ブラピ+タランティーノ=『イングロリアス・バスターズ』、最高に楽しい150分
ブラッド・ピット、
「セブン」「12モンキーズ」「ファイト・クラブ」、
「スナッチ」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」などへ出演、
誰もが知っている大スター。
クエンティン・タランティーノ、
「レザボア・ドッグス」「パルプ・フィクション」、
「キル・ビルシリーズ」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」など、
日本では”タラちゃん”と呼ばれるほど有名な映画監督。
この2人が「ワンス〜」の前にコンビを組んだ最高傑作が、
『イングロリアス・バスターズ』
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『イングロリアス・バスターズ』
「イングロリアス・バスターズ」
・監督/脚本
クエンティン・タランティーノ
・出演(役名)
ブラッド・ピット(アルド・レイン中尉)
イーライ・ロス(ドニー・ドノウィッツ)
ティル・シュヴァイガー(ヒューゴ・スティーグリッツ)
B・J・ノヴァク(スミッソン・ウティヴィッチ)
メラニー・ロラン(ショシャナ・ドレフュス)
マイケル・ファスベンダー(アーチー・ヒコックス中尉)
マイク・マイヤーズ(エド・フェネク将軍)
ダニエル・ブリュール(フレデリック・ツォラー国防軍一等兵)
アウグスト・ディール(ヘルシュトローム親衛隊少佐)
クリストフ・ヴァルツ(ハンス・ランダ親衛隊大佐)
・日本公開2009年11月20日
監督のクエンティン・タランティーノは、
この『イングロリアス・バスターズ』の脚本執筆に10年以上費やしています。
主演のブラピによると、
タランティーノが脚本を書いていること自体が、ハリウッドの神話になっていたそうです。
相当な力の入れようだったようで、
脚本を何度も書き直し、練りに練って製作された映画ですね。
映画賞
『イングロリアス・バスターズ』は、各映画賞で絶賛されています。
ちょっとだけ表にしますと、
映画賞 | ノミネート(赤字が受賞) |
第82回アカデミー賞 | 「助演男優賞」「作品賞」 「監督賞」「脚本賞」「撮影賞」 「編集賞」「録音省」「音響編集賞」 |
第67回ゴールデングローブ賞 | 「助演男優賞」「監督賞」 「作品賞(ドラマ部門)」「脚本賞」 |
第63回英国アカデミー賞 | 「助演男優賞」「撮影賞」 「編集賞」「監督賞」「プロダクションデザイン賞」 「オリジナル脚本賞」 |
第14回サテライト賞 | 「助演男優賞」「撮影賞」 |
第16回全米映画俳優組合賞 | 「助演男優賞」「助演女優賞」 「キャスト賞」 |
第62回カンヌ国際映画祭 | 「男優賞」「パルム・ドール」 |
第13回ラスベガス映画批評家協会賞 | 「助演男優賞」「衣装デザイン賞」 |
第5回オースティン映画批評家協会賞 | 「助演男優賞」「主演女優賞」 「オリジナル脚本賞」 |
第35回ロサンゼルス映画批評家協会賞 | 「助演男優賞」 |
(これは1部を抜粋しただけの表です。全ての映画賞はこちらに記載されています。
こちら⇨wikipedia-イングロリアス・バスターズ)
ちなみに、
各映画賞の「助演男優賞」を総ナメしたのは、
”ハンス・ランダ親衛隊大佐”役のクリストフ・ヴェルツです。
(怖さのある役どころですけど、それ以上に感じるのが頭の良さ。悪知恵とでも言いますか、勘の良さと冷徹な立ち振る舞いが際立っている感じですね)
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あらすじを軽く
ネタバレせずに軽く紹介しますと、
『イングロリアス・バスターズ』簡単なあらすじ
第二次世界大戦中のドイツ国防軍占領下のフランスが舞台。
「ユダヤ・ハンター」の異名をとるナチス親衛隊大佐ランダ(クリストフ・ヴァルツ)という、
超イヤなヤツが物語のキーマンとして登場。
そのランダに家族を殺され復讐に燃える女性と、
ユダヤ系アメリカ人からなる「秘密部隊」を率いるアメリカ陸軍中尉レイン(ブラッド・ピット)、
5章に分けて語られる物語です。
・第1章「その昔・・・ナチ占領下のフランスで」
・第2章「名誉なき野郎ども」
・第3章「パリにおけるドイツの宴」
・第4章「映画館作戦」
・第5章「巨大な顔の逆襲」
「秘密部隊」ことバスターズを率いるブラピがまぁ〜カッコいい!!
