アカデミー賞の歴代作品賞から読み解く、「映画通」か「映画好き」か?
「通(つう)」と呼ばれる方々、正直に言うと、
若干の胡散臭さを感じることもありますけど、ちょっとカッコいいのは事実ですね。
「俺は〜通」と自画自賛はどうかと思いますが、
「〇〇さんは〜通だよね」、人からこう言われるなら多少は・・・。
小馬鹿にされている可能性は排除して、一応、悪い気はしません。
で、
このブログで生意気にも映画を100本以上紹介してきた私ですから、
もしかすると「映画通」に思われてしまっているかも・・と、危機感を覚えましたので、
ただのおじさんだと証明したくて、こんな記事を書くことにしました。
「通(つう)」→→つきぬける、 ある物事によく精通していること、またその人。
アカデミー賞の歴代作品賞、
ほぼ全ての作品を視聴している方こそ「映画通」、で良いのではないかと。
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- 1. アカデミー賞の歴代作品賞:受賞作
- 1.1. 1920年代のアカデミー作品賞
- 1.2. 1930年代のアカデミー作品賞:「風と共に去りぬ」など
- 1.3. 1940年代のアカデミー作品賞:「カサブランカ」など
- 1.4. 1950年代のアカデミー作品賞:「ベン・ハー」など
- 1.5. 1960年代のアカデミー作品賞:「サウンド・オブ・ミュージック」など
- 1.6. 1970年代のアカデミー作品賞:「ゴッドファーザー」など
- 1.7. 1980年代のアカデミー作品賞:「ラストエンペラー」など
- 1.8. 1990年代のアカデミー作品賞:「羊たちの沈黙」など
- 1.9. 2000年代のアカデミー作品賞:「グラディエーター」など
- 1.10. 2010年代のアカデミー作品賞:「パラサイト 半地下の家族」など
- 2. 「映画通」なら抑えていそうな作品
アカデミー賞の歴代作品賞:受賞作
「つばさ」
Wings(1927)- Trailer
監督 | ウィリアム・A・ウェルマン |
出演(役名) | クララ・ボウ(メアリー・プレストン) |
チャールズ・ロジャース(ジャック) | |
リチャード・アーレン(デヴィッド・アームストロング) | |
ジョビナ・ラルストン(シルヴィア・ルイス) | |
ゲイリー・クーパー(ホワイト) | |
アメリカ公開 | 1927年8月13日 |
日本公開 | 1928年3月30日 |
1927年、パラマウント製作のアメリカ合衆国のサイレント映画です。
第一次世界大戦に米国が参戦、航空隊に志願したジャックとデヴィッド、
そしてヒロインがメアリー・プレストン(クララ・ボウ)、
航空機パイロット達と恋愛を絡めたサイレント映画になっています。
もちろん、
観たことはありません(ゲイリー・クーパーの名前だけ)。この先も観ることは無いと思いますけど、
この「つばさ」が、第1回アカデミー賞の作品賞を受賞しております。
アカデミー賞のスタートと言える作品ですね。歴代の初代。
「映画通」はこの作品すら視聴している可能性が高い・・・。
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1920年代のアカデミー作品賞
第1回アカデミー賞は、
1927年から1928年7月31日までに公開された映画を対象としています。
授賞式は1929年5月16日、ロサンゼルスのハリウッド・ルーズベルト・ホテルで、
映画芸術科学アカデミーの主催によって行われました。
1920年代のアカデミー賞、「作品賞」を受賞しているのはこちら。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第1回(1927/28年) | つばさ | クララ・ボウ |
第2回(1928/29年) | ブロードウェイ・メロディー | チャールズ・キング |
「つばさ」はサイレント映画、
第2回アカデミー作品賞を受賞した「ブロードウェイ・メロディー」は、
世界初の全編トーキー(映像と音声が同期している映画)によるミュージカル作品です。
無声映画の時代から発声映画の時代に変わっていく、変革期がこの時期です。
1930年代のアカデミー作品賞:「風と共に去りぬ」など
