「トレインスポッティング」、マニアを増やした青春映画の名作です
イギー・ポップの「Lust For Life」。
曲名を聞かされても、
頭の中で再生できる人は少ないかもしれませんけど、
「トレインスポッティング」のオープニング。
こう聞くと、
頭の中で再生できる人がグンッと増えると思います。
「ダンッダンッダンッ、ダッ、ダンッダンッダダン」
歴代映画、オープニングのカッコ良さ選手権があるなら、
間違いなく上位です。トップの可能性も高い。
トレインスポッティング:鉄道マニア、鉄オタ的な意味ですが、
ダニー・ボイルが世の中に増やしてしまったのは、
「トレインスポッティング」マニアです。
スポンサーリンク
マニアを増やした「トレインスポッティング」
「トレインスポッティング」
Trainspotting(1996)Official Trailer
監督 | ダニー・ボイル |
原作 | アーヴィン・ウェルシュ |
出演(役名) | ユアン・マクレガー(マーク・レントン) |
ロバート・カーライル(ベグビー) | |
ジョニー・リー・ミラー(シック・ボーイ) | |
ユエン・ブレムナー(スパッド) | |
ケヴィン・マクキッド(トミー) | |
ケリー・マクドナルド(ダイアン) | |
イギリス公開 | 1996年2月23日 |
日本公開 | 1996年11月30日 |
ネタバレをせずに、紹介します。
舞台はスコットランド。
鬱屈した若者たちの物語です。登場人物、ほぼ何かのジャンキー。
・マーク・レントン(ユアン・マクレガー)
ヘロイン中毒のジャンキー。
何度か薬を辞めようと試みておりますけど、1度も成功していません。
苦しみつつも必ず欲に負けるが、前を向こうとする努力はしています。
・スパッド(ユエン・ブレムナー)
ヘロイン中毒のジャンキー。
性格は優しく、もの凄くいい奴です。
小心者で憎めないキャラですけど、1発キメてから面接へ挑む面も・・。
本当にいい奴ですよ。
・シック・ボーイ(ジョニー・リー・ミラー)
ヘロイン中毒のジャンキー。
「007」オタクのイケメン。お金に関しても中々のクズな1面をお持ちです。
遊ぶには最適、同じ会社の仲間だとしたら最低、
そんな男です。
・トミー(ケヴィン・マクキッド)
薬は一切やらない。健康オタクで筋トレが趣味な男です。
若干、アブノーマルな性癖の持ち主ですけど、登場人物の中ではまだ、まともな方です。
そんなトミーも薬の怖さを知る事に・・・。
・ベグビー(ロバート・カーライル)
薬は一切やりません。やるのは1つだけ。酒飲んでケンカ。
アル中でケンカ中毒、1番ヤバいのはこいつです。
薬は人間の体を壊します。ベグビーも人間の体を壊します。
薬かベグビーか、どちらかを選ぶとしたら、どちらもイヤ。そんな男がベグビー。
こんなスコットランドの若者たちを中心にして、
スピード感溢れる青春映画の名作が、「トレインスポッティング」です。
未来を選べ
人生に何を望む?
固定金利の住宅ローン、レジャー・ウェア、
ローンで買う高級なスーツとベスト、
くだらないクイズ番組、ジャンク・フード、友達、
それが豊かな人生?
だが俺はゴメンだ。豊かな人生なんか興味はない。理由?
ヘロインだけがある
1996年のイギリス映画、
ダニー・ボイル監督、ユアン・マクレガーの大出世作、
「トレインスポッティング」
マニアになってしまっても、責任は負えませんので、ご了承を。
スポンサーリンク
「トレインスポッティング」を観た方達のレビューを、紹介します
・「トレインスポッティング」を観たAさんのレビュー
どこまでもぶっ飛んでいて最高でした。
最初と最後がクール過ぎて大好きです。
ここまでのドラッグ系の映画はついていけなかったけど、
終始暗いわけではなくテンポも良いし、観飽きません。続編も必ず観ます!
