「伊坂幸太郎」って、「一気読み」させる天才でしょ?
「小説」といえば、
「W村上」みたいな時代がありました。村上春樹と村上龍、
この2人が小説界で圧倒的に強かった時代です。
今でも、もちろん強いんでしょうけど、
個人的にはこの2人の時代は終わっていて、
新たな作家さんの時代になった気がしています。
「W村上」の「小説」が出版されれば、今でも購入してしまいますが、
もう新たな時代に突入しているんでしょうね。
「一気読み」させる、
エンターテイメント性抜群の「小説」を書き続けている、
「この人」の時代になったのではないかと。
「一気読み」させる天才、
「伊坂幸太郎」の時代だと、私は思っています。
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「伊坂幸太郎」は「一気読み」させる天才
今では誰でも知っている有名な作家、「伊坂幸太郎」、
この人は凄いですね。
作品、ほぼ全て面白いです。
何冊もの作品が、映画やドラマ、舞台や漫画にまでなっています。
次から次へと、よくネタが尽きないなと思いますよ。しかも、ほぼ面白い、
そんな作家いません、「伊坂幸太郎」以外。
これだけ支持される理由は、
映画やドラマになっていることからも伺えますが、
エンターテイメント性が抜群の物語が多く、文字を追うだけでも、
読み手に映像として想像させる文章能力にあると言えるかもしれません。
「伊坂幸太郎」の小説を読んでおけば、
映画は必要ない、
こう思わせるぐらい、どの作品を読んでも、
相当高い満足感を得られる作家ですね。
毎月1冊、新作を出して欲しいぐらいですよ。
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「殺し屋」達の宴な小説
そんな「伊坂幸太郎」の、エンターテイメント性抜群、
1本の映画を鑑賞した気にさせてくれる小説が、
「マリアビートル」 伊坂幸太郎
「マリアビートル」あらすじ
元殺し屋の木村雄一は、
幼い息子の敵討ち、重傷を負わされて入院している息子:渉の復讐を果たすため、
東京駅から盛岡行き新幹線「はやて」に乗り込んだ。
木村の標的、それは、
邪悪で狡猾な中学生の王子慧。
しかし、木村の思惑は王子にバレバレで、
逆に王子にコントロールされる始末。
そんな物騒な新幹線の中には、
闇社会の大物から指令を受けていた殺し屋達も乗車していた。
凄腕の殺し屋コンビ:蜜柑と檸檬。
腕は確かだがツキのない殺し屋の七尾。
七尾と因縁のある殺し屋:狼。
盛岡行き新幹線「はやて」の中に、
元殺し屋と、現役の殺し屋3組、そして、邪悪な中学生。
これだけ揃えば、普通の列車であるはずがない。
「殺し屋達の宴」となった「はやて」は目的地へまっしぐら!
〜「マリアビートル」〜
邪悪で狡猾な王子慧。
この「中学生」がキーです。「元殺し屋」の木村雄一は、
息子の敵討ちのために新幹線に乗り込んでいます。
標的は「中学生」。
なぜ「中学生」が標的となってしまうのか、
一体この「中学生」は何者だ・・・。
そして、
曲者揃いの「殺し屋」達が、
「東北新幹線」の中でどんどん絡み合っていき、列車は盛岡に向かって走り続ける、
最後まで気を抜けないストーリーが展開されていきます。
「一気読み」という言葉がここまでハマる小説はなかなかありませんね。
「伊坂幸太郎」は、
新幹線の中でのエンターテイメントを、やりつくした気持ちです。
こう語っています。
「一気読み」させられて、泣かされた事のある私
私は以前、「伊坂幸太郎」に泣かされた事があります。
小説で泣けるのもビックリですが、
今まで「伊坂幸太郎」の小説を読んできて思うのは、
彼の作品ならあり得るなと。
物語にドップリ感情移入させる小説ばかりです。
感動して涙することも、読み終わりに爽快感を感じることも、
「伊坂幸太郎」の思惑通りにコントロールされている気がします。
コントロールされた私が、ファンになるのは必然ですね。常に新作を待っている状態です。
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「マリアビートル」を読んだ方達のレビューを、紹介します
東京から盛岡までの新幹線の中で、こんなに面白い話になるなんて、
ホントに凄いです!
