「家庭崩壊」、ブラックユーモアと怖さと気持ち悪さの「衝撃作」
「映画」では、
「18歳未満の入場(鑑賞)を禁止」
とする事を、
「R18+」と表記します。
「18歳未満だと観てはいけませんよ、刺激が強すぎますよ。」
と、注意喚起してくれています。
これをキッチリ守って頂いた上で、
「Netflix(ネットフリックス)」の再生ボタンを押してください。
よろしくお願いします。
では。
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「家庭崩壊」を描いた、ブラックな映画
「アメリカン・ビューティー」
American Beauty-Trailer
監督 | サム・メンデス |
出演 | ケヴィン・スペイシー |
アネット・ベニング | |
ソーラ・バーチ | |
ウェス・ベントリー | |
ミーナ・スヴァーリ | |
ピーター・ギャラガー | |
アリソン・ジェネイ | |
クリス・クーパー | |
アメリカ公開 | 1999年10月1日 |
日本公開 | 2000年4月29日 |
第72回アカデミー賞 | 作品賞 | 受賞 |
監督賞(サム・メンデス) | 受賞 | |
主演男優賞(ケヴィン・スペイシー) | 受賞 | |
脚本賞 | 受賞 | |
撮影賞 | 受賞 | |
ゴールデングローブ賞 | 作品賞(ドラマ部門) | 受賞 |
監督賞(サム・メンデス) | 受賞 | |
脚本賞 | 受賞 | |
英国アカデミー賞 | 作品賞 | 受賞 |
主演男優賞(ケヴィン・スペイシー) | 受賞 | |
主演女優賞(アネット・ベニング) | 受賞 | |
撮影賞 | 受賞 | |
トロント国際映画祭 | 観客賞 | 受賞 |
異様に評価の高い「映画」です。アカデミー賞では5部門を受賞しています。
ネタバレをせずに、紹介します。
アメリカ社会の抱える闇を、時にコミカルに描いた「映画」だと表記されていますが、
要は、
「平凡な家庭が崩壊していく様を、2時間に濃縮した、ある意味ホラー的な怖さのある映画」
そんな感じです。
ドラマのように、時間をかけて家庭崩壊を描いていくなら、
観ているこちら側の気持ちの持ちようで、何とでも対処できますけど、
これは「映画」です。2時間しかありません。
家庭崩壊という重すぎるテーマを、2時間で見事に描き切ったのが、
「アメリカン・ビューティー」です。アッという間に視聴者を恐ろしいラストに引きずり込みますよ。
では少しだけ。
広告代理店に勤める42歳のおじさん、幸せな家庭を築いていると思い込んでいます。無理して。
見栄っ張りで上昇志向の強い妻、
難しい年頃で典型的な高校生の娘、
家族3人、幸せと言えるような言えないような、普通といえば普通、
絵に描いたとようだとはいきませんけど、平凡な生活を送っていました。
そんなある日、
おじさんは娘のチアリーディングを見に行って、娘の親友に恋をしてしまいます。
これが全ての始まりです。
おじさんの生活は音を立てて崩れ去り、おぞましい方向へシフトチェンジしていって、
人間の本性と真実が浮き彫りになっていく様を、
真っ黒なコミカルとして描いた、
「アメリカン・ビューティー」
18歳以上の方へオススメします。
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「アメリカン・ビューティー」を観た方達の感想を、少しだけ
・「アメリカン・ビューティー」を観たAさん
愛おしくて美しい
すごく好きです。
序盤は、主人公が気持ち悪いなと思っていましたが、最後には愛おしく思えました。
・「アメリカン・ビューティー」を観たBさん
全ての登場人物が、複雑な事情を抱えていて闇の中を生きている感じです。
もっと、ドロドロになっても良さそうな素材なのに、
あくまでも「美しく」撮られた作品。
ラストシーンではウルっときてしまいました。
・「アメリカン・ビューティー」を観てしまったCさん
観たことを後悔しています。
何回途中で辞めようかと思ったか・・・。人間怖い、気持ち悪い、本当に気持ち悪い。
全員無理です・・・。でも、これがリアルな姿なんでしょうね・・・、無理。
