A24配給の映画『関心領域』主な映画賞/キャスト/あらすじ/実話【5月24日から公開予定】
A24配給の歴史・ドラマ映画、
実話を基に製作された『関心領域』が5月に公開予定となっています。
映画『関心領域』
✅ アウシュヴィッツ強制収容所の隣に建てた新居で暮らす、ある夫婦の実話を基にした物語
✅ 様々な評価
⇨この映画を観たことは一生忘れないだろう〈Entertainment Weekly〉
⇨今世紀最も重要な映画〈IGM〉
⇨どんなホラー映画よりも恐ろしい〈Vox〉
⇨目をそらしてはいけない〈Slash Film〉
⇨共犯という罪の考察〈The Playlist〉
✅ 日本では2024年5月24日から公開予定
とりあえず注目はしておこう、
そう思わせる映画配給会社A24が絡んでいる『関心領域』。
5月に映画館へ足を運んでも良い注目作ではないでしょうか。
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映画『関心領域』
『関心領域』
The Zone of Interest | Official Trailer 2 HD | A24
【監督/脚本】
ジョナサン・グレイザー
【原作】
マーティン・エイミス「The Zone of Interest」
【製作】
ジェームズ・ウィルソン、エヴァ・プシュチンスカ
【製作総指揮】
レノ・アントニアデス、ダニエル・バトセク
レン・ブラバトニック、ダニー・コーエン
ケロン・ダーネル、デヴィッド・キンバンギ
オリー・マッデン、テッサ・ロス
【音楽】
ミカ・レヴィ
【撮影】
ウカシュ・ジャル
【編集】
ポール・ワッツ
【日本公開】
2024年5月24日
主な映画賞
【第96回アカデミー賞(2024年)】
〈ノミネート/受賞〉
•作品賞(ジェームス・ウィルソン)
•監督賞(ジョナサン・グレイザー)
•脚色賞(ジョナサン・グレイザー)
•国際長編映画賞(『関心領域』)
•音響賞(ジョニー・バーン、ターン・ウィラーズ)
⇨5部門ノミネート、2部門受賞
【第76回カンヌ国際映画祭(2023年)】
•グランプリ受賞
(コンペティション部門における第2席の賞、第1席はパルム・ドール)
•カンヌ・サウンドトラック賞(ミカ・レヴィ)
【第96回アカデミー賞(2024年)】では、
主役を「オッペンハイマー」に譲るものの、「哀れなるものたち」と共に注目されていた『関心領域』。
2部門を受賞し結果を残しました。
【第76回カンヌ国際映画祭(2023年)】では、
パルム・ドールを「落下の解剖学」と争い、惜しくも第2位となるグランプリを受賞。
ただ、「落下の解剖学」と『関心領域』の主演女優はザンドラ・ヒュラーですから、
彼女が第76回を席巻した感を受けてしまいます。
その他の映画賞でも、
数多くのノミネートと受賞を獲得した『関心領域』。
ある映画賞では「オッペンハイマー」より上という評価も得ておりますので、
注目に値する1本と言えるのではないでしょうか。
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キャスト
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【キャスト(役名)】
クリスティアン・フリーデル(ルドルフ・ヘス)
ザンドラ・ヒュラー(ヘドウィク・ヘス)
ラルフ・ハーフォース(オズヴァルト・ポール)
ダニエル・ホルツバーグ(ゲルハルト・マウラー)
サッシャ・マーズ(アルトゥール・リーベヘンシェル)
フレイア・クロイツカム(エレオノーア・ポール)
イモゲン・コッゲ(リンナ・ヘンセル)
マックス・ベック(シュワルツァー)
ヨハン・カルトハウス(クラウス・ヘス)
ステファニー・ペトロウィッツ(ソフィー)
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あらすじ
『関心領域』あらすじ
1945年、
アウシュビッツ強制収容所の隣で幸せに暮らす家族。
収容所の所長ルドルフ・ヘスは、
彼の妻ヘドウィクと5人の子供達と共に、
収容所と壁ひとつ隔てた新居に暮らしていた。
温室、パビリオン、