多少、聞いたことのあるタイトルが出てきます。
超有名作品もありますしね。
1930年代のアカデミー賞、「作品賞」を受賞しているのはこちら。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第3回(1929/30年) | 西部戦線異常なし | リュー・エアーズ |
第4回(1930/31年) | シマロン | リチャード・ディックス |
第5回(1931/32年) | グランド・ホテル | グレタ・ガルボ |
第6回(1932/33年) | カヴァルケード | ダイアナ・ウィンヤード |
第7回(1934年) | 或る夜の出来事 | クラーク・ゲーブル |
第8回(1935年) | 戦艦バウンティ号の叛乱※ | チャールズ・ロートン |
第9回(1936年) | 巨星ジーグフェルド | ウィリアム・パウエル |
第10回(1937年) | ゾラの生涯 | ポール・ムニ |
第11回(1938年) | 我が家の楽園 | ジェームズ・スチュワート |
第12回(1939年) | 風と共に去りぬ | ヴィヴィアン・リー |
※「戦艦バウンティ号の叛乱」は、日本では「叛乱」という言葉が使えず、
「南海征服」と改名して公開されています。
第8回アカデミー賞で、主演男優賞にチャールズ・ロートン(役名ブライ)、
クラーク・ゲーブル(役名クリスチャン)、フランチョット・トーン(役名バイアム)の3人が同時ノミネート。
受賞はしていません。
第12回アカデミー作品賞を受賞した「風と共に去りぬ」。
いまだに名作として名高い作品です。
・作品賞:「風と共に去りぬ」
・監督賞:ヴィクター・フレミング
・主演女優賞:ヴィヴィアン・リー(役名スカーレット・オハラ)
・助演女優賞:ハティ・マクダニエル(役名マミー)
・脚色賞:シドニー・ハワード
・撮影賞:アーネスト・ホーラー、レイ・レナハン
・室内装置賞(美術賞):ライル・ウィーラー
・編集賞:ハル・C・カーン、ジェームズ・E・ニューカム
・特別賞:ウィリアム・キャメロン・メンジース(主要部門ではありません)
アカデミー賞の主要部門の8部門を受賞した「風と共に去りぬ」。
日本で初公開されたのは1952年9月4日、アメリカ公開から10年以上経ってからの公開となっています。
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1940年代のアカデミー作品賞:「カサブランカ」など
聞いたことのない作品が一気に増えた感のある1940年代。
全然知らない作品ばかりです。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第13回(1940年) | レベッカ | ジョン・フォンテイン |
第14回(1941年) | わが谷は緑なりき | ロディ・マクドウォール |
第15回(1942年) | ミニヴァー夫人 | グリア・ガースン |
第16回(1943年) | カサブランカ | ハンフリー・ボガート |
第17回(1944年) | 我が道を往く | ビング・クロスビー |
第18回(1945年) | 失われた週末 | レイ・ミランド |
第19回(1946年) | 我等の生涯の最良の年 | マーナ・ロイ |
第20回(1947年) | 紳士協定 | グレゴリー・ペック |
第21回(1948年) | ハムレット | ローレンス・オリヴィエ |
第22回(1949年) | オール・ザ・キングスメン | ブロデリック・クロフォード |
かろうじて聞いたことのあるタイトルが、
「レベッカ」、「ハムレット」で、「カサブランカ」のみしかほぼ知らないという1940年代。
主演俳優には知っている方も出てきましたけどね。
ちなみに、第13回アカデミー作品賞に輝いた「レベッカ」は、
監督アルフレッド・ヒッチコックのサイコスリラー映画です。
「裏窓」、「サイコ」、「鳥」などの有名作品よりもだいぶ前にヒッチコックが作った作品になります。
サイコサスペンス、スリラー映画の巨匠としてブレない方ですね。
1950年代のアカデミー作品賞:「ベン・ハー」など
「ベン・ハー」
Ben-Hur(1959) Official Blu-Ray Trailer
監督 | ウィリアム・ワイラー |
