Netflix映画『時の面影』のあらすじと感想、実話を基に描いた良作です
実話を基にした物語、
「サットン・フーの船葬墓」を発見した雇い主と発掘者を描いた作品。
『時の面影』
✅ イングランド東部イースト・アングリアのサフォーク州ウッドブリッジ近くで発見された7世紀アングロサクソン時代の船葬墓のこと。
✅ エディス・プリティの所有地にあった塚を、考古学者のバジル・ブラウンに発掘させ、1939年に発見された。
✅ その発掘時に起きた実話を基にした物語が、『時の面影』
淡々とした静かな物語でしたが、
2時間ブレる事なく観続けられる映画です。
「良い映画を観たな〜」と感じられる方も多いのではないでしょうか。
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Netflix映画『時の面影』
『時の面影』
キャリー・マリガン、レイフ・ファインズ出演『時の面影』予告編-Netflix
サイモン・ストーン
・原作
ジョン・プレストン著「The Dig」
・出演(役名)
レイフ・ファインズ
(バジル・ブラウン/経験豊富なアマチュア考古学者)
キャリー・マリガン
(エディス・プリティ/不思議な塚の発掘を望む未亡人)
アーチー・バーンズ
(ロバート・プリティ/エディスの息子)
リリー・ジェームズ
(ペギー・ピゴット/大英博物館の採掘チームと共に働く女性)
ジョニー・フリン
(ローリー・ロマックス/エディスのいとこ)
ケン・ストット
(チャールズ・フィリップス/大英博物館の採掘チームのリーダー)
モニカ・ドラン
(メイ・ブラウン/バジルの妻)
監督は、
スイスのバーゼルで生まれたオーストラリア国籍のサイモン・ストーン。
30代の若い監督です。
あらすじ
『時の面影』あらすじ
第二次世界大戦が迫るイギリス、
東部のサフォーク州ウッドブリッジに住む未亡人プリティは、
自分の所有する土地にある塚の発掘を進めようとしていた。
戦争直前ということもあり、
博物館側ではこの事業に乗り出さないであろうと考えた彼女は、
アマチュアの考古学者バジル・ブラウンに発掘を依頼。
早速、発掘に乗り出したバジルだったが、
当初はあまり上手くいかずに、作業は難航。
しかし、
プリティが何かあると感じていた塚の発掘に乗り出すと、
そこには大きな船の形をした遺物が眠っていた。
やがて、その発掘場所から豊かな副葬品が出土し、
7世紀アングロサクソン時代の船葬墓であると判明。
世紀の大発見に携わった人々の真実の物語。
〜『時の面影』〜
主演バジル・ブラウンを演じたレイフ・ファインズ、
雇い主エディス・プリティを演じたキャリー・マリガン、
若き女性考古学者ペギー・ピゴットを演じたリリー・ジェームズ。
彼らが演じている人物は、実在した人物です。
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バジル役/レイフ・ファインズについて
バジル役/レイフ・ファインズ(1962年12月22日〜)は、
イギリス出身の俳優、映画監督、映画プロデューサーです。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル(役名) |
1992年 | 「嵐が丘」 (ヒースクリフ) |
1993年 | 「シンドラーのリスト」 (アーモン・ゲート) |
1994年 | 「クイズ・ショウ」 (チャールズ・ヴァン・ドーレン) |
1996年 | 「イングリッシュ・ペイシェント」 (アルマシー) |
1999年 | 「太陽の雫」 (イグナツ/アダム/イヴァン) |
2002年 | 「レッド・ドラゴン」 (フランシス・ダラハイド) |
2005年 | 「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」 (ヴォルデモート) |
2007年 | 「ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団」 (ヴォルデモート) |
2009年 | 「ハリー・ポッターと謎のプリンス」 (ヴォルデモート) |
2010年 | 「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART1」 (ヴォルデモート) |
2011年 | 「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」 (ヴォルデモート) |
2012年 | 「007 スカイフォール」 (ギャレス・マロリー) |
2014年 | 「グランド・ブダペスト・ホテル」 (グスタフ.H) |
2015年 | 「007 スペクター」 (M) |
2021年 | 『時の面影』 (バジル・ブラウン) |
「キングスマン:ファースト・エージェント」 (オックスフォード公) |
|
「007 ノー・タイム・トゥ・ダイ」 (M) |
・「シンドラーのリスト」(アーモン・ゲート役)
☆第66回アカデミー賞 助演男優賞 ノミネート
☆第47回英国アカデミー賞 助演男優賞 受賞
・「イングリッシュ・ペイシェント」(アルマシー役)
☆第69回アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート
・「太陽の雫」(イグナツ/アダム/イヴァン役)
☆第12回ヨーロッパ映画賞 最優秀男優賞 受賞
・ 「グランド・ブダペスト・ホテル」(グスタフ.H役)
☆第68回英国アカデミー賞 主演男優賞 ノミネート
記憶に新しいのが「ハリー・ポッター」シリーズの”ヴォルデモード”役でしょうか。
レイフ・ファインズが特殊メイクをして演じていました。
個人的に最も印象深いのが、
「レッド・ドラゴン」の”フランシス・ダラハイド”役。
レイフ・ファインズの怪演が光っていた作品でしたね。
そんなおぞましい役柄もこなせるイギリスの名優が主演の、
Netflix映画『時の面影』。
物語の雰囲気にピッタリな”バジル・ブラウン”という役を淡々と演じています。
・実在した人物/バジル・ブラウン
✅ (1888年1月22日〜1977年3月12日)
✅ 考古学者、天文学者
(アマチュアと言われているが、キャリア30年以上)
✅ 1939年、サットン・フーの船葬墓の発見に大きく貢献した人物です。
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エディス役/キャリー・マリガンについて
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エディス役/キャリー・マリガン(1985年5月28日〜)は、
