「法廷ミステリー小説」、悪魔の弁護人シリーズ2作目「追憶の夜想曲」

2021年8月25日

もう直ぐドラマが放映さえるということで、

お馴染みになりつつある悪魔の弁護人

御子柴礼司を主人公とした「法廷ミステリー小説」、

その第2作目を紹介させて頂きます。

高額な案件以外は受け付けない悪魔として名高い御子柴礼司

死体配達人>としての過去を持ちながら、

弁護士となった御子柴が今回、取り扱う事件は、

一銭の得にもならない事件です。

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「法廷ミステリー小説」、中山七里の御子柴シリーズ2作目

追憶の夜想曲 中山七里

追憶の夜想曲(ついおくのノクターン)」あらすじ

<死体配達人>としての過去を持つ悪魔の弁護人:御子柴礼司。

どんな罪名で起訴されようが必ず、執行猶予を勝ち取り、
時には無罪にまでしてしまう凄腕の弁護士。

高額な弁護報酬、真っ当な手段を選ばないやり方でその悪名は通っている。

そんな御子柴が今回、自ら弁護する事を決めた事件は、
「津田伸吾殺害事件」

被告人となっているのは平凡な主婦。
夫の殺害を認めていて、すでに東京地検で懲役16年の判決を下されている事件。
平凡な主婦が起こした、平凡な夫殺し。刑も確定している。

弁護報酬も望めない事件になぜ、御子柴が自ら弁護しようと・・・。

そして、迎えた控訴審第一回公判。
御子柴は被告人の無罪を堂々と主張する。

〜「追憶の夜想曲」〜

死体配達人
昭和60年8月、福岡市内で起こった幼女殺害事件。
5歳の少女が無残にも殺され、遺体をバラバラにし、1日に1パーツずつ、
ありとあらゆる場所に遺体の一部を遺した凄惨な事件です。
犯人は当時14歳だった園部信一郎
彼は関東医療少年院送致となりますが、5年後に仮出所、その際、
氏名変更が家庭裁判所により許可されて、
園部信一郎から<御子柴礼司>に。

・御子柴礼司
高額な弁護報酬を請求できる相手しか弁護しないと、悪名が轟く弁護士
御子柴なぜか今回、
全く金にならないであろう事件を、自ら強引に担当する事に。

・津田亜希子
35歳の主婦。娘2人(美雪と倫子)と夫(伸吾)の4人暮らし。
夫の生活能力の低さ、他の男との結婚を夢見て、
夫(伸吾)を殺害<津田伸吾殺害事件>。
容疑を認めているにも関わらず、減刑を求めている身勝手さを持つ女性です。

・津田倫子
津田家の次女。まだ6歳ですが、大人びた言動と行動をする少女。
話した相手の人となりを瞬時に把握してしまう、子供とは思えない観察力が。
なぜだか不思議と、御子柴には懐きます。

・岬恭平
津田伸吾殺害事件の控訴審で、御子柴と対決する事になる検事正
御子柴との対決に敗れた過去を持っていますが、今回、
御子柴が利のない弁護を引き受けた事に疑問を持ち、過去の苦い思い出を払拭する為なのか、
法廷で対決する事に。
音楽家、岬洋介の父親

この「追憶の夜想曲」では、

色々な事が明確になってしまいます。

追憶の夜想曲
  • 津田伸吾殺害事件>の真相
  • 津田伸吾殺害事件>の裁判の行方
  • 被告に秘められた過去
  • そしてなぜ、御子柴礼司強引に弁護人となったのか・・・
  • 死体配達人>の過去とどう繋がるのか・・・

 

中山七里の「法廷ミステリー小説」、
御子柴シリーズ第2作目
追憶の夜想曲
軽い話ではありませんが、グイグイと読み進められる作品です。

 

 

「追憶の夜想曲」を読んだ方達のレビューを、紹介します

男性の声
男性の声
「追憶の夜想曲」を読んだ感想

4

 

御子柴弁護士シリーズ2作目。面白かったです。
何が起きたのかは、多分、ミステリー好きなら早々に気づくと思います。
ただ、私は、真相一歩手前までしか気付きませんでした。
隠されていた真実を理解した時「ふざけんな!いい大人が!!」とイラっとしてしまいましたね。

騙された自分も腹立たしいですけど、リアルでありそうで盲点だったのか。
御子柴先生の今後の行く末が心配です。
一呼吸置いてから、続編を手に取りたいと思っています。

 