主演(役名) | チャールトン・ヘストン(ジュダ=ベン・ハー) |
スティーヴン・ボイド(メッサラ) | |
ジャック・ホーキンス(クインタス・アリウス) | |
ハイヤ・ハラリート(エスター) | |
ヒュー・グリフィス(族長イルデリム) | |
アメリカ公開 | 1959年11月18日 |
日本公開 | 1960年4月1日 |
・作品賞:「ベン・ハー」
・監督賞:ウィリアム・ワイラー
・主演男優賞:チャールトン・ヘストン(役名ジュダ=ベン・ハー)
・助演男優賞:ヒュー・グリフィス(役名イルデリム)
・美術賞:ウィリアム・A・ホーニング、エドワード・C・カーファグノ
・撮影賞:ロバート・L・サーティース
・衣装デザイン賞:エリザベス・ハフェンデン
・編集賞:ラルフ・E・ウィンタース
・作曲賞:ミクロス・ローザ
・音響賞:フランクリン・E・ミルトン
・視覚効果賞:A・アーノルド・ギレスピー
歴代のアカデミー賞で、最多受賞した作品として有名な「ベン・ハー」。
主要部門11部門でオスカー受賞となっています。
ちなみに、11部門受賞のタイ記録を持っているのが「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」と、
「タイタニック」。
アカデミー賞11部門獲得の「ベン・ハー」があまりにも有名な1950年代。
歴代受賞作は以下の通りです。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第23回(1950年) | イヴの総て | ベティ・デイヴィス |
第24回(1951年) | 巴里のアメリカ人 | ジーン・ケリー |
第25回(1952年) | 地上最大のショウ | ベティ・ハットン |
第26回(1953年) | 地上より永遠に | バート・ランカスター |
第27回(1954年) | 波止場 | マーロン・ブランド |
第28回(1955年) | マーティ | ロッド・スタイガー |
第29回(1956年) | 八十日間世界一周 | デヴィッド・ニーヴン |
第30回(1957年) | 戦場にかける橋 | ウィリアム・ホールデン |
第31回(1958年) | 恋の手ほどき | レスリー・キャロン |
第32回(1959年) | ベン・ハー | チャールトン・ヘストン |
個人的にですが、
顔と名前がしっかりと一致する俳優がようやく登場してきました。
マーロン・ブランド、「波止場」を観たことは無いですけどね。
1960年代のアカデミー作品賞:「サウンド・オブ・ミュージック」など
知っているタイトルが徐々に増えていきますが、
まだまだ知らない作品が多くて、「ただの映画好きおじさん」という立ち位置がどんどん証明されていきます。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第33回(1960年) | アパートの鍵貸します | ジャック・レモン |
第34回(1961年) | ウエスト・サイド物語 | ナタリー・ウッド |
第35回(1962年) | アラビアのロレンス | ピーター・オトゥール |
第36回(1963年) | トム・ジョーンズの華麗な冒険 | アルバート・フィニー |
第37回(1964年) | マイ・フェア・レディ | オードリー・ヘップバーン |
第38回(1965年) | サウンド・オブ・ミュージック | ジュリー・アンドリュース |
第39回(1966年) | わが命つきるとも | ポール・スコフィールド |
第40回(1967年) | 夜の大捜査線 | ロッド・スタイガー |
第41回(1968年) | オリバー! | マーク・レスター |
第42回(1969年) | 真夜中のカーボーイ | ジョン・ヴォイト |
1960年代のアカデミー作品賞は、
ミュージカル映画が多く選出されているのが目立ちます。
「ウエスト・サイド物語」(第34回)
「マイ・フェア・レディ」(第37回)
「サウンド・オブ・ミュージック」(第38回)
「オリバー!」(第41回)
ミュージカル映画には一切興味が無いんですけど、
映画館で視聴してしまって、著しく気持ちが沈んだ作品がこちらです。
注意しながら観ることになるミュージカル映画も存在しておりますが、