イギリスの女優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル(役名) |
2009年 | 「17歳の肖像」 (ジェニー) |
2010年 | 「ウォール・ストリート」 (ウィニー・ゲッコー) |
2011年 | 「ドライヴ」 (アイリーン) |
2013年 | 「華麗なるギャツビー」 (デイジー・ブキャナン) |
2015年 | 「未来を花束にして」 (モード・ワッツ) |
2018年 | 「ワイルドライフ」 (ジャネット・プリンソン) |
2020年 | 「プロミシング・ヤング・ウーマン」 (カサンドラ・トーマス/キャシー) |
2021年 | 『時の面影』 (エディス・プリティ) |
・「17歳の肖像」(ジェニー役)
☆第82回アカデミー賞 主演女優賞 ノミネート
☆第67回ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門) ノミネート
☆第63回英国アカデミー賞 主演女優賞 受賞
・「ドライヴ」(アイリーン役)
☆第65回英国アカデミー賞 助演女優賞 ノミネート
・「未来を花束にして」(モード・ワッツ役)
☆第19回ハリウッド映画賞 主演女優賞 受賞
キャリー・マリガンはまだ30代と若い女優さんです。
Netflix映画『時の面影』では、
未亡人”エディス・プリティ”を好演しています。
・実在した人物/エディス・メイ・プリティ
✅ (1883年8月1日〜1942年12月17日)
✅ イギリスの地主で、地元の考古学者バジル・ブラウンを雇い、
彼女の所有地の塚の下を採掘させ、サットン・フーの船葬墓が発見されました。
ペギー役/リリー・ジェームズについて
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ペギー役/リリー・ジェームズ(1989年4月5日〜)は、
イギリスの女優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル(役名) |
2012年 | 「タイタンの逆襲」 (コリーナ) |
2015年 | 「シンデレラ」 (エラ/シンデレラ) |
2016年 | 「高慢と偏見とゾンビ」 (エリザベス・ベネット) |
「偽りの忠誠 ナチスが愛した女」 (ミーケ) |
|
2017年 | 「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」 (エリザベス・ネル) |
2019年 | 「イエスタデイ」 (エリー) |
2020年 | 「レベッカ」 (ド・ウィンター夫人) |
2021年 | 『時の面影』 (ペギー・ピゴット) |
最近視聴した「ウィンストン・チャーチル」と、
「イエスタデイ」の印象が強く残っているリリー・ジェームズ。
この方を観るといつも思い出してしまうのが、
「スター・ウォーズ」のレイ役でお馴染みとなったデイジー・リドリー。
なんとなく顔が似ているなと。
Netflix映画『時の面影』では、
”ペギー・ピゴット”というイギリスの考古学者を演じています。
・実在した人物/ペギー・ピゴット
✅ セシリー・マーガレット・グイド(旧姓プレストン)
✅ (1912年8月5日〜1994年9月8日)
✅ イギリスの女性考古学者として60年以上のキャリアを誇る人物。
サットン・フーの船葬墓の採掘に深く関わっていました。
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『時の面影』を観た方達の感想
時代背景をうまく織り込みながら綺麗に描かれている本作。
サットン・フーのことを知りませんでしたけど、これは見入ってしまったし、大英博物館に行きたくなりました。
またまたNetflix作品が実話に基ずく素晴らしいストーリーを紹介してくれました。
第二次世界大戦直前のイギリス、サフォーク州。
自宅の敷地内にある古代の遺跡の発掘をめぐって起こる騒動。そして、そこに引き寄せられた人たちのヒューマンドラマでした。
静かな空気感を持った映画でした。
発掘がテーマなので色も地味でしたね。
でも、陰に隠れてしまった人の名前が後世に残って良かったと思いました。
とても素晴らしい映画でした。
人は失敗するし、出来ない事もあります。時間は戻せません。それでも受け入れて生きていく。
息子役の子役の演技が凄かったです。
おじさんの感想
(地味で静かな映画だけど、実話を基にした良作)
2021年にNetflixが行なっている、
71本ロードの何本目にあたるのかは分かりませんけど、
おすすめに出てきていたので、実話を基にした映画『時の面影』を視聴しました。
思っていたよりも良作な感じでしたね。
視聴前から感じていた「地味感」、
眠くならないかと心配しながら再生ボタンを押しましたが、
そんな心配は杞憂に終わりました。
もちろん、地味ですけど。
大きな組織からの邪魔がもっと入るのかと思っていたら、
そこまででもなく、結構スンナリと世紀の大発見が行われたんだなと。
戦争間近という時代背景もあったんでしょうね。
淡々と流れていく物語は、落ち着くべき場所に落ち着くという、
静かに映画を観る行為に適した作品だったと思います。
風景も綺麗で飽きませんし。
あとは主演の2人、
レイフ・ファインズとキャリー・マリガンの物静かな演技がピッタリ。
「良い映画を観たな〜」と思えた『時の面影』でした。
良作映画を探しているなら、Netflixで視聴してみてください。
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最後に
Netflix71本ロードの2本目(個人的に)、
実話を基にした映画『時の面影』を紹介させていただきました。
本当なら、
「薄氷」というサスペンス映画を紹介しようと思っていたんですけど、
YouTubeのどこを探しても予告トレイラーが無かったので、
『時の面影』を記事に。
ちょっとグロいけど観応えのあったサスペンス「薄氷」から、
実話を基に製作された淡々とした映画『時の面影』に変更、
その2本を連続で視聴したので、なかなか落差のある4時間になりました・・・。
これから視聴しようとしているのなら、
まずは『時の面影』を視聴してから時間を開けて、
「薄氷」を視聴することをおすすめします。
落差にやられてしまいますからね。
ではまた。
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