「伊坂幸太郎」が描く「4人組」、ギャングなのに「陽気」でおすすめ
「4人組」と聞いて、
おじさんがパッと思いつくのは、
「The Stone Roses」ですね。
私の頭では、これが現実です。
ローゼスの4人、最高です。
世間的に「4人組」と言えば
私はローゼスを思い浮かべてしまいますが、世間的にはどうでしょうか。
Googleで、
「4人組」 「有名」
で、検索してみると画像が多数ヒットします。
アイドルグループだったり、ミュージシャンだったり、結構たくさんいるんですよね、
「4人組」。
ミュージシャンで1番有名な「4人組」は、ビートルズでしょうか。
私にとっては1番ではありませんが、世間的にはこちらです。有名ですね。
ここまでは印象の良い「4人組」でしたけど、ここからは少し変わった「4人組」のお話です。
「4人組」の有名な泥棒
「4人組」の泥棒というと、ちょっと違うかもしれませんが、
「ルパン三世」の4人を思い浮かべてしまいます。
厳密に言えば、3人と1人、そしてもう1人が主役のアニメです。
3人と1人は簡単です。ルパン、次元、五右衛門、それと不二子です。この4人で「4人組」としてしまいます。個人的に。
もう1人は警察関係者ですので、この際、無視!
このルパンの「4人組」、それぞれが何かしらの優れた能力を持った泥棒です。
ルパン・・・女には弱いが、決めるとこはキッチリ決めるリーダー的存在。
次元 ・・・銃の達人。ルパンより冷静な判断が出来る実力者。
五右衛門・・剣の達人。ミステリアスで古風な性格、袴しか着ない。
不二子・・・その美貌で男を騙す名人。最終的にルパンに助けてもらい、
結局美味しいところを全部持っていく最強のスパイ。
こんな魅力的な「4人組」の泥棒を、
「伊坂幸太郎」が描くと、こうなります。
スポンサーリンク
「伊坂幸太郎」が描く「4人組」の泥棒
「陽気なギャングが地球を回す」 伊坂幸太郎
ネタバレせずに、軽く紹介します。
ルパンの世界観とはまるっきり違う作品です。
「4人組」の愛すべき泥棒
成瀬・・・普段は市役所に勤めている公務員。性格は冷静で頭のキレるリーダー的存在。
そして、 他人の嘘が見抜ける特殊能力の持ち主。
響野・・・喫茶店を妻と共に経営しているが、彼の淹れるコーヒーはマズいと評判。
そして、 いつまでも喋り続けられる演説の達人。いくら頑張ってもコーヒーは美味く作れないが、
言葉だけはスラスラといくらでも作れる。
久遠・・・人間を助けるぐらいなら、動物や自然を助けることを優先する愛護団体的な青年。
そして、 スリの天才。楽観的な性格と、優雅さを兼ね備えているスリ。
この「4人組」の中で間違いなく、現実で1番バッタリ会いたくない人物。
雪子・・・1人息子と共に幸せな生活を送っているお母さん。
そして、 コンマ1秒単位の正確な体内時計を持っている。
「4人組」の中で運転手を担っている彼女、
若い頃から盗難車で夜な夜なドライブをしていた甲斐があって、 運転技術は天才的。
この「4人組」は「人を傷つけない」ことをポリシーとする銀行強盗です。
「伊坂幸太郎」が描く「4人組」、最高に楽しめます。
この「小説」を読んだ方達のレビューを、紹介します
・「陽気なギャングが地球を回す」を読んだAさんのレビュー
銀行強盗に今日にはなかったけれど、4人の登場人物に惹かれて話に入り込めました。
4人の能力はあり得ないけど、ちょっと憧れましたね。
登場人物のちょっとした発言や、出来事が後々全て繋がっているのが凄いです。
面白かったです。続きを読むのがとても楽しみです。
・「陽気なギャングが地球を回す」を読んだBさんのレビュー
伊坂幸太郎しか読みたくない病は治る気配がないです。
このシリーズが第3弾まである事が単純に嬉しいです。若い頃は何故かドロッドロの重たい恋愛小説が好きだったけど、今はサラッとしていてクスッと笑える、それでいて薄っぺらくない、質の良い読み物じゃないとページが進みません。
本作はとてもちょうど良い作品です。
いつでも冷静な成瀬さんが好きです。
・「陽気なギャングが地球を回す」を読んだCさんのレビュー
読みやすくてとても面白かったです。
こんなにセンスがあってずっと続いて欲しくなるような会話は伊坂作品ならではの物だと思います。
ラストは想像通りだったけど、しっかり満足できるものでした。
個人的に動物好きの久遠に惹かれました。
・「陽気なギャングが地球を回す」を読んだおじさん
このブログで何度か書いていますが、
「伊坂幸太郎」、天才ですよね。
世界は広い、十人十色なのは重々承知していますけど、
ここまで全ての作品が面白いと言える作家はいないのではないかと。
天才が描く「4人組」の泥棒の小説、面白いに決まっています。
この「陽気なギャングが地球を回す」、続編が2冊あります。
計3冊あるこのシリーズ、3冊全て一気読み出来るぐらい面白いよと紹介できる作品です。
不思議な表紙の文庫本ですが、
「陽気なギャングが地球を回す」、天才「伊坂幸太郎」描く「4人組のギャング」を、
是非、ウキウキしながら読み進めて欲しいです。
ちなみにこの「陽気なギャングが地球を回す」、
映画にもなっているようです。残念ながら私は観ていませんが、キャストを見てみると相当豪華です。
成瀬・・・大沢たかお
響野・・・佐藤浩市
久遠・・・松田翔太
雪子・・・鈴木京香
成瀬を佐藤浩市、響野は別の人が演じる、その方が私はスッキリするのですが、観ていないのでなんとも・・・。
2006年に公開されています。
最後に
「伊坂幸太郎」の「小説」を「オススメ小説」として紹介するのは、
これで3冊目になります。
3回書いていて、いつも思いますが、
「伊坂幸太郎」の「小説」を紹介するのは楽しい!
だいたい、「小説」の内容を思い出してニヤニヤしながら書いているか、
感動したシーンを思い浮かべながら書いているかの、
どちらかですね。気持ち悪いですけど。
「The Stone Roses」は4人であのグルーヴを作り出してファンに届ける。
「伊坂幸太郎」は頭の中で4人の物語を作ってファンに届ける。
どっちも好きで良かった、
しみじみ思う今日この頃でした。
▶︎▶︎▶︎「伊坂幸太郎」って、「一気読み」させる天才でしょ?
▶︎▶︎▶︎「伊坂幸太郎」に泣かされた、あの日の通勤時間
▶︎▶︎▶︎「陽気なギャングシリーズ」第2弾、伊坂幸太郎が描く「4人組」
▶︎▶︎▶︎「伊坂幸太郎」が、「野球選手」の生涯を「小説」にしました