この1960年代のアカデミー作品賞を受賞したミュージカル映画は、まだ気兼ねなく視聴できるのではないかと。
主観ですけどね。
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1970年代のアカデミー作品賞:「ゴッドファーザー」など
ここからは知っているタイトルばかりが並び始めます。
好きな映画も出てきますから、ようやく、楽しくなってきました。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第43回(1970年) | パットン大戦車軍団 | ジョージ・G・スコット |
第44回(1971年) | フレンチ・コネクション | ジーン・ハックマン |
第45回(1972年) | ゴッドファーザー | マーロン・ブランド |
第46回(1973年) | スティング | ポール・ニューマン |
第47回(1974年) | ゴッドファーザーPARTⅡ | アル・パチーノ |
第48回(1975年) | カッコーの巣の上で | ジャック・ニコルソン |
第49回(1976年) | ロッキー | シルヴェスター・スタローン |
第50回(1977年) | アニー・ホール | ウディ・アレン |
第51回(1978年) | ディア・ハンター | ロバート・デ・ニーロ |
第52回(1979年) | クレイマー、クレイマー | ダスティン・ホフマン |
とりあえず、観ておいて損のない名作がズラリと並んでいます。
「ゴッドファーザー」や「クレイマー、クレイマー」は記事にしておりますので、
興味がありましたら、上の表にリンクを貼ってありますから、そちらからどうぞ。
主演俳優も名優ばかり、その中でもひときわ異彩を放っているのが、
シルヴェスター・スタローン。
演技微妙、そんな評価が日本人には定着してしまった感のあるスタローンですけど、
「ロッキー」の第1作ではアカデミー主演男優賞にノミネートされるほど、演技を認められていました。
2016年にも「クリード チャンプを継ぐ男」でアカデミー助演男優賞にノミネート。
シュワちゃんが持ち合わせていない輝かしい経歴を持っているのに、
なぜか、シュワちゃんに負けている印象を受けてしまいます。
肉体派俳優として雌雄を決してきたスタローンとシュワちゃん、
アカデミー賞の舞台で認められたことのある俳優は、スタローンです。
今では遠い過去の記憶・・・。
1980年代のアカデミー作品賞:「ラストエンペラー」など
「ラストエンペラー」
The Last Emperor-Theatrical Trailer
監督 | ベルナルド・ベルトルッチ |
音楽 | 坂本龍一、デイヴィッド・バーン、蘇聡 |
出演(役名) | ジョン・ローン(愛新覚羅溥儀) |
ジョアン・チェン(婉容) | |
ピーター・オトゥール(レオナルド・ジョンストン) | |
英若誠(戦犯収容所所長) | |
坂本龍一(甘粕正彦) | |
アメリカ公開 | 1987年11月20日 |
日本公開 | 1988年1月23日 |
・作品賞:「ラストエンペラー」
・監督賞:ベルナルド・ベルトルッチ
・脚色賞:ベルナルド・ベルトルッチ、マーク・ペプロー
・編集賞:ガブリエラ・クリスティアーニ
・作曲賞:坂本龍一、デヴィッド・バーン、蘇聡(コン・スー)
・録音賞:ビル・ロウ、イヴァン・シャロック
・美術賞:フェルナンド・スカルフィオッティ、ブルーノ・チェザーリ、オズワルド・デシデーリ
・撮影賞:ヴィットリオ・ストラーロ
・衣装デザイン賞:ジェームズ・アシュソン
第60回アカデミー賞で主要9部門の受賞となった「ラストエンペラー」。
坂本龍一が、日本人として初のアカデミー作曲賞を受賞したことでも有名な作品です。
歴史映画であり、史実を基に製作されていますけど、演出のために脚色された部分が多く、
史実そのものを描いている映画ではないので、ご注意を。
1980年代のアカデミー作品賞を受賞した作品、
ここら辺からは、ほとんどの映画を視聴しています。内容を覚えてないのもありますけどね。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第53回(1980年) | 普通の人々 | ドナルド・サザーランド |
