「リカの記憶」が狂気となって感染する、リカシリーズ最新作『リメンバー』

2020年7月8日

視界の片隅にパッと、存在していませんか?

背の高い痩せた

手足は棒のようで、身長は170㎝前後

着ているのはノースリーブのワンピース、
黒過ぎる髪が肩の下まで伸びている。

顔の表情は読み取れなくて、ただただそこに存在している女

次の瞬間

視界から跡形もなく消えていますよね?

確かに存在していたのに、姿、形を確認できなくなっています。

でも、錯覚ではないんです。

あなたの頭の中に語りかけてきますから。

「ねぇ、思い出した・・・?

 

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リカシリーズ最新作『リメンバー』

 

リメンバー 五十嵐貴久

リメンバー』の中のリカ

私はいつでもあなたと一緒にいる。
精神鑑定なんて無意味。
だって、ずっと一緒にいるんだから。
邪魔をしようとしても意味なんか無い。
そうでしょ?
私はいつだって、あなたの頭の中に存在している。
記憶で繋がっている私たちを引き剥がそうなんて、
そんなくだらないことをするな。
おまえはただただわたしといっしょにいればいいだけ
きづいてふりかえってだきしめればいい
かおをそむけようとしないでにげないでずっとだきしめればいい
そうすればずっといっしょにいられる・・永遠に。

「ね、思い出したよね

〜『リメンバー』〜

リカの記憶 双子結花と梨花が誕生
大矢昌史の婚約者の顔を切り取り、美容整形
大矢昌史の頭と暮らす
本間隆雄に1日で100通以上のメールを送る
本間隆雄の娘を誘拐、背中に赤い十字架をペイント
銃弾を受けたにも関わらず、救急隊員を含む3人を殺害して逃走
本間隆雄と暮らす、全て失った本間隆雄と
全てを失って10年間生き続けていた本間の遺体が発見される
銃弾12発を喰らってリカは死亡・・・?
記憶はいつの日か必ず、蘇る

 

12月に入り、
朝から強い雨が降り続いている風の強い日、

交番勤務の警察官は巡回中

江戸川に向かって何かを投げ込んでいた人影を見つけます。

その人影は小柄な女性

警察官としての直感が働いて質問。

何を捨てていたんですか?

悪臭が漂ってきたあと、

無線に向かって助けを叫ぶ警察官

まず始めに、「リカの記憶」に触れてしまったのは、
この警察官でした。
切り取られた頭部に見守られながら。

「20年前の『雨宮リカ事件』を調べていたフリー記者現行犯逮捕
バラバラの死体をビニール袋に詰めて川に捨てていた。
精神鑑定をされることに」

帝光大学医学部精神科の立原研究所

立原政則(たちはらまさのり)
帝光大学付属病院の精神科医を務めながら、自身の研究所で、
集団心理の研究を行なっている教授。
立原は4人を集めて研究を進めます。

日比野辰也(ひびのたつや)
文理学部心理学科講師日比野

岸辺和雄(きしべかずお)
帝光大学付属病院で内科医をしている岸辺

羽島結花子(はじまゆかこ)
看護学部看護学科卒、
付属病院の外科部に勤務している看護師の羽島

白崎亜矢(しらさきあや)
公認心理師の白崎

立原教授とこの4人で、
先日起こった猟奇殺人事件の犯人
33歳のフリーライター宮内静江(みやうちしずえ)の精神鑑定をすることに。

彼らはこの時から、

雨宮リカの狂気に、
取り込まれてしまっていたのかもしれません。

雨宮リカ事件」から続いている狂気の感染力に犯された彼らが、

そのから逃れることは不可能です。

記憶は思い出となって思い出は記憶となって

いつまでも頭の片隅に残っています

「ね、リカのこと思い出したでしょ。記憶は消せない思い出は永遠
いつまでもいつまでもいつまでもいつまでも、
リカと一緒にいればいいの

 

 

 

『リメンバー』を読んで記憶した方達のレビューを、紹介します

 

男性の声
男性の声
『リメンバー』を読んだ感想

グロさ怖さ残酷度

4.5

怖い・・・。フィクションだと分かっていても、怖いです。
「リカ」からまた読み返したくなります。
ドラマも観ましたが、やはり怖かったですね。しかも、残酷だし。
頭で想像すると、かなりのグロさ。

五十嵐先生はなぜ、こんなに怖い作品を書けるのか、リカは死んでいるのかいないのか。
本当に怖いです。

 

女性の声
女性の声
『リメンバー』を読んだ感想

(「怖いもの読みたさ」がまだまだ続く)

5

読み終えました。
シリーズを通して「リカ」の恐怖を感じながらも、次は何が起こるのかと思いながら、
ページをめくっていました。

余韻に浸りながら早くも、次回作を待っている自分がいます。

 

男性の声
男性の声
『リメンバー』を読んだ感想

(「リカの思い出」)

4.5

前作4作を読んでからこその5作目リメンバー。
前4作が散りばめられているので、色々思い出しながら読み終えました。

読む前から「誰のリメンバー?何のリメンバー?」と思っていましたけど、
その答えは予想できませんでした。この人だけなんで?と、
序盤から抱いていた疑問が1つあり、それが終盤で解けましたが、
衝撃と闇と悲しさが一気に来ましたね。
リカは根深い、摑み取れません。

 

女性の声
女性の声
『リメンバー』を読んだ感想

(よく考えて記憶を辿ってください)

5

あなたは感染していませんか?