檸檬のトーマス愛が良いですね。
前作に続き、面白いです。コミカルでシニカル。
殺し屋なのに親があって、すごく魅力的な登場人物がいっぱいです。
やってる事は皆、非人道的でバタバタ人が殺されるけど、嫌悪感なく読めてしまいます。
そんな憎めないキャラが多い中でただ一人、
王子だけは嫌な奴過ぎて笑えません。
殺し屋のやりとりより、王子の素行の方が陰湿で不愉快で、怖かったです。
七尾の不運は最強無敵で、すごくハッピーでした。
どうなる?この先どうなるの?と、続きが気になり夜更かしして一気読みでした。
フィクションだと分かっていても、王子が怖すぎます。
人間とはこういうものだと滔々と説かれるとそんな気がしてしまいます。
「殺人を許したら、国家が困る。
人が死ぬのはとても悲しくて切ないことで、この個人的な感情が一番大事だ。」
伊坂さんのこういうセリフ好きです。
ラストはハッピーエンド?、で良かったです。
再読でも面白いです。再読だからこそ面白い。
新幹線という広いけど直線の動線という制約の中で、個性豊かな殺し屋がうごめきます。
ちょっと死体が多過ぎて嫌ですけどね。
でも檸檬や蜜柑、天道虫と怖いけど愛すべきキャラが面白いです。
中学生はクソムカつきますけど。オススメです!
(先の展開が気になってしょうがない!!)
「伊坂幸太郎」ファンなら、
間違いなく読んでいますので、オススメなんてしません。
仮に、
ファンなのに読んでいないという方、勿体無いですね。
最高のエンターテイメントですので、是非読んでみてください。
「伊坂幸太郎」の最高傑作と評する方も多い作品ですからね。
逆に、少し待った方がいい方もいます。
「伊坂幸太郎」の小説にはよく、登場人物がリンクすることがあります。
これを読み逃したくない方、
「マリアビートル」を読む前に、
「グラスホッパー」を読んだ方がいいかもしれません。
映画にもなった、あの「グラスホッパー」です。
続編ということではないし、絶対にとは言いませんけど、
読む順番は、「グラスホッパー」から「マリアビートル」がベターだと思います。
で、読み進めてみると、寝る間を惜しんで一気読み・・・、
お気をつけて。
ハリウッドで映画化
「伊坂幸太郎」の一気読み確実な超ド級のエンターテイメント、
「マリアビートル」を原作とした映画が製作中です。
✅ 監督:デヴィッド・リーチ
✅ 原作:伊坂幸太郎「マリアビートル」
✅ キャスト(今の所、判明しているのは)
ブラッド・ピット(レディバグ役)、ジョーイ・キング(プリンス役)
小路アンドリュー(木村)、アーロン・テイラー=ジョンソン(タンジェリン役)
ブライアン・タイリー・ヘンリー(レモン)、ザジー・ビーツ(ホーネット)、
マシ・オカ、マイケル・シャノン、ローガン・ラーマン
真田広之、福原かれん、バッド・バニー、
サンドラ・ブロック(マリア・ビートル)
✅ アメリカでの公開は2022年7月25日予定
✅ 日本での公開は2022年内予定
あのブラッド・ピットが主演、
錚々たるキャストで描かれる「ブレット・トレイン」。
舞台となる新幹線も変わるでしょうし、
完全な原作通りにはならないでしょうけど、
個人的にはもの凄く期待している映画です。楽しみで仕方ない!
ソニー・ピクチャーズがどのように「マリアビートル」をハリウッド化するのか、
ブラッド・ピットの殺し屋役(原作でいうと七尾)は一体どんな感じに・・・、
固唾を飲んで待っております。
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最後に
ほとんどの作品、全てと言ってもいいかもしれませんが、
「伊坂幸太郎」の小説は抜群に面白いですね。凄いです、本当に。
今の時代、唯一無二と言える存在です。
人間には好き嫌いの感情がありますので、中には、
「伊坂幸太郎」の小説を受け付けない人もいると思います。
合う合わないは仕方ありません。
それでも、これだけ評価されて、
これだけ数多くのファンを獲得している作家は他にいませんよね。
今や、
「村上春樹」よりファンが多いのではないでしょうか。
特に、若い世代には抜群の人気を得ているでしょうね。
私はおじさんですので「村上春樹」も好きですけど、
圧倒的に読みやすいのは「伊坂幸太郎」の小説です。
読みやすくて、抜群に面白くて、「一気読み」させる、
「伊坂幸太郎」とは何者ですか?
もし、この「一気読み」させる小説、
「マリアビートル」
まだ読んだ事がない方、オススメします。
最高のエンターテイメントに触れる事ができると思いますのでね。
もう1度書いて起きますが、
この「マリアビートル」、
「伊坂幸太郎」の最高傑作と評価する方は多いです。
「グラスホッパー」から「マリアビートル」の流れがベターですけど、
完全な続編ではないので、
読んでいなくても問題はありません。登場人物がリンクするというだけですので。
心置きなく、
「マリアビートル」を「一気読み」してしまってください。
そして、映画「バレット・トレイン」を待つ・・・。
ではまた。
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