シリーズ2作目も映画化!、『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』
前作の「スマホを落としただけなのに」。
「あなたのスマホは大丈夫ですか?」
と、ゾクッとさせるストーリーで、
ホラー的な怖さを体験できる作品でした。
第15回「このミステリーがすごい!」大賞で、
最終選考に残り、2017年4月に隠し玉として発売されています。
2018年、中田秀夫監督、北川景子主演で実写映画化。
そんな「スマホを落としただけなのに」の続編。
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』
を、紹介させて頂きます。
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』 志駕晃
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』あらすじ
「このハードディスクから、長谷川祥子に関するデータが入っていないか、
調べてくれ。浦野善治、本名は浦井光治。
あの稀代のシリアルキラー、
丹沢山中に6人の女性を葬った、
連続殺人鬼が所有していたパソコンのハードディスクだ。」
神奈川県警サイバー犯罪対策課の刑事:桐野良一。
上司の命令でそのハードディスクを調べることに。
どう調べても、長谷川祥子に関するデータは見つからず、
とうとう、
神奈川県警察本部庁舎の中に収監されている浦井に尋問。
「僕は5人の女性を殺したが、長谷川祥子は殺していない。
殺したのは多分、Mだと思います。」
浦井の供述からMというクラッカーの存在を知る。
仮想通貨580億円の流出事件、そして、
新たな遺体が2体、丹沢から発見。
もしかしてMが・・・。
桐野は稀代のシリアルキラー浦井と共にMを追う。〜『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』〜
・クラッカー
コンピュータネットワークに不正に侵入したり、
破壊・改ざんなどの悪意を持った行為、クラッキング(悪意を持ったハッキング)を行う者。
ハッカーと呼ばれる人達は2種類います。
ハッキングする技術を生産(善意)的なことに利用するのが、
ホワイトハット・ハッカー(ホワイトハッカー)。
その逆に、悪意を持って犯罪行為に利用するのが、
ブラックハット・ハッカー(クラッカー)。
クラッカーMを追いかける刑事:桐野亮一を主人公、
主人公に力を貸す存在が稀代のシリアルキラー浦井。
巨額の仮想通貨流出事件と、丹沢山中から見つかる遺体、
インターネットの奥の奥、闇で蠢いているクラッカーMという存在。
現代、情報化社会で起こり得る恐怖を描いたサイバー・サスペンス、
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』
シリーズ第2作目です。
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『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を読んだ方達のレビューを、紹介します
・『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を読んだAさんのレビュー
一気読み、面白かったです。
本当にネットって怖いですね。
ただ、スマホを落としたっていうタイトルにするのは、違和感がありますね。
・『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を読んだBさんのレビュー
刑事ドラマなどで聞いた事があるダークウェブなどがよく出てくるお話です。
仕組みをよく理解しないままに、自分もインターネットは使いまくっているけれども、
果たしてそれって安全なのでしょうか?
と考えさせられました。
・『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を読んだCさんのレビュー
「スマホを落としただけなのに」の続編。
前作も面白かったけれど、こちらはスケールも大きくなり楽しめました。
正確には、今作でスマホを落としてはいないけれど、乗っ取られたところは同じです。
落としていないだけに、怖いかもしれません。
終わり方もなんだが気になります。続編があるかも・・・?
おじさんの感想
前作「スマホを落としただけなのに」の続編に位置していますけど、
スマホはあまり重要ではないストーリーになっています。
いわば、インターネット全般だったり、そのセキュリティ部分に焦点を当てた物語です。
そして、
刑事とシリアルキラーがタッグを組んで犯人を追いかける、
想像しやすい言葉にすると、
インターネット犯罪を追いかけるバージョンの「羊たちの沈黙」。
蛇の道は蛇、話を聞きたければその道のプロに聞いてしまえ。
シリアルキラーの気持ちはシリアルキラーがよく知っている、
そんな考え方を世に知らしめた感のある名作「羊たちの沈黙」。
刑事が、事件解決のために収監されている犯罪者に話を聞く、今や驚かない手法となっています。
FBIなんかは昔から、そういう手法を採用していたようですが、
一般に広く知られるようになったのが「羊たちの沈黙」だったのではないかと。
この『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』でも、
その部分は堪能できます。
サイバー犯罪対策課の刑事:桐野が、
稀代のシリアルキラーとして収監されている浦井と組んで、クラッカーMを追いかける。
FBIの新人クラリスが、
稀代のシリアルキラーとして収監されているレクターと情報根幹をし、
バッファロービルを追いかける。
完全に一致とは言いませんけど、
そんな風に想像しながら読み進めて頂けると、より、
サイバー・サスペンスの恐怖感を堪能できるのではないか、そう思っています。
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』、
シリアルキラーの恐怖を感じるにはもってこいの作品となっています。
『スマホを落としただけなのに』シリーズは映画化されています
前作「スマホを落としただけなのに」は映画化され、
2018年11月2日に日本で公開されています。
原作 | 志駕晃「スマホを落としただけなのに」 |
監督 | 中田秀夫 |
出演(役名) | 北川景子(稲葉麻美) |
千葉雄大(加賀谷学) | |
浦野善治(成田凌) | |
田中圭(富田誠) | |
原田泰造(毒島徹) | |
日本公開 | 2018年11月2日 |
そして続編にあたる今作、
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』が映画化です。
原作 | 志駕晃『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』 |
監督 | 中田秀夫 |
出演(役名) | 千葉雄大(加賀谷学) |
白石麻衣(松田美乃里) | |
北川景子(稲葉麻美):友情出演 | |
田中圭(富田誠):友情出演 | |
成田凌(浦野善治) | |
日本公開 | 2020年2月21日公開予定 |
そのほかの出演者は、
・鈴木拡樹 ・音尾琢真 ・江口のりこ
・奈緒 ・飯尾和樹(ずん) ・高橋ユウ
・ko-dai(Sonar Pocket)
・平子祐希(アルコ&ピース)
・谷川りさこ ・アキラ100%
・今田美桜 ・田中哲司 ・井浦新
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』映画版 あらすじ
前作から数ヶ月後、
長い黒髪の女性ばかりが狙われた連続殺人事件の同じ現場から、
若い女性の遺体が次々と発見された。
刑事の加賀谷は犯人逮捕に繋がる手がかりを得る為、
かつて自分が逮捕した連続殺人鬼、
シリアルキラーの浦野と獄中で面会することに。
浦野自身が師と仰ぐ「M」、ダークウェブ上に存在する謎の人物の情報を得ていたその頃、
加賀谷の恋人:美乃里に謎の男の影が迫っていた・・・。〜『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』映画版〜
予告動画も配信されていますので、
YouTubeで「スマホ落とし 2」で検索すれば、動画が見つかります。
オフィシャルサイトは、
グーグルで「スマホ落とし」と検索して頂ければ、
トップページに表示されますので、興味のある方は検索してみてください。
最後に
「スマホを落としただけなのに」の続編、
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』を紹介させて頂きました。
日本映画にはどうも疎いもので、
前作が映画化されていた事だけは知っていましたが、
観ておりません。
ですので、映画の感想はなんとも言えないんですけど、
原作ならおすすめできます。
前作と今作、しっかりと楽しめるサスペンス系小説になっています。
今作は若干、
ネット用語に振り回されてしまうかもしれませんが、
じっくりと読み進めれば大丈夫です。恐怖を堪能できるのではないかと。
『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』
映画を観る前に、原作で楽しんでみてはいかがでしょうか。
ではまた。
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