怖いと感じたのは、こうはなりたくないという気持ちだけではなく、なるかもしれないという恐怖、不安を感じたからです。全員ボロボロ。こんな不幸な気持ちになる映画があるんですね。
これを映画館で観た人たちは一体・・・。
凄く嫌いな映画とは言いませんが、異常に頭に残る映画です。
平凡でいいじゃないか、こう思わせる映画でした・・・。
・「アメリカン・ビューティー」を観たある女性の感想
自分が人生のドン底にいた時に観て「救われた」という思いがした作品です。
ドン底の気分を紛らわそうと、当時沢山の映画を観ましたが、どれもここまでドン底の心の奥底に触れたくるものはありませんでした。
好きとか嫌いとかではなく、
救われてしまったのだから仕方ありません。実は、かなり若い時に一度観ていたはずですが、その時には全くもって何がいいのか分からない映画でした。
おじさん役のケビンスペイシーが、ただただ気持ち悪い、男って歳をとってもこんな事を考えるのかと、思ったはずでした。
なのに、大人になってから観ると、何故か痛い痛いと悲鳴をあげる自分の心を優しく包んでくれてしまうんです。感想は人によって様々ですが、
私は「あなたのせいではない」と、この映画に言って貰えた気がしました。
・「アメリカン・ビューティー」を観たおじさん
ある意味でホラー的、ある意味で「後味の悪い映画」と言える作品です。
おじさんが変わっていく様は、コミカルさはありますけど、怖さもバッチリです。もちろん、気持ち悪さもしっかりと感じてしまいますので、これだけの演技をするケヴィン・スペイシーに感服してしまいますよ。本当に怪演と言える演技を観せてくれています。
で、ラストですが、
「後味の悪さ」があります。観終わった後、気持ちの整理があまりつかないでしょうけど、
強烈なインパクトを残しますので、
不思議と心に残る「映画」になってしまいます。いつまでも覚えているような「映画」です。
私は強烈に覚えていますからね。観たのは20年ぐらい前なのに・・・。
18歳以上で、心に余裕のある方、
「アメリカン・ビューティー」をオススメします。
今現在、「Netflix(ネットフリックス)」で視聴可能です
ケヴィン・スペイシーについて
ケヴィン・スペイシー(1959年7月26日〜)は、アメリカの俳優、脚本家、映画監督、プロデューサーとして活躍している方です。
最近はあまり良い噂を聞きませんが、個人的に好きな俳優です。
主な出演映画は、
年 | 映画 |
1995年 | ユージュアル・サスペクツ(アカデミー助演男優賞 受賞) |
アウトブレイク | |
セブン | |
1997年 | L.A.コンフィデンシャル |
1998年 | 交渉人 |
1999年 | アメリカン・ビューティー(アカデミー主演男優賞 受賞) |
2000年 | ペイ・フォワード 可能の王国 |
簡単な表になってしまいました。私の好きな「映画」ばかりです。
特に、1995年は凄すぎますね。
「ユージュアル・サスペクツ」に「アウトブレイク」、そして「セブン」に出演しています。
もの凄く語りたい事があるのですが、絶対に語れない事ばかりですので、やめておきます。
いつか、
「セブン」のケヴィン・スペイシーについて、記事にしようと思っています。
ネタに困った時にガッツリ書きますので、その時まで我慢しておきます。
今現在、ケヴィン・スペイシーのイメージは最悪でしょうけど、
作品に罪はありませんからね。
上に書いた7本の「映画」、私は大好きです。
最後に
「映画」の紹介は難しいですね。今更ながら。
こういうR18+の「映画」を普通に紹介しても良いのか、
結構悩んでしまいます。もう遅いんですけど。
「アメリカン・ビューティー」以上にエグい作品なんて、
そこら辺にゴロゴロ転がっていますから、大丈夫だとは思っていますが、
だからと言って、何も考えずに紹介するのも気が引けてしまいます。
という事で、最後にもう1度、
「アメリカン・ビューティー」は18歳以上の方のみ、
視聴してください。よろしくお願いします。
ではまた。
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