |
▲ | 「ヒックとドラゴン 聖地への冒険」 |
▲ | 「アナと雪の女王2」 |
▲ | 「ライオン・キング」 |
▲ | 「トイ・ストーリー4」 |
映画部門:外国語映画賞にノミネートされたのは5作です。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:外国語映画賞」
☆ | 「パラサイト 半地下の家族」(韓国) |
▲ | 「フェアウェル」(アメリカ) |
▲ | 「レ・ミゼラブル」(フランス) |
▲ | 「Dolor y gloria」(スペイン) |
▲ | 「Portrait de la jeune fille en feu」(フランス) |
ポン・ジュノ監督作「パラサイト 半地下の家族」は、
第72回カンヌ国際映画祭で韓国映画初のパルム・ドールを受賞。
韓国では2019年5月30日に公開されて、観客動員数は1000万人を突破しています。
主演ソン・ガンホ。
日本での公開は、2020年1月10日に予定されています。
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第77回ゴールデングローブ賞:映画部門・最多受賞、最多ノミネート
第77回ゴールデングローブ賞、
映画部門での最多ノミネートは、以下の通りです(10位まで)。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:最多ノミネート」
順位 | ノミネート数 | タイトル |
1 | 6 | 「マリッジ・ストーリー」 |
2 | 5 | 「アイリッシュマン 」 |
3 | 5 | 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
4 | 4 | 「ジョーカー」 |
5 | 4 | 「2人のローマ教皇」 |
6 | 3 | 「1917 命のかけた伝令」 |
7 | 3 | 「ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密」 |
8 | 3 | 「パラサイト 半地下の家族」 |
9 | 3 | 「ロケットマン」 |
最多受賞した作品の順位は以下の通りです。
「第77回ゴールデングローブ賞 映画部門:最多受賞」
順位 | 受賞数 | タイトル |
1 | 3 | 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
2 | 2 | 「1917 命をかけた伝令」 |
2 | 「ジョーカー」 | |
2 | 「ロケットマン」 |
クエンティン・タランティーノ監督作、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」が、
第77回ゴールデングローブ賞の3つの部門を受賞して、最多受賞作となりました。
(コメディ・ミュージカル部門作品賞、助演男優賞、脚本賞)
注目していた、
マーティン・スコセッシ監督作、
「アイリッシュマン 」は受賞とはならず、
アカデミー賞に持ち越しですね。
最後に
アカデミー賞の前哨戦と言われる賞レース、
第77回ゴールデングローブ賞の映画部門を紹介させて頂きました。
本当なら、
テレビドラマ部門というのがあるんですけど、
そちらを書いてしまうと、
10000文字を超えてしまうので、割愛させてもらいました。
次の映画賞はアカデミー賞です。
「ジョーカー」がどこまで賞を獲得するのか、
「アイリッシュマン 」が躍動するのか、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」がゴールデングローブ賞同様、
アカデミー賞でも主役となるのか、
注目して、楽しみたいですね。
ではまた。