「ドS刑事」シリーズの第1作目、七尾与史の「ミステリー小説」
「ドS刑事」シリーズの第1作目を紹介します。
タイトルに若干面を喰らってしまいますけど、
「ミステリー小説」として楽しめる作品になっています。
キャラが異常に濃い主人公と、
主人公に翻弄され続ける男の物語、第1章、
「ドS刑事」を楽しんでください。
「ドS刑事」シリーズの第1作目
「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」七尾与史
ネタバレをせずに、紹介します。
舞台は静岡県浜松市、
静岡県警捜査一課に出向してきた女性巡査部長が主人公です。
・黒井マヤ
父親は警察庁次長:黒井篤郎 警察庁ナンバー2の愛娘です。権力者の娘さんです。
マヤ自身は警視庁捜査一課殺人犯捜査第三係、階級は巡査部長、25歳。
切れ長の瞳、通った鼻筋、艶やかな漆黒の長い髪を持つ、誰もが振り返る美人です。
捜査能力も高く、誰よりも早く事件の真相を突き止める千里眼の持ち主で、
権力者の父を持つ完璧な美人なんですが、異常な趣味をお持ちになっております。
「死体マニア」で「殺人現場マニア」
「死体に萌える」とまで・・・。
「死体が見たいから刑事になった」というマヤとコンビを組むのが、
・代官山脩介(だいかんやましゅうすけ)
浜松中部警察署強行犯係所属、階級は巡査。33歳です。
静岡県警捜査一課に出向してきたマヤとコンビを組む事になる、いわば被害者です。
「死体に萌える」ばかりでやる気ゼロのマヤに、なんとか食らいついていく可哀想な代官山。
マヤに初対面の時から「代官様」と呼ばれ、
上司からの命令でマヤには絶対服従、
今回の事件を機に、この先ずっとマヤと行動を共にする羽目になる、同情の余地しかない男です。
黒井マヤという「死体マニア」と、代官山がコンビを組んで、
浜松市内で起こった殺人事件を追う事になります。被害者が次々と・・・。
七尾与史の「ドS刑事」シリーズの第1作目、
「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」
強烈なキャラを持つ美人刑事をお楽しみください。
「ドS刑事」シリーズの第1作目を読んだ方達のレビューを、紹介します
・「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」を読んだAさんのレビュー
登場人物が多くて、視点や場面がガンガン変わるのに迷子にならずに読めました。
これからどうなる!?
と、ワクワクしながらグイグイ読み進められる作品です。
・「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」を読んだBさんのレビュー
期待した以上に面白かったです!
各キャラの個性も立っていたし、事件そのものも面白かったですね。
バタフライエフェクト・・事件のキッカケを表すのに、
これほどぴったりな言葉はないのかなと思えました。
風が吹けば桶屋が儲かるっていうサブタイトルも、この本をよく表しています。
次巻にも期待!
・「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」を読んだCさんのレビュー
意外と面白かったです。
純粋なミステリとしては、弱いところもあるけど、
それでも続きを読みたくなるような作品です。
内容はまさに、「風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」です。ただ、
主人公はドSというより悪趣味で口が悪いワガママお嬢様って感じですけどね。
・「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」を読んだおじさん
七尾与史の「ドS刑事」シリーズの第1作目、
「死亡フラグ」シリーズを読んでいた私にとって、手に取るのは必然でした。
タイトルを見ると躊躇しますよね。
「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」ですから。
意味が分からないどころか、よくそんな副題を付けたなと感心してしまいます。
インパクト大ですけどね。
文庫になっている作品はほぼ読んできましたが、
七尾与史の「ミステリー小説」、読みやすさは抜群です。肩の力を抜いて楽しめる作品ばかりです。
今作でも、
猟奇的な事件が多発するし、主人公は常軌を逸したキャラの持ち主なんですけど、
不思議とスラスラ読み進められる「ミステリー小説」です。
「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」
黒井マヤと代官山のコンビを知って頂ければ、
代官山への同情心から、頑張れ!代官山!という気持ちを抱きながら、
「ドS刑事」シリーズを読み進める事になるはずです。ほっとけなくなりますよ。
そのキッカケになれば幸いです。
代官山は本当に頑張っています。今作も、今後も。
「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」
黒井マヤの相棒となってしまった代官山を応援してあげましょう。可哀想ですから。
「ドS刑事」シリーズについて
七尾与史(1969年6月3日〜)は、
日本の推理作家、歯科医師、そして、静岡県浜松市出身です。
七尾与史の「ドS刑事」シリーズは、
発売年 | 発行元 | タイトル |
2013年 | 幻冬舎文庫 | ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件 |
ドS刑事 朱に交われば赤くなる殺人事件 | ||
2014年 | ドS刑事 三つ子の魂百まで殺人事件 | |
2016年 | ドS刑事 桃栗三年柿八年殺人事件 | |
2019年 | ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件 | |
幻冬舎 | ドS刑事 井の中の蛙大海を知らず殺人事件 |
つい先日、
「ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件」を読み終えたばかりです。
黒井マヤと代官山の関係はさらに進展(悪化)しています。
それだけを知るためにこのシリーズを読み進めていると言っても、過言ではありません。
完全な黒井マヤの相棒(被害者)となった代官山、
この先、代官山を待っている数々の事件(黒井マヤの存在)を思うと、
「ドS刑事」シリーズを読まずにはいられません。不憫で不憫で・・・。
結局それを楽しんでしまうんですけどね。私もドSという事でしょうか?
「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」
タイトルはよく分かりませんけど、充分に楽しめる「ミステリー小説」です。
異常な趣味を持っている黒井マヤと、その漆黒の闇に侵食されていく代官山を、
気軽に楽しんでください。
最後に
七尾与史の「ドS刑事」シリーズ、第1作目、
黒井マヤと代官山の第1章、
「ドS刑事 風が吹けば桶屋が儲かる殺人事件」を紹介させて頂きました。
何度も言うようで申し訳ありませんけど、
本当に、
七尾与史の作品は読みやすい「ミステリー小説」ばかりですので、
まだ七尾与史の作品を読んだ事のない方は是非、
1度手に取ってみてください。
間違いなく暇は潰せます。私は常に助けてもらっていますよ。
黒井マヤのファンになってしまっても、責任は負いかねます。
お気をつけて。
ではまた。
その他、おすすめの読みやすい「ミステリー小説」
気軽に読み進められる、おすすめ「ミステリー小説」を紹介します。
暇潰しに最適です。
通勤時間を利用する、寝る前に少しだけ読書、
カフェでサラッと、
片手間にと言ったら作家さんに怒られそうですけど、
本当に読みやすい「ミステリー小説」ばかりです。
エグい内容なのに読みやすい、そんな作品も含まれています。
気軽に楽しんでください。
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