最強のスパイ達に、ショッキングな計画で対抗する「警察小説」

2020年1月31日

 

スパイといえば、何を思い浮かべますか?

パッと思いつくのは、

「ミッション・インポッシブル」のトム・クルーズや「007」などですかね。

イメージとしては、非常にカッコイイ印象がありますが、

実際はどうなんでしょう。

あんなに派手ではないでしょうね。もっと地味な存在ではないかと。

誰にも明かすことのできない秘密を抱えて、孤独に任務を遂行する影の存在、

そんな感じでしょうか。

実在はするんでしょうけど、さすがに身近な存在とは言い難いです。会ったことありません。私のようなおじさんに見抜かれるスパイは、スパイとは言えませんけどね。

 

 

 

スパイ(工作員)とは

 

wikiによりますと、

英語でスパイは主に敵を表し、味方は主にエージェントと呼ぶそうです。日本で有名なのは忍者ですね。

政治、経済、軍事、科学技術などの情報を、いち早く入手して味方に知らせつつ、敵の活動を阻害、撹乱する事が主な任務となっています。

中国語では、味方を工作人員や政治指導員などと呼んでいるそうですね。

映画などでは、非常に派手でカッコイイ印象が強いですが、実際は地味な裏方さんです。

基本的に表舞台には出てこない縁の下の力持ち、時には怖いこともする影の存在、そんな感じなんでしょうね。これはこれで魅力的に思えますが。

日本にスパイがたくさんいると思うと、ちょっと背筋が寒くなります。

 

 

 

スパイ(工作員)が日本にいるの?

 

日本の警察には「公安」という組織があります。

国外的には外国政府による対日工作、国際テロリズム、

国内的には、極左暴力集団、朝鮮総連、新宗教団体、右翼団体などを対象に捜査・情報収集を行い、法令違反があれば事件化して違反者を逮捕できる組織です。

日本国内に入り込み、スパイ(工作員)活動をする悪い奴を逮捕する「公安」、頼もしい存在だと思ってしまいますが、この「公安」が存在するということ自体、スパイ(工作員)がいますよという証明にもなっている感じです。

ニュースなどでたまに見る「〇〇工作員」、

おっかないですよね。

「映画」や「小説」の中だけで楽しみたいですよ。

 

 

作品紹介

「血に慄えて瞑れ」(ちにふるえてねむれ) 鳴海章

 

 

ネタバレをせず、簡単に紹介します。

トウキョウボマーと呼ばれる爆弾魔、神奈川県警の公安・女性捜査官が追い詰めます。しかしそこには悲惨な惨劇が待っていて・・・。

国際的な犯罪集団は、さらなる事件を巻き起こすため、最強の工作員を日本国内に送り込んできます。対する日本の警察は、超法規的措置S計画で対抗します。

S(シエラ)計画

有り得ない人間を使って、有り得ない方法で工作員達と戦わせます。

日本のS計画が勝つのか、最強の工作員達が勝つのか、

血には血を、銃弾には銃弾を、報復の応酬劇、

ハード・サスペンス小説です。

 

 

作者 鳴海章について

 

鳴海章は、シリーズものとして「国連航空軍」シリーズ、「原子力空母信濃」シリーズ、「ゼロ」シリーズなどの、航空サスペンス・エンタテイメント小説の熱心な書き手として知られています。

私は、この「ゼロ」シリーズを読んでいて鳴海章を知り、「血に慄えて瞑れ」に出会いました。

鳴海章は、1991年に「ナイト・ダンサー」で第37回江戸川乱歩賞を受賞(真保裕一の「連鎖」と同時受賞)しています。

ドラマ化や映画化された小説もあります。

恥ずかしながら、私が知ったのは数年前ですけど。

航空シリーズだけではなく、「血に慄えて瞑れ」のようなハードボイルド・サスペンス警察小説も楽しませてくれる作家さんです。

 

 

読む際の注意点

 

この「血に慄えて瞑れ」、警察小説として、スパイ(工作員)が出てくる小説として、非常に楽しめますが、エグイシーンもたくさん描かれています。

S(シエラ)計画というのも、想像しがたく、有り得ない計画ですから、

ハードボイルドが苦手な方、突拍子も無い警察のやり方が楽しめない方には向かない小説だと思います。現実味はあまり感じません。

ただ、

「小説」として、エンタテイメント作品として楽しめる方にはオススメです。

最強の工作員達に立ち向かう、日本のダークヒーローが活躍する警察小説、エグい場面もどんと来い、そんなあなたにオススメします。

 

 

 

 

 

最後に

 

日本の「公安」や、昔の「忍者」みたいな、地下組織と呼べるもの、

男は好きですよね。どうして魅力的に感じてしまうのでしょうか。

「公安」なんてよく分からないし、

「忍者」に至っては、想像することは出来ますけど、その想像がほとんど外れていそうですしね。私たちが想像してしまっている「忍者」は、実在した「忍者」とはかけ離れているようですから。

やっぱり、よく分からないんですよ。

存在が曖昧で身近に感じることが出来ない、見えないものほど中身を知りたくなる、そんな思いからですかね。

さっきも書きましたけど、「映画」や「小説」の中だけで楽しみたいものです。

「〇〇工作員」なんてニュースは怖すぎます。

現実感はなくても、楽しめる「小説」をこれからも読んでいきたいですね。

 

 

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