「古典部」を描いた、米澤穂信の「ミステリー小説」が気になります

2020年2月1日

おじさんが昔の武勇伝を語る、

相当ウザいですよね。私もそう思います。

ただ、

今回は少しだけ語らせてください。少しだけ。

もちろん、

武勇伝なんてありませんので、ご安心を。

 

高校生時代の部活動

私のようなおじさんにも、高校生時代なんてものがあります。

もう覚えていない事もありますけど、
楽しかった思い出だけは昨日の事のように思い出せますね。数多くはないですが。

そんな中でも特に、思い出深いのは部活動。

私は「サッカー部」に所属していました。

今や、

走ると怪我が怖い、ボールを蹴ると怪我が怖い、そんなおじさんになっておりますが、

一応これでもゴリゴリの「体育会系」でした。

小学校、中学校、高校と、「体育会系」で生きてきましたので、
文化部」というものに当時は違和感がありました。今はさすがに無いですよ。

文化部」、何を思い付きますかね?

私の古い頭だと、囲碁や将棋、吹奏楽、書道などでしょうか。

今だと、パソコン部なんてのがあるみたいですが、
私が高校生だった頃には存在していませんでした。少しはあったのかもしれませんけどね。

そんな薄い印象の「文化部」ですが、

今回紹介する「小説」の中では主役です。その名も「古典部」。

古典部」、なんですか、それは。

 

 

「古典部」って、何です?

 

「小説」の中だけの話だと思っていましたけど、一応、

検索してみました。

Googleで、

「古典部のある高校」

で検索です。

検索トップページの1番上、YAHOO知恵袋に質問している方がいましたので、それを見ていただければ分かると思います。

解答は、

 

ほぼ無い

 

古典部」の存在を少しだけ期待していましたけど、現実はそんなに甘くないですね。

どこかの高校に、この「小説」の大ファンだという先生がいれば、
「古典部」を作って、部員を集め、活動していても良いのにと、個人的には思ってしまいます。

私はこの「小説」の大ファンですので。

 

 

「古典部」を描いた、謎解き満載推理「小説」

 

氷菓   米澤穂信

 

ネタバレをせずに、軽く紹介します。

省エネ主義」をモットーに、何事にも関わろうとしない高校1年生の奉太郎
姉の勧めで廃部寸前の「古典部」に入部することになります。

同じく高校1年生の千反田える、「一身上の都合」で「古典部」に入部していました。

奉太郎の友達、里志も「古典部」の一員となって、「古典部」活動をしていきます。

活動目的が何なのか全く分からないまま、
「古典部」は活動していきますが、やる事はその都度あるんですよ、千反田えるのおかげで。

わたし気になります!」

この一言で全てが動き出します。

奉太郎が中心となって、日常の中に潜む謎を解き明かしてく「ミステリー小説」と言える作品です。

 

 

米澤穂信について

 

米澤穂信の「氷菓」は、「古典部シリーズ」第1作です。

第5回角川学園小説大賞内で新設された、
ヤングミステリー&ホラー部門で奨励賞を受賞してデビューしています。

2012年にテレビアニメ化。
2017年には実写映画が公開されています。残念ながら私は観ておりません。

アニメや映画になっている「氷菓」、有名な「小説」になりましたね。

 

映画は観ておりませんが、米澤穂信の「小説」はほぼ全て読んでおります。

高校生を主人公にした「小説」は、この「古典部シリーズ」、
そして「小市民シリーズ」。両方とも、私のようなおじさんでも楽しめる作品ですね。

米澤穂信の「小説」は、高校生ばかりを主人公にしている訳ではなく、
「本格ミステリー小説」と呼べる作品も存在します。

多種多様な「小説」で私達を楽しませてくれる作家さんですね。

 

 

この「小説」を読んだ方達のレビューを、紹介します

 

「氷菓」を読んだAさんのレビュー

部活動、放課後の図書館、文化祭。
この響きだけで青春です。
そこに、古典部の歴史を背景としたミステリーが、彼らの高校生生活をより盛り上げていきます。
はたから見るとどうしたって薔薇色なのに、本人は気付かないのかもしれませんね。

 

「氷菓」を読んだBさんのレビュー

サクサク読める日常系ミステリー。と書くと、
何だか軽い内容そうですけど、反して迫ってくる真相は重いです。
ですが、それに至るまでテンポよく日常的な謎を解いていくため、非常に読みやすいです。続編も読みたくなりますよ。
個人的には、主人公のヒロインに媚びる感じがないのが好感。

 

「氷菓」を読んだCさんのレビュー

デビュー作に対しておかしいかもしれませんが、安定の面白さです。
日常の謎を解き明かすミステリーで、よくこんな事思いつくなぁと感心してしまいます。
ミステリーとは全て「殺人事件と探偵」だと思い込み、好きではなく読んだ事がないという人にオススメしたい作品です。

 

「氷菓」を読んだおじさん

上にも書きましたけど、

私はゴリゴリの「体育会系」でした。

氷菓」を読んだからといって、自分の高校時代と重ねる事はできません。
「文化部」のことはやっぱり分からないし、
ましてや「古典部」なんて聞いた事すらなかったですからね。今現在も存在自体が怪しいですが。

 

それでも「氷菓」は好きな「小説」の1つなんです。

本格ミステリーや、心にズッシリくる「小説」を好まれている方にはオススメできませんが、

肩の力を抜いて「小説」を読みたい、

楽しいミステリーを読みたい、

米澤穂信の「小説」を読んだことがない、

そんな方に是非読んでもらいたい作品です。

 

高校生の日常の中にある謎を、高校生が解いていくミステリー「小説」

 

米澤穂信の「氷菓」、オススメです。

 

 

最後に

 

上の方で書いた、YAHOO知恵袋に質問していた方、

もしかして高校生ですかね。

2016年に質問しています。しかも2月9日に。

2月9日だと、高校受験は終わってましたっけ?遠い昔なので覚えておりません。

おじさんは心配してしまったんですよ。

高校受験、面接官に、

 

「古典部を作りたいのですが・・・」(受験生)

 

来年受験する方、お気をつけください。面接官がポカーンですよ。

 

 

ほぼ無いと分かった、「屋上部」を描いた小説

 

▶︎▶︎「屋上」に4人が集まると、「部活動」として成立する「小説」

 

 

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