第54回(1981年) | 炎のランナー | ベン・クロス |
第55回(1982年) | ガンジー | ベン・キングズレー |
第56回(1983年) | 愛と追憶の日々 | シャーリー・マクレーン |
第57回(1984年) | アマデウス | F・マーリー・エイブラハム |
第58回(1985年) | 愛と悲しみの果て | メリル・ストリープ |
第59回(1986年) | プラトーン | チャーリー・シーン |
第60回(1987年) | ラストエンペラー | ジョン・ローン |
第61回(1988年) | レインマン | ダスティン・ホフマン |
第62回(1989年) | ドライビングMissデイジー | ジェシカ・タンディ |
歴史的な偉人を描いている作品が目立つ1980年代。
インド独立の父と言われるマハトマ・ガンディーを描いた「ガンジー」(第55回)。
天才音楽家ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの物語「アマデウス」(第57回)。
清朝最後の皇帝、後に満州国皇帝となった愛新覚羅溥儀の生涯を描いた「ラストエンペラー」(第60回)。
個人的にしっかりと覚えているのは、
「ガンジー」、「アマデウス」、「プラトーン」、「ラストエンペラー」、
「レインマン」ぐらいで、観た記憶はあるけど、あとは・・・そんな感じの1980年代です。
1990年代のアカデミー作品賞:「羊たちの沈黙」など
1990年代は記憶に新しいと言えますね。
歴史的大作映画もあれば、歴史的サイコスリラーもある、表情の豊かな1990年代のアカデミー作品賞。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第63回(1990年) | ダンス・ウィズ・ウルブズ | ケビン・コスナー |
第64回(1991年) | 羊たちの沈黙 | ジョディ・フォスター |
第65回(1992年) | 許されざる者 | クリント・イーストウッド |
第66回(1993年) | シンドラーのリスト | リーアム・ニーソン |
第67回(1994年) | フォレスト・ガンプ/一期一会 | トム・ハンクス |
第68回(1995年) | ブレイブハート | メル・ギブソン |
第69回(1996年) | イングリッシュ・ペイシェント | レイフ・ファインズ |
第70回(1997年) | タイタニック | レオナルド・ディカプリオ |
第71回(1998年) | 恋におちたシェイクスピア | グウィネス・パルトロー |
第72回(1999年) | アメリカン・ビューティー | ケヴィン・スペイシー |
日本歴代興行収入ランキングで2位の座をいまだに守っている「タイタニック」(第70回)。
(1位は「千と千尋の神隠し」)
洋画としては首位です。
世界的にも、同監督ジェームズ・キャメロンの「アバター」に抜かれるまで、
映画史上最高の興行収入を記録した作品でした。
(今現在の1位は「アベンジャーズ/エンドゲーム」)
そして、
ハンニバル・レクターという、人気者の恐ろしいキャラクターを生んだ、
「羊たちの沈黙」(第64回)。
アンソニー・ホプキンスの代名詞的なキャラとなってしまいました。
本人がどう思っているのかは・・・。
個人的にですね、カッコつける気持ちを一切捨ててオススメできる映画は、
「羊たちの沈黙」と「フォレスト・ガンプ/一期一会」の2作品です。
あとは、良い作品だけど長過ぎる、良い作品だけど白黒、良い作品だけどブラック過ぎる、
そんな作品ばかりですので、その2作だけは抑えておいてもよろしいかと。
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2000年代のアカデミー作品賞:「グラディエーター」など
「グラディエーター」
Gladiator(2000)Trailer #1
監督 | リドリー・スコット |
出演(役名) | ラッセル・クロウ(マキシマス・デシマス・メリディアス) |
ホアキン・フェニックス(ルキウス・アウレリウス・コモドゥス) | |
コニー・ニールセン(ルシッラ) | |
スペンサー・トリート・クラーク(ルキウス・ウェルス) | |