5章に分けて語られますから、スピード感が損なわれずに約150分楽しめます。
「ある女性の復讐劇」としても楽しめる『イングロリアス・バスターズ』。
ちなみに、
『イングロリアス・バスターズ』はフィクションです。実話ではありません。
ほとんどの登場人物は架空です。
例えば、
”ハンス・ランダ親衛隊大佐”は実在しませんけど、
”ハンス・ウルリヒ・ゲシュケ親衛隊大佐”は実在していました。
”親衛隊大佐”という役職は存在していたようですね。
「秘密部隊」も架空、
ちょっと残念ではありますが、”もしかしたら!”と思わせてくれるぐらい、
『イングロリアス・バスターズ』の世界観は没入感が半端ありません。
是非、視聴してみてください。
動画サイト | 視聴可能 |
Netflix | 『イングロリアス・バスターズ』などが、 定額料金で視聴可能 |
この「映画」を観た方達の感想
タランティーノワールド炸裂!最高に面白かったです!
Theエンターテイメント!!!って感じで、視聴後の満足度がかなり高いです!
最後に章が全て繋がってバーン!
けど、癖のある喋り方のブラピ含め、みんなのキャラが濃くて良かったです。
ちょっとえぐい描写が多かったけど、楽しめました!
最高に面白かった!
ランダ大佐が最高過ぎて、主人公(ブラピ)があんまりだなと思っていたけど、最後に全てを持って行きました!
ラスト10分、マジで痛快でした。めちゃくちゃ気持ち良かった!
150分あるけど、途中ダレないしずっと楽しいので、ラストまでタルむことなく観続けられます。
(タランティーノ作品で1番好きかも)
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」の前に、
ブラピとタランティーノがコンビを組んでいた(ディカプリオはこの際置いておいて)映画、
『イングロリアス・バスターズ』
個人的にはタランティーノ作品で1番好きですね。
痛みを伴うエグいシーンが際立つのはいつもの事。
「ワンス〜」のラストも異常でしたしね(良い意味で)。
「ワンス〜」もそうでしたけど、
この『イングロリアス・バスターズ』も視聴後の爽快感みたいなものを存分に感じてしまいます。
決して生易しいお話ではないんです。
ナチスの親衛隊大佐に無慈悲に殺された家族、
”その復讐に燃えるある女性の物語”が中心となっている復讐劇でもありますから、
重いはずなんですよね。
それを、
タランティーノのフィルターを通して描かれてしまうと、
極上のエンターテイメントとして、150分の映画として楽しめてしまいます。
1度観たら絶対に忘れられない!