子供用の水遊びプールを備えた広い庭のある2階建ての家に住み、
どこにでもある穏やかな日常の中にいる家族・・・。
しかし、
壁の向こうはアウシュビッツ強制収容所。
昼だろうが夜だろうが耳に飛び込んでくる銃声、
看守の叫び声、
囚人たちの鳴き声。
壁越しに確認できてしまう、
火葬場の煙突から立ち上る炎と濃い煙。
壁ひとつ隔てているだけの穏やかな日常には、
収容所で何が行われているのか、
その気配は確実に伝わってくる。
1つの世界に存在する2つの異なる領域。
それでも、
家族は無関心を装って暮らしていくだけ・・・?。
〜『関心領域』〜
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実話:ルドフル・ヘス
ルドルフ・フランツ・フェルディナント・ヘス(1901年11月25日〜1947年4月16日)は、
ドイツの政党国家社会主義ドイツ労働者党の組織:親衛隊の将校。
最終階級は親衛隊中佐。
第二次世界大戦中に、
アウシュヴィッツ強制収容所の所長を勤めたことで有名です。
第二次世界大戦中のヘスを簡単に振り返ってみると、
【第二次世界大戦中のルドルフ・ヘス】
•1940年2月21日
第二次世界大戦が開戦した後、旧ポーランドのオシフィエンチム(ドイツ名アウシュヴィッツ)にある元オーストリア=ハンガリー帝国軍砲兵隊兵舎を利用して、防疫通過収容所を建設する計画が立てられた。
•1940年4月29日
ヒムラーのアウシュヴィッツ収容所建設に関する命令に基づき、
ヘスが初代所長に着任。
(5月20日にドイツ人刑事犯30人、6月14日にはポーランド人政治犯728人を収容)
•1941年3月1日
ヒムラーがアウシュヴィッツを訪問し、ヘスに収容数を3万人に増やし、さらに、
隣接するブジェジンカ(ドイツ名ビルケナウ)にも10万人収容できる収容所を建設するように命じられる。
アウシュヴィッツの拡張工事開始。
この頃から、アウシュヴィッツ収容所でユダヤ人ガス虐殺が開始。
•1942年1月
ビルケナウ収容所の周辺にある農家にガス室を設置。
•1943年
アウシュヴィッツ収容所に3万人、
ビルケナウ収容所に14万人が収容されている状態に。
敗戦が目前となったこの時期、ヒムラーから「国防軍に紛れ込め」との命を受けドイツ海軍兵士に成りすまして、
イギリス軍の捕虜となる。
イギリス軍はヘスの正体を見破れず、1度は釈放された。
以降、北ドイツで偽名を名乗り農家で働き始めた。
•1946年3月11日
ヘスはイギリス軍により逮捕。
•1946年4月
ニュルンベルク裁判にて、ユダヤ人250万人をガス虐殺したと証言。※
•1946年5月25日
ヘスはワルシャワへ移送され、ポーランド政府に身柄を引き渡された。
•1947年4月2日
ポーランド最高人民裁判所より、死刑を宣告される。
•1947年4月16日
大量のユダヤ人を虐殺したオシフィエンチム(アウシュヴィッツ)の地で、
絞首刑に処させれた。
※ルドルフ・ヘスは、
ガス殺で250万人、病気で50万人、合計300万人などと証言していたようですが、
取り調べの際拷問を受けていたようで、この証言は誇張されているとして今現在、全く信用されていません。
現在の学者によると、アウシュヴィッツの死亡者は110万人ほどであったという見解になっているようです。
⇨参照元:wikipedia-ルドルフ・ヘス
映画『関心領域』は、
このルドルフ・ヘスとその家族を題材にした物語となっています。
アウシュヴィッツ強制収容所がすぐ隣にある生活・・・、
想像すらできない現状を生きていた家族たち・・・。
2024年5月24日から日本で公開予定となっています。
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最後に
A24配給の注目作、
映画『関心領域』を紹介させていただきました。
予告動画を観る限り、
どのような内容の作品なのか全く想像ができない感じですけど、
非常に気になる1本であることは間違いありません。
それに、
実話を基にした歴史・ドラマ映画なのに、上映時間は105分と良心的。
気になる方は5月24日以降、映画館へ足を運んでみてください。
ではまた。