「死亡フラグ」シリーズ第3作目、七尾与史ワールド全開の短編集

2019年12月10日

死亡フラグシリーズ第3作目

七尾与史が贈る、
面白おかしく楽しんでください的な「小説」、

死亡フラグが立つ前に

を紹介させて頂きます。

今回は4つの物語からなる短編集です。

決して力まず、肩のコリをほぐしつつ、
暇を潰すなら楽しみながら!
をモットーに読み進めてください。

 

「死亡フラグ」シリーズ第3作目、「死亡フラグが立つ前に」

 

死亡フラグが立つ前に 七尾与史


 

ネタバレをせずに、紹介します。

4つの物語で構成されている「小説」です。

・「死亡フラグが立ちましたのずっと前」
高校時代の陣内本宮のエピソードです。
陣内本宮出会い、そのキッカケを知る事のできるお話です。
現実離れした突拍子もないストーリー展開ですけど、それは当たり前です。
陣内本宮が絡めば必然。

 

・「死亡フラグが立つ前に」
陣内の友人:冬馬が、「狩猟者」と呼ばれる摩訶不思議な存在に命を狙われるお話です。
狩猟者」のターゲットになった者にしか、「狩猟者」の姿は見えないという、
何ですかそれは
と思ってしまう不死身の「狩猟者」。
冬馬を狙う「狩猟者」、冬馬を助ける陣内、お楽しみください。

・「キルキルカンパニー」
殺し屋専門の人材派遣会社「キルキルカンパニー」で、
殺し屋になるためのレクチャーを受ける羽目になった山道のお話です。
既にこの時点で訳が分かりませんけど、考えてはいけません。楽しむだけです。
老師」に教えを請う山道、半年間の殺し屋修行の後、
最終試験です。
老師」を、ジャッキー映画でお馴染みの「老師」と重ねてしまえば、
想像しやすくてオススメです。

 

・「ドS編集長のただならぬ婚活」
ムチャクチャな発想をする美人編集長岩波のお話です。
岩波弱点を見つけようと本宮は探偵に調査を依頼
岩波弱点を探るうちに、岩波を付け狙う女の存在に気づいていき・・・。
七尾作品の繋がりを感じられる物語です。

陣内トオル
売れないフリーライターです。
オカルト雑誌「アーバン・レジェンド」に怪しげなネタを寄稿しつつ、
何とか食いつないでいる

本宮明夫
陣内の高校の先輩。東大卒の天才投資家
怪しげな拳法の達人で、資産は100億を超え、救世主的な1面を持ち合わせている
まぁ、変な人です。

岩波美里
陣内が出入りしている、破綻寸前の出版社「文蔵社」の編集長
アーバン・レジェンド」の編集長として、常に陣内を苦しめる存在。
自称「美人敏腕編集長」です。

この3人が活躍する「死亡フラグシリーズ第3作目
4つの物語で構成されている短編集
死亡フラグが立つ前に
気軽に楽しんでください。

 

「死亡フラグが立つ前に」を読んだ方達のレビューを、紹介します

 

「死亡フラグが立つ前に」を読んだAさんのレビュー

死亡フラグシリーズ3作目の短編集です。前作までのスピンオフ作品。
陣内、本宮、岩波編集長といった中心人物たちの関係性がより深く分かりました。
今回もぶっ飛んだ展開ばかりです。

 

「死亡フラグが立つ前に」を読んだBさんのレビュー

現実的な設定なのに、非現実的な出来事ばかり起きて、
最初は戸惑いましたが、次第にその世界観に引き込まれました。
あり得ない事をさも、普通の事のように書いてしまうところがなんとも見事ですね。

 

「死亡フラグが立つ前に」を読んだCさんのレビュー

バカバカしく、ぶっ飛んだ話に読むスピードが上がっていきます。
お気楽でくだらないと感じるも読みやすいし、読み進めていくうちにこういうのもありと、
不思議と思えてきます。
深い事を考えずに割り切って、受け入れられる面白さがこの作品にはあります。
これはこれで楽しい!