まぁ、これはおじさんの個人的な意見ですけど。
タランティーノ作品でまだ、
ブラピ作品でまだ観ていないのがこの『イングロリアス・バスターズ』だとしたら、
勿体無いな〜と思うと同時に、
これから初見を迎える方を羨ましく思います。
ちょっとグロいけど、視聴をおすすめします。
ちなみに、
Netflixに加入しているのなら、無料で視聴可能となっています。
動画サイト | 視聴可能 |
Netflix | 『イングロリアス・バスターズ』などが、 定額料金で視聴可能 |
ブラッド・ピットについて
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ブラッド・ピット(1963年12月18日〜)は、
アメリカの俳優、映画プロデューサーです。
ブラッド・ピット出演のオススメ映画は、
公開年 | タイトル(役名) |
1994年 | 「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」 (ルイ・ド・ポワント・デュ・ラック) |
1995年 | 「セブン」 (デビッド・ミルズ刑事) |
「12モンキーズ」 (ジェフリー・ゴインズ) |
|
1997年 | 「デビル」 (フランシス・マグワイヤー、ローリー・ディヴァニー) |
1999年 | 「ファイト・クラブ」 (タイラー・ダーデン) |
2000年 | 「スナッチ」 (ミッキー・オニール) |
2008年 | 「ベンジャミン・バトン 数奇な人生」 (ベンジャミン・バトン) |
2009年 | 『イングロリアス・バスターズ』 (アルド・レイン中尉) |
2011年 | 「マネーボール」 (ビリー・ビーン) |
2013年 | 「ワールド・ウォーZ」 (ジェリー・レーン) |
2019年 | 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 (クリフ・ブース) |
「アド・アストラ」 (ロイ・マクブライド) |
アカデミー賞の個人賞に絡んだのは何回かありますけど、
受賞は1度だけというブラピ。
(第92回アカデミー賞)
映画の賞レースなんて関係ないぐらい、
その存在感と圧倒的なカッコ良さで映画界に君臨している大スターですね。
今までにたくさんの代表作がありますが、
個人的なオススメを厳選すると、
「セブン」「ファイト・クラブ」(共にデヴィッド・フィンチャー監督作)、
ゾンビと戦うブラピ「ワールド・ウォーZ」(Netflixで視聴可能)、
『イングロリアス・バスターズ』「ワンス〜」(共にタランティーノ監督作)。
この辺りをオススメします。
色々なジャンルでブラピを楽しめるのではないか、そう思っています。
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クエンティン・タランティーノについて
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クエンティン・ジェローム・タランティーノ(1963年3月27日〜)は、
アメリカの映画監督、脚本家、俳優です。
今までの長編映画監督作は、
公開年 | タイトル(本人出演) |
1992年 | 「レザボア・ドッグス」 (ミスター・ブラウンとして出演) |
1994年 | 「パルプ・フィクション」 (ジミーとして出演) |
1997年 | 「ジャッキー・ブラウン」 (留守番電話の声で出演) |
2003年 | 「キル・ビル Vol.1」 (クレイジー88のメンバーとして出演) |
2004年 | 「キル・ビル Vol.2」 (出演ナシ) |
2007年 | 「デス・プルーフ in グラインドハウス」 (ウォーレンとして出演) |
2009年 | 『イングロリアス・バスターズ』 (ドイツ軍兵士/アメリカ軍兵士として出演) |
2012年 | 「ジャンゴ 繋がれざる者」 (フランキーとして出演) |
2015年 | 「ヘイトフル・エイト」 (ナレーターとして声のみ) |
2019年 | 「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 (レッド・アップルのCM監督として声のみ) |
出たがりの映画監督としても有名なタランティーノ。
自分が監督した映画だけではなく、
主演クラスで出演している映画もあるんですよね。
「ジョニー・デスティニー」(1995年の映画、日本未公開)では、
主演の”ジョニー・デスティニー役”。
「フロム・ダスク・ティル・ドーン」(1996年に日本で公開)では、
ゲッコー兄弟の弟”リッチー役”。
ちなみに兄役はジョージ・クルーニー。
この2作なら、俳優タランティーノが堪能できるのではないかと。
とはいえ、やはり俳優としてよりは、
映画監督としてのタランティーノの方が魅力的。
名作揃いと言えるタランティーノ監督作、
『イングロリアス・バスターズ』も含め、オススメです。
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最後に
ブラピ+タランティーノ=最高、
そんな風に個人的に大好きな『イングロリアス・バスターズ』を紹介させていただきました。
好き嫌いは分かれるでしょうが、
タランティーノ作品が好き、
ブラピが好き、
単純にそれだけでも観る価値のある映画だと思います。
まだ観ていないのなら、是非1度、再生ボタンを押してみてください。
150分と長い時間を失いますけど、
視聴後に抜群の爽快感が待っているはずです。
(好きになったら、という条件付きですけどね)
ではまた。
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