「クリストファー・ノーラン」の「戦争映画」、兵士達の過酷な帰還
私はこの「映画」を映画館で視聴しました。
公開からだいぶ時間が経っていたので、
映画館には私の他に2人しか客がいない状況、優雅に視聴できましたね。
「戦争映画」を大きなスクリーンで視聴するのは、
映像の迫力も、音の迫力も、物凄いものがありましたが、
映画館には私をいれて3人、
少しだけ不安になりました。映画館に3人しかいない状況は、人を不安にさせます。
大丈夫なのか、この「映画」?
そんな想いになっていましたが、
「映画」が上映されて10分も過ぎれば、そんな不安はどこかへ去っていましたね。
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「クリストファー・ノーラン」の「戦争映画」
「ダンケルク」
Dunkirk-Trailer 1[HD]
監督・脚本 | クリストファー・ノーラン |
出演 | フィン・ホワイトヘッド |
トム・グリン=カーニー | |
ジャック・ロウデン | |
ハリー・スタイルズ | |
アナイリン・バーナード | |
ジェームズ・ダーシー | |
バリー・コーガン | |
ケネス・ブラナー | |
キリアン・マーフィー | |
マーク・ライランス | |
トム・ハーディ |
第90回アカデミー賞 | 賞 | ノミネート・受賞 |
作品賞 | ノミネート | |
監督賞 | ノミネート | |
美術賞 | ノミネート | |
撮影賞 | ノミネート | |
編集賞 | 受賞 | |
音響編集賞 | 受賞 | |
録音賞 | 受賞 | |
作曲賞 | ノミネート | |
アメリカ公開 | 2017年7月21日 | |
日本公開 | 2017年9月9日 |
ネタバレせずに、紹介します。
「ダンケルク」は、クリストファー・ノーラン監督・脚本・製作による2017年の「戦争映画」です。
イギリス、オランダ、フランス、アメリカ合衆国の4カ国合作映画です。
第二次世界大戦の「ダンケルクの大撤退」という史実に基づいて描かれています。キャラクターやストーリーはフィクションですが。
1940年、フランスのダンケルク海岸でドイツ軍に包囲された、イギリス、ベルギー、カナダ、フランスから成る連合軍将兵は、ダイナモ作戦による撤退を余儀なくされていました。
英国陸軍の兵士であるトミー二等兵は、ダンケルクの街で自身の分隊がドイツ軍の銃撃で全滅、
自分だけが生き残りました。
武器も失った状態で、ダンケルクの砂浜にやってきます。
そこにいたのは、救助船に乗ろうと長蛇の列を作っている英国兵達でした。
砂浜で知り合った兵士と一緒に、なんとか救助船に乗り込みますが、ドイツ軍の攻撃で船は沈没、
船から命からがら脱出した2人、
イギリス本国に帰還しようと新たな策を講じますが・・・。
ダンケルクに足止めを食らっている連合軍の兵士たちを、
30万人以上救助した史実(イギリス軍約19万人、フランス軍約14万人)を基に、
クリストファー・ノーランが112ページの脚本にして、監督としてメガホンをとった、
空(飛行機)、陸(浜辺)、海(海軍の撤退)の3つの視点から語られる「戦争映画」、
「ダンケルク」
今現在、「Netflix(ネットフリックス)」で視聴可能です。
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この「映画」を観た方達の感想を、少しだけ
・「ダンケルク」を観たAさん
すっと入ってきます。
戦争映画にしては、内容も難しくないので誰にでもおすすめできます。
・「ダンケルク」を観たBさん
100分が一瞬に感じるぐらい引き込まれました。
何よりも音が凄い!爆撃、銃撃、戦闘機の音はもちろん迫力満点。
派手さはないけどBGMで緊張感を高めたり、安心感を与えたり、焦燥感を掻き立てたり、観ているこちらまでその場の雰囲気に飲み込まれてしまいます。青空の美しさ、海の透明感、どんより曇った雲の威圧感、映像の素晴らしさもあって、どんどん没入していきます。
ただ、時間軸がよく分からなくて、冒頭を見直すとスッキリするので、もう1度少し整理して観たいと思います。
・「ダンケルク」を観たおじさん
面白いですよとか、楽しめるのでおすすめですよとか、
あまり、軽々しく言えない「戦争映画」です。
世の中に量産されている派手な「戦争映画」とは色合いが違いますから、
重苦しい「戦争映画」が苦手な方には、ちょっと厳しいかもしれません。
派手さはない「戦争映画」ですけど、歴史上にあった史実をじっくり「映画」で知りたいという方に、是非観て欲しい作品です。
監督はあのクリストファー・ノーランですので、
映像美や音の使い方に圧倒されながら、最後まで集中して観られますのでね。
「ダンケルク」、
個人的には「戦争映画」の「名作」だと思っています。
クリストファー・ノーランについて
クリストファー・ノーランは、
今や世界的に有名な「映画監督」です。
監督作を表にしてみます。製作、製作総指揮だけの作品は外しておきます。
1996年 | フォロウィング |
2000年 | メメント |
2002年 | インソムニア |
2006年 | バットマン ビギンズ |
プレステージ | |
2008年 | ダークナイト |
2010年 | インセプション |
2012年 | ダークナイト ライジング |
2014年 | インターステラー |
2017年 | ダンケルク |
2020年 | TENET テネット |
今現在、「Netflix(ネットフリックス)」内で観られるクリストファー・ノーラン作品でおすすめなのは、こちら、
▶︎▶︎ノーラン監督作の「SF映画」、アカデミー賞で8部門ノミネート
▶︎▶︎「SF映画」の「名作」、この家族愛はここ数年で「ベスト1」です
他にも、「メメント」、「バットマン ビギンズ」、「プレステージ」、「ダークナイト」、
「ダークナイト ライジング」、などが視聴可能になっています。ほぼ、全てですね。
クリストファー・ノーランは、自身の好きな「映画」として、
「殺し屋たちの挽歌」(1984年)、「十二人の怒れる男」(1957年)
「シン・レッド・ライン」(1998年)、「怪人マブゼ博士」(1933年)
「ジェラシー」(1980年)、「戦場のメリークリスマス」(1983年)
「宇宙へのフロンティア」(1989年)、「コヤニスカッツィ」(1983年)
「アーカディン/秘密調査報告書」(1955年)、「グリード」(1925年)
計10本の「映画」を挙げています。
私がかろうじて知っているのは、「シン・レッド・ライン」と「戦場のメリークリスマス」だけです。
他の作品は名前すら聞いたことがありません。
凡人の発想で申し訳ありませんが、
クリストファー・ノーランほどの才能溢れる人は、好きな「映画」も相当変わっているなと思ってしまいます。
タイトルからして、観る気の起きないものばかりです。「コヤニスカッツィ」に至っては、キーボードで打つのも面倒臭いし・・・。
私のような凡人では理解できない頭脳を持っているからこそ、
「インターステラー」や「インセプション」、「メメント」などの「映画」を作れるのでしょうね。
クリストファー・ノーランの次回作に期待しております。
最後に
「ダンケルク」は映画館で観ておいて良かったなと思える「映画」です。
で、
もう1度「Netflix(ネットフリックス)」で観てみたのですが、
全然大丈夫でした。
大スクリーンで得られる迫力は軽減しますけど、
「映画」そのものの質が落ちるわけではありませんので、
安心して視聴してみてください。
歴史上にあった史実を、クリストファー・ノーランの脳みそで構築された、
「ダンケルク」
約2時間の「戦争映画」を堪能してください。
ではまた。
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