 

「死亡フラグが立つ前に」を読んだおじさん

死亡フラグシリーズ第3作目
死亡フラグが立つ前に
気軽に楽しめる短編集です。

出来たら、
死亡フラグが立ちました!凶器は・・・バナナの皮?!殺人事件」、
死亡フラグが立ちました!カレーde人類滅亡?!殺人事件」、
殺戮ガール
を読んだ後にこの「死亡フラグが立つ前に」を手に取って頂けると、
より楽しく読み進められると思います。
繋がりがありますのでね。

陣内本宮岩波、何よりも、七尾与史という作家に慣れていないと、
読み進めるのがキツくなってしまうほどの世界観があります。
内容のぶっ飛び具合と登場人物のキャラの濃さ、
飽きのこない物語の連続で、疲れてしまうかもしれません。慣れていないと。
そういう意味では、
今回は4つの短編で構成されている「小説」ですので、
間で3回お休み出来ます。一区切りを3回、スラスラと読み進められます。

お休みを挟みつつ、七尾与史の世界観を楽しんでください。
死亡フラグシリーズ第3作目
死亡フラグが立つ前に
力む必要が一切ない、エンターテイメント性の高い「小説」です。

 

 

「死亡フラグ」シリーズについて

 

七尾与史(1969年6月3日〜)は、
静岡県浜松市出身の推理作家、歯科医師です。

死亡フラグシリーズは、今までに4冊です。

出版元 タイトル
2010年 宝島社文庫 死亡フラグが立ちました!凶器は‥バナナの皮?!殺人事件
2012年 死亡フラグが立ちました!カレーde人類滅亡?!殺人事件
2013年 死亡フラグが立つ前に
2019年 死亡フラグが立ちました!超絶リアルゲーム実況殺人事件

第8回このミステリーがすごい!大賞に応募した、
死亡フラグが立ちました!」が最終選考に残りますが、惜しくも受賞を逃しました。
しかし、
内容が評価されて、2010年に隠し玉として同作で作家デビューをしています。

死亡フラグが立ちました!凶器は‥バナナの皮?!殺人事件」、
偶然を装い事故死に見せかけて人を殺す殺し屋「死神」、
その「死神」を調べろと岩波に命令される陣内
先輩本宮と一緒に「死神」を追いかけ、大活躍する物語です。

死亡フラグが立ちました!カレーde人類滅亡?!殺人事件」、
観たら死ぬ」と噂されているネット動画の真偽を確かめ、
無理矢理にでも呪いという事ででっち上げるように岩波に命令された陣内
そして本宮がまたもや活躍する物語です。

そして2019年に発売された最新作、
死亡フラグが立ちました!超絶リアルゲーム実況殺人事件
ゲームの世界で大人気の「デッドバイデイライト」。
こちらをリアルに描いている作品だと思って頂ければ、
想像しやすいと思います。

陣内本宮岩波の3人が中心人物として描かれているのが、
死亡フラグシリーズです。

全ての物語が現実離れしているような、そうでもないような、
オカルト感満載で読者を楽しませる「小説」になっています。
気軽に読むのに最適な作品ばかりですので、
是非1度、手に取ってみてください。

 

最後に

 

いつも書いておりますが、

七尾与史の「小説」はどれも気軽に楽しめる作品ばかりです。

多少、物語に無理があったとしても、
読みやすさとスピード感で、いつの間にかラストまで・・。
と時間を忘れて楽しませてくれます。

重くて陰鬱なストーリーを好む方には向かないですけど、

小説」を気軽に楽しみたいと思っている方には、
オススメできる作家さんです。

七尾与史の「小説」、
その中の「死亡フラグシリーズ
気軽に楽しんでください。

ではまた。

 

その他、「このミス!」大賞関連のおすすめ「小説」

 

2002年に、
宝島社NECメモリーテックの3社が創設したノベルス・コンテスト
このミステリーがすごい!大賞
読みやすく、楽しめる「小説」ばかりを発表しています。

このミステリーがすごい!大賞、略称「このミス!大賞

このミス!大賞に関連したおすすめ「小説」を、紹介させて頂きます。
気軽に楽しめますので、読み物に慣れていなくても、
スラスラと物語を追えますから、
1度、手に取ってみてください。

 

 

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