リチャード・ハリス(マルクス・アウレリウス) | |
トーマス・アラナ(クィントゥス) | |
アメリカ公開 | 2000年5月15日 |
日本公開 | 2000年6月17日 |
・作品賞:「グラディエーター」
・主演男優賞:ラッセル・クロウ(役名マキシマス・デシマス・メリディアス)
・衣装デザイン賞:ジャンティ・イェーツ
・録音賞:ボブ・ビーマー、スコット・ミラン、ケン・ウェストン
・視覚効果賞:ジャン・ネルソン、ニール・コーボールド、ティム・バーク、スタン・バークス
第73回アカデミー賞の主要部門5部門を獲得した「グラディエーター」。
歴史映画ですけど、史実ではありません。
主人公マキシマスは実在しておらず(複数の人物を参考にして作られた架空の人物)、
ホアキン演じるコモドゥスは実在していましたが、死因は毒を盛ってからの絞殺(暗殺)と、史実では伝えられています。
史実っぽい雰囲気のある「グラディエーター」、色々書きましたが、
単純に面白い歴史映画として、今でも人気のある作品です。
2000年代のアカデミー作品賞を受賞している映画はこちら。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第73回(2000年) | グラディエーター | ラッセル・クロウ |
第74回(2001年) | ビーティフル・マインド | ラッセル・クロウ |
第75回(2002年) | シカゴ | レネー・ゼルウィガー |
第76回(2003年) | ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 | イライジャ・ウッド |
第77回(2004年) | ミリオンダラー・ベイビー | クリント・イーストウッド |
第78回(2005年) | クラッシュ | ドン・チードル |
第79回(2006年) | ディパーテッド | レオナルド・ディカプリオ |
第80回(2007年) | ノーカントリー | トミー・リー・ジョーンズ |
第81回(2008年) | スラムドック$ミリオネア | デーヴ・パテール |
第82回(2009年) | ハート・ロッカー | ジェレミー・レナー |
上記しましたが、
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」は、歴代アカデミー賞で最多受賞している作品の1つです。
(「ベン・ハー」と「タイタニック」に並んで最多受賞首位タイ)
「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」:第76回アカデミー賞
・作品賞:「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」
・監督賞:ピーター・ジャクソン
・脚色賞:フラン・ウォルシュ、フィリッパ・ボウエン、ピーター・ジャクソン
・作曲賞:ハワード・ショア
・歌曲賞:フラン・ウォルシュ、ハワード・ショア、アニー・レノックス
・録音賞:クリストファー・ボイズ、マイケル・セマニック、マイケル・ヘッジス、ハモンド・ピーク
・美術賞:グラント・メイジャー、ダン・ヘナ、アラン・リー
・メイクアップ賞:リチャード・テイラー、ピーター・キング
・衣装デザイン賞:ナイラ・ディクソン、リチャード・テイラー
・編集賞:ジェイミー・セルカーク
・視覚効果賞:ジム・ライジール、ジョー・レッテリ、ランダル・ウィリアム・コック、
アレックス・フィンク
第76回アカデミー賞主要部門で11部門を獲得しています。
2000年代なんて、ついこの間のことのように思ってしまいますけど、
「グラディエーター」は20年前、「ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」は17年前、
歳をとるはずですよ・・・。
個人的に、視聴後1番キツかったのは「ミリオンダラー・ベイビー」(第77回)でした。
2010年代のアカデミー作品賞:「パラサイト 半地下の家族」など
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」の記憶が新しい2010年代。
アカデミー作品賞はもともと、気軽に楽しめる作品が少ないんですけど、