女性の声
女性の声
「追憶の夜想曲」を読んだ感想

4

 

初めて読んだ作家さんでしたが、少年犯罪の過去を持つ悪辣弁護士が、因縁の相手と対決します。
法廷シーンがリアルで、読み応えがあり、とても良かったですね。

 

男性の声
男性の声
「追憶の夜想曲」を読んだ感想

4.5

 

2冊目も読み応え抜群でした。
事件の真相は残酷でしたが、明らかになって良かった・・・。
倫子の健気なさが唯一の救いです。
それにしても、御子柴の今後が気になって仕方ありません。

 

男性の声
男性の声
「追憶の夜想曲」を読んだ感想

4

 

おおお重たい・・・。
犯人はなんとなく分かったけど、その他は全くの予想外の展開でした。
1冊を通した償い、しっかりと感じました。
倫子が強くまっすぐに育ってほしい、そしてここからの御子柴が気になりますね。

 

「追憶の夜想曲」を読んだおじさんの感想

「追憶の夜想曲」を読んだおじさんの感想

(シリーズ2作目、爽快感はありませんが面白さは十分

8

 

前作「贖罪の奏鳴曲(しょくざいのソナタ)」から続きのお話、続編です。
もし可能なら、
前作を読んでから今作を読み進める、そちらをオススメします。
いきなり「追憶の夜想曲」を読んでしまうと、面白さが半減してしまいますからね。

 

今作「追憶の夜想曲」では、
ずっと、なぜ?、が付きまとってきます。
平凡な主婦が犯した平凡な夫殺し、しかも、一切お金にならない事件を、
あの御子柴が担当する。しかも強引に。
そのなぜがずっと付きまとってくる物語になっています。
御子柴の過去もハッキリさせて、
一体どこへ着地させるのか、ずっとハラハラしながら読み進められます。
多少ですけど、ムカつきを覚えつつ。

 

ただですね、
この御子柴シリーズの凄いところは、
読後に爽快感を抱かせない面白さを持っているところです。
爽快感ゼロなのに面白い、
なかなかあるようで無い、そんな物語になっているんですね。
間違いなくイヤな気持ちにさせられるのに、また続きが読みたくなる、
不思議な魅力のあるシリーズです。

 

中山七里の「法廷ミステリー小説」、
御子柴シリーズ第2作目
追憶の夜想曲
気分の良くなる物語ではありませんけど、1つのシリーズものを好きになる、
そのキッカケになり得る作品です。

 

悪魔の弁護人:御子柴礼司がドラマに

中山七里原作の、
御子柴シリーズ」がドラマになります。

2019年12月7日スタート
悪魔の弁護人・御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲〜
東海テレビ制作・フジテレビ系「大人の土ドラ」で放送予定です。

悪魔の弁護人 御子柴礼司〜贖罪の奏鳴曲
原作 中山七里「御子柴礼司シリーズ」
出演(役名) 要潤(御子柴礼司)
ベッキー(日下部洋子)
津田寛治(岬恭平)
玄理(櫻葉あすみ)
木村健太郎(宝来兼人)
奥菜恵(津田亜希子)
勝野洋(稲見武雄)
2019年12月7日(土曜日)放送スタート予定

津田亜希子の名前があるという事で、
多分ですけど、「追憶の夜想曲」の部分も描かれているのではないかと思われます。
しかも、「追憶の夜想曲」で出てくる津田亜希子を、
奥菜恵が演じる。
原作を読んでしまっていると、
恐ろしく綺麗過ぎる感じを受けてしまって、ちょっと、イメージと合わない・・・

ドラマを存分に楽しみたいのなら、
今作「追憶の夜想曲」を読み進めるのはオススメしません。
ドラマとして楽しんでしまった方がよろしいかと。

ドラマの前情報として、知っておきたいという方のみ、

追憶の夜想曲」を読み進めてみてください。

ある意味、津田亜希子のギャップを楽しめるかもしれませんのでね。

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最後に

 

中山七里御子柴シリーズ第2作目

追憶の夜想曲」を紹介させて頂きました。

法廷ミステリー小説」ですので、

事件裁判弁護士検察法廷での対決
その辺りに興味のある方にはオススメです。

ちょっとイヤな気持ちになって、爽快感はありませんけど、

読み進めるスピードが緩む事なく、
グイグイ物語を追えるストーリーですから、
是非、読んだ事の無い方には1度、手にとってみて欲しいと思っています。

シリーズものとしても、楽しめますから。

ではまた。

 

 

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