【「このミス!」大賞の文庫グランプリ受賞作】美原さつき『禁断領域 イックンジュッキの棲む森』あらすじ/感想

第21回(2022年)、
「このミステリーがすごい!」大賞の文庫グランプリ受賞作、
美原さつき『禁断領域 イックンジュッキの棲む森

美原さつき『禁断領域 イックンジュッキの棲む森

✅ 中部アフリカのコンゴを舞台としたパニックサスペンス

✅ 未だ発見されていない新種の生物“イックンジュッキ”とは・・・

✅ 2022年の「このミス!」大賞で準優勝したと言える文庫グランプリを受賞

「このミステリーがすごい!」大賞に関連した小説は、
個人的に凄く読みやすく感じて、文庫化されれば読み漁っています。
(時代劇系以外ですけど)

この禁断領域も一気に読み進められました。

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第21回「このミステリーがすごい!」大賞

「このミステリーがすごい!」大賞は、
2002年に宝島社、NEC、メモリーテックの3社が創設したミステリー小説の賞です。

第21回(2022年)の受賞作は以下の通り。

第21回「このミステリーがすごい!」大賞
受賞作(著者)
大賞「名探偵のままでいて」
(小西マサテル)
文庫グランプリ禁断領域 イックンジュッキの棲む森
(美原さつき)
「レモンと殺人鬼」
(くわがきあゆ)
隠し玉「爆ぜる怪人 殺人鬼はご当地ヒーロー」
(おぎぬまX)
最終候補「龍の卵(ドラゴン・エッグ)
(竹鶴銀)
「天の鏡」
(中村駿季)
「ゴールデンアップル」
(三日市零)
「夜明けと吐き気」
(鹿乃縫人)

第21回「このミステリーがすごい!」大賞の選考会では、
禁断領域の主人公“父堂季華”のキャラクター造形をめぐる「やりすぎ」が強い批判を浴びたようで、
小西マサテル「名探偵のままでいて」に大賞を譲ったらしいんですが、
指摘されていた問題点は出版にあたって全面的に修正、
飛躍的に読みやすくなったとのことです。
(本作のあとがきに記載されています)

キャラは気にくわないけど、内容的には面白かったから、
文庫グランプリ受賞、という感じですね。
個人的にも楽しめました。

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文庫グランプリ/美原さつき『禁断領域』

美原さつき『禁断領域 イックンジュッキの棲む森

目次
  • プロローグ 6〜
  • 第1章「突然の調査依頼」 15〜
  • 第2章「富を追う者・神秘を追う者」 69〜
  • 第3章「調査対象との出会い」 125〜
  • 第4章「牙を剥く野生」 213〜
  • 第5章「紙一重のエンパシー」 319〜
  • エピローグ 357〜
  • 第21回「このミステリーがすごい!」大賞選考結果 375〜
  • 解説 大森望 376〜

 

あらすじ

禁断領域 イックンジュッキの棲む森』あらすじ

府中市内の大学に通う修士課程の大学院生、
父堂季華24歳。

季華は大学院で霊長類学を専攻し、
研究テーマは野生のニホンザルの生態、
霊長類に関する全てを他の何よりも最優先する無類のサル好き。

そんな彼女が所属する研究室に、
米国企業からコンゴでの道路建設に関する環境アセスメントへの協力依頼が舞い込んできた。

コンゴの密林地帯を切り開き、
道路を建設するには、霊長類ボノボの生息地を調査し、
彼らの住処を脅かすことなく、建設作業を行わなくては、企業として世界的な批判を浴びてしまう。

そのための調査隊の一員として、
季華たちはコンゴへと旅立った。

しかし、

調査対象であるボノボの生息地を目指して、
コンゴの奥地を進んでいた調査隊は、
森の中から突然現れた助けを求める少年に出会う。

そしてその矢先、

調査地付近の村で人々が何者かに惨殺される事件が・・・。

霊長類学の聖地とも呼ばれるコンゴの奥地で、
季華たちの前に恐ろしい未曾有の生き物が迫って来る・・・。

禁断領域

 

 

おじさんの感想

おじさんの声
おじさんの声
禁断領域』の感想

 

最近読んでいたパニックものは、
災害系や感染系ばかりでしたので、妙に新鮮な感じで読み進めることができた小説、
美原さつき『禁断領域 イックンジュッキの棲む森

 

読み応えのある獣害パニックサスペンスでした。

 

序盤、
調査隊がコンゴへ向かうまでは若干、モッサリとした進み方でしたけど、
コンゴへ到着し調査を開始してからは、
展開も早くて物語に没頭できました。

 

根底にある人間と自然、
人類が幾多の動物を絶滅に追いやり、
その上に成り立っている現代科学の恩恵を、何も考えず当たり前のように使用している我々への、
ちょっとした警鐘とも受け取れる物語。

 

ですが、

 

ただただうるさいだけの小説ではありません。

 

やはり読み物としても面白さがないと、読み進める気が失せますからね。

 

そういう意味では、
我々が考えさせられる部分と、
獣害ものとしてのおぞましさ
パニックものとしての派手さが混ざり合った禁断領域はオススメ。

 

根底にあるテーマは重いものの、
読み物としての面白さも兼ね備えています。

 

実際にあり得そうと思える部分もありますし、
(そうでもない部分もありますが)
パニック系を好む方なら手にとってみても損は無いと思います。

 

読みやすいですしね。

 

第21回「このミステリーがすごい!」大賞の文庫グランプリ受賞作、
美原さつきの『禁断領域 イックンジュッキの棲む森
気になる方は読み進めてみてください。

 

 

最後に

美原さつき禁断領域 イックンジュッキの棲む森を紹介させていただきました。

「このミス!」関連の小説で、
獣害パニック系の物語を読んだのは、
シャトゥーン ヒグマの森」(増田俊也著)以来、2作目だったと記憶しています。

シャトゥーン ヒグマの森」は漫画にもなっていますし、
このてのパニック系は映像化に向いていますから、
もしかするとそのうち、
禁断領域も漫画やドラマや映画になっても驚きません。

グロいシーンは大変そうですけど・・・、
いつか観てみたいですね。

ではまた。

 

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