この年代もそんな色合いが色濃く・・・。
2010年代のアカデミー作品賞を受賞した映画はこちら。
回(年) | 「作品賞」受賞作・タイトル | 主演 |
第83回(2010年) | 英国王のスピーチ | コリン・ファース |
第84回(2011年) | アーティスト | ジャン・デュジャルダン |
第85回(2012年) | アルゴ | ベン・アフレック |
第86回(2013年) | それでも夜は明ける | キウェテル・イジョフォー |
第87回(2014年) | バードマン あるいは (無知がもたらす予期せぬ奇跡) | マイケル・キートン |
第88回(2015年) | スポットライト 世紀のスクープ | マーク・ラファロ |
第89回(2016年) | ムーンライト | トレヴァンテ・ローズ |
第90回(2017年) | シェイプ・オブ・ウォーター | サリー・ホーキンス |
第91回(2018年) | グリーンブック | ヴィゴ・モーテンセン |
第92回(2019年) | パラサイト 半地下の家族 | ソン・ガンホ |
ここ数年のアカデミー作品賞受賞作を観ていません。
第89回の「ムーンライト」からの4作品、まだ未視聴です。
「パラサイト 半地下の家族」もしっかりと観ておきたい作品ですね。
第92回アカデミー賞に関する記事はこちら
→→「韓国映画が初!ブラピが初!、第92回アカデミー賞の結果が発表されました」
面白い作品でしたけど、明るくなれるような映画ではない2作品、
「それでも夜は開ける」(第86回)、「スポットライト 世紀のスクープ」(第88回)、
上の表に記事をリンクしておりますので、興味がある方は是非1度。
「映画通」なら抑えていそうな作品
あくまでも主観です。
「映画通」ならこの辺りまでの作品を振り返り、なんとか視聴しているのではないか、
そう思ってしまう映画を。
回(年) | タイトル | 勝手な思い |
第1回(1927/28年) | つばさ | アカデミー作品賞第1号、触れているはず |
第2回(1928/29年) | ブロードウェイ・メロディ | アカデミー作品賞に輝いた初ミュージカル映画 |
第13回(1940年) | レベッカ | ヒッチコック作品、触れているはず |
第20回(1947年) | 紳士協定 | 「ローマの休日」以外のグレゴリー・ペックに触れているはず |
第27回(1954年) | 波止場 | マーロン・ブランド、コルレオーネ以外にも触れているはず |
第33回(1960年) | アパートの鍵貸します | 興味のわかないタイトルだとしても |
第50回(1977年) | アニー・ホール | ウディ・アレンには触れているはず |
第63回(1990年) | ダンス・ウィズ・ウルブズ | 全長版236分を、一気に寝ずに |
番外編 | ゴッドファーザーシリーズ | PARTⅢに理解を示している |
私が当てはまるのは、番外編「ゴッドファーザーシリーズ」のみです。
「映画通」には程遠い存在、「映画好きのただのおじさん」として、この先も突き進むことに・・・。
ここ数年、数十年、環境的に観やすい作品は削除しております。
ただ、レンタルも出来ますし、動画サイトでも配信されているタイトルもありますから、
観やすいと言えば観やすいですけどね。
気持ちが付いていかないだけで。
私は「映画通」にはなれません。
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最後に
最後に多少くだらないことを書きましたが、
歴代アカデミー作品賞の受賞作を駆け足で紹介させて頂きました。
結構な時間がかかりまして、
計4時間ほどパソコンの前で奮闘し、その後、1時間を使って精査した次第です。
精査といっても、色を使ったり、写真を入れたりですけど。
GWに極力外出を避ける生活をしていますから、
この手の記事は楽です、時間をかけられます。
そして最後に身もふたもないことを書かせて頂きますが、
「映画通」でも「映画好き」でも、どちらでも良いのではないか、
上も下もありません、と、落ち着かせてもらいます。
映画に詳しくなくても、楽しめればそれが最高!
「映画好きのただのおじさん」は、楽しむ為に映画を観続けております。
ではまた。