・「トレインスポッティング」を観たBさんのレビュー
ものすごくお洒落(特にスパッド)。
何も考えずにただ黙って”観るという体験”をするしかありません。
自分でも何を思ったか分からないけど、影響力は絶大です。
中学生の頃、躊躇わないで最後まで観ていたら今の私ではいられなかったはず。
そして、今はただひたすらに坊主にしたいです。
・「トレインスポッティング」を観たCさんのレビュー
俺の青春。休日に観ることをオススメします。
ユアンマクレガーが本当にカッコいいし、
こんなクソみたいな友達に恵まれたいと、観るたびに思います。
・「トレインスポッティング」を観たおじさん
私が「トレインスポッティング」を初めて視聴したのは、
今から何年前でしょうか・・・あの頃は若かった・・・と、嘆く必要のない作品です。
今でも間違いなく楽しめる「映画」です。
これから初めて「トレインスポッティング」を観るというあなた、
メチャクチャ羨ましいです。憎いぐらいに。
オープニングのスピード感、
ジャンキー達が、犯罪と恋と別れ、失敗と挑戦を繰り返す疾走感、
ラストに待っている爽快感、
これらを今から味わえるあなた、ズルイですよね。
おじさんは記憶を消してもう1度観たいです。同じように味わいたい。
ただですね、
私はすでに1度味わっています。経験者です。もう数回、同じものを観ておりますしね。
初鑑賞で最高の「映画」に出会えたという経験から、
その最高の「映画」をおすすめする立場のおじさんになったという事で、
「トレインスポッティング」
おすすめさせて頂きます。
今現在、「Netflix(ネットフリックス)」で視聴可能です。
今なら「Netflix(ネットフリックス)」でいつでも観られるという現状、
おじさんはこの現状に安心感を覚えております。
ベグビー役:ロバート・カーライルについて
ロバート・カーライル(1961年4月14日〜)は、
イギリスの俳優です。
主な映画出演作に、
公開年 | タイトル | 役名 |
1996年 | トレインスポッティング | ベグビー |
1997年 | フル・モンティ※ | ガズ |
007 ワールド・イズ・ノット・イナフ | レナード | |
2003年 | ヒットラー(テレビ映画) | アドルフ・ヒットラー |
2007年 | 28週後... | ドナルド・ドン・ハリス |
2017年 | T2 トレインスポッティング | ベグビー |
※1997年の「フル・モンティ」で、
英国アカデミー賞:主演男優賞を受賞しています。
ユアン・マクレガーの印象がレントンとオビ=ワンだとすると、
ロバート・カーライルの印象はベグビーとガズですかね。あくまで個人的にですけど。
「007 ワールド・イズ・ノット・イナフ」、痛みを感じない坊主の悪役、
ロバート・カーライルがボンドの敵役という事で、
「007」シリーズに全く興味のない私が観た作品です。
この敵役レナードも印象深いんですけど、やっぱりベグビーに落ち着いてしまいます。
「トレインスポッティング」のベグビーで、
世にも恐ろしいアル中のケンカ中毒を見せつけられて、
「フル・モンティ」のガズで、
息子の親権に悩みつつも、おじさんストリッパーとして頑張る姿に感動させられる、
両極端な役柄に楽しませてもらった私は、
ロバート・カーライルが大好きになってしまいました。
ユアン・マクレガー(レントン)の「トレインスポッティング」ですが、
ロバート・カーライル(ベグビー)の「トレインスポッティング」でもあります。
観ていない方は是非、
ベグビーの「トレインスポッティング」も楽しんでください。
最後に
1996年、ダニー・ボイルが世の中に増やした「Tマニア」、
「トレインスポッティング」を紹介させて頂きました。
あの当時、
「トレインスポッティング」マニアとなった若者は、
今はもうおじさんです。
オープニングほどの全力疾走をしようものなら、確実に怪我をするおじさんになりました。
おじさんになった私に、あんな全力疾走は出来ませんけど、
もしかするとまだ、「未来を選ぶ」事は出来るかもしれません。
ちょっとした未来なら、ちょっとだけ前に進めば可能かも・・・。
いまだに、
そんな想いをおじさんに抱かせる「トレインスポッティング」、
もう「名作映画」と呼んでいいですよね?
ではまた。
▶︎▶︎Netflix映画『2人のローマ教皇』、名優同士が魅せる友情物語
▶︎▶︎『地獄の黙示録 ファイナル・カット』、2020年2月28日からIMAXで公開
▶︎▶︎テーマの重い映画『フィラデルフィア』、豪華キャストにも注目です