 

 

『リメンバー』を読んだおじさんの感想

『リメンバー』を読んだおじさんの感想

(「リカシリーズ 」に触れてきたあなたなら、思い出せるはず)

9.5

リカシリーズ 」はドラマになり、映像化もされまして、
いよいよリカを、生身の人間だとして想像できる時代になってしまいました。
高岡早紀さんだと綺麗過ぎるので、
もう1度、リカの原点に戻るための記憶を呼び起こす作業にピッタリなのが、
今作、『リメンバー』です。

 

「ねぇ、思い出した・・・?
と、リカが頭の中でずっと語りかけて来ているような物語です。
今までの4作、「リカシリーズ 」をこれまで楽しんで来た方達の記憶を刺激して、
物語の終盤で、
「ね、思い出したでしょ
「・・・はい・・・」
返事をせざる負えなくなる物語。
リカの記憶に読者が侵食されてしまう、シリーズ最新作『リメンバー』。
最新作なのに、全ての過去に繋がる記憶を呼び起こす作品です。

 

良い思い出ならいつでも、思い出して頂いて結構なんですが、
狂気の思い出記憶の奥深くに潜んでいて、それが呼び起こされてしまいますから、
今まで1度もリカに触れていない方にはオススメしません。
リカの記憶もないでしょうし。
逆に、
リカの記憶に少しでも触れてしまっている方、
リカシリーズ」 を読んで来てしまった方にはオススメします。
まだまだ、リカの狂気は終わらないようですからね。
あと2作は誕生するようですよ、リカの狂気
「今のうちに思い出しておこう・・・

 

 

シリーズを読む順番の個人的なオススメ

これは以前にも書いているんですけど、

この「リカシリーズ 」は、時系列通りに読み進めない方がいいと、

個人的には思っています。

リカシリーズ 」を物語の時系列で並べてみると、

2016年(幻冬舎文庫) リバース
2019年(幻冬舎文庫) リハーサル
2003年(幻冬舎文庫) リカ
2015年(幻冬舎文庫) リターン
2019年12月(幻冬舎文庫) リメンバー

シリーズの時系列はこんな感じなんですが、

ドラマにもなって、「リカ」と「リハーサル」の原作が有名になりましたので、

これから「リカシリーズ 」を読もうと思っている方限定で、

オススメの読む順番を紹介させて頂きます。

リカ 最恐の女:リカを知る
リバース 最恐の女:リカの誕生を知る
リハーサル 最恐の女:リカの覚醒を知る
リターン 最恐の女:リカの狂気は永遠だと知る
リメンバー 最恐の女リカの記憶は消せないと知る

実際に私が読み進めた順番ではないんですが、

今になって思うと、

この順番で読んでいれば、もっと楽しめたのではないかと。

まずはリカを知る
なぜリカが最恐になったのかを「リカ」で知って頂いて、
その後、最恐の女リカ誕生秘話リバース」を堪能。
最恐への道のり、その出発点を確認できます。

出発点を確認したら、
ドラマにもなった「リハーサル」を。
リカの狂気が覚醒して絶対的な何かへ昇華しますので。

そして「リカ」から10年後のお話リターン」。
リカは帰って来ただけではなく、永遠だと知ることが出来ますから、
今作『リメンバー』で、その永遠が記憶となって刻まれている様を、
またまた再確認させられる、
そんな風に読み進めて頂けば、リカの狂気をより楽しめるのではないか、

そうおじさんは思っています。

ただ、

思い出さなくてもいいんですけどね、どうせ、

リカの記憶に触れている方は、もう・・・

 

最後に

 

数年前、

初めて「リカ」を読んだ時、

こんな風にブログで記事を書いているなんて、想像すらしていませんでした。

こんなおぞましいモノを、
まさか、
色々調べ、文庫本をもう1度手に取り、
記憶を呼び起こそうとページをめくる

私は、
リカの狂気に感染してしまった、完全な保菌者となったようです。

普通の読者でこれですから、

ドラマをしっかりと観てしまった方達は一体、
どうなってしまっているのでしょうか。

視界の片隅に絶対、見えていますよね?

背の高い痩せた

邪悪なる殺意が、
感染する!?

もう手遅れだと思いますけど、一応、

お気を付けて・・・。

ではまた。

 

 

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