痛快エンタメ『逃走刑事』、中山七里が描く「ミッドナイト・ラン」の現代版

ロバート・デ・ニーロ主演の「ミッドナイト・ラン」、
ハリソン・フォード主演の「逃亡者」、
この2つを足して、アレンジにアレンジを加えて、
刑事と事件の目撃者が一緒になって逃げ続け、事件の真相を暴こうとする物語。

中山七里の『逃亡刑事』。

私の読後感の感想は「ミッドナイト・ラン」な物語
「逃亡者」の匂いがする逃走劇、そんな感じでした。

おじさん2人の逃亡劇ではないし、
濡れ衣を着せられた髭面のおじさんが逃げまくるわけでもないので、
読後に雰囲気として思い出してしまった映画2作、それだけなんですけどね。

 

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中山七里の痛快エンタメ『逃亡刑事』あらすじ

 

逃亡刑事中山七里

 

逃亡刑事』のあらすじ

ある晩、養護施設から逃げ出した8歳の少年:(たけし)は、
メインストリートをトボトボと歩きながら、廃業したカーディーラーのショールームの前で立ち止まる。
一瞬何かが光って見えたので、好奇心からショールームに近付いていくと、
中で大人の男2人が向き合っていた。
そのうちの1人は銃らしきものを突きつけている。
中での会話が少し聞こえてきたところで、「パンッ」という音がし、男が1人倒れてしまった。
この瞬間、は「目撃者」となる。

翌朝、単独で麻薬密売ルートを探っていた千葉県警の組織犯罪対策部:生田巡査部長。
生田は何者かに射殺され、遺体となって発見された。
その捜査に当たることになった千葉県警捜査一課の高頭班。
高頭班のトップは、「アマゾネス」と評される屈強な女刑事:高頭冴子

冴子は独自に捜査を開始し、生田射殺の真犯人に目星をつける。

しかし、
事件の真相に迫りつつあった冴子に、不利な証拠が捏造され、
冴子こそが生田射殺の真犯人である、と、警察から追われるハメに。

濡れ衣を着せられ、警官殺しの犯人に仕立て上げられた冴子。
彼女の無実を証明できるのは事件の「目撃者」である猛のみ。

県警で「アマゾネス」と恐れられた女刑事:冴子、
8歳という年齢で恐ろしい事件の「目撃者」となってしまった猛、
事件の真相を知る2人がこの世から消えてしまえば、事件は闇に葬り去られる。

冴子と猛は「逃亡者」となり、真犯人への反撃を試みることに・・・。

〜『逃亡刑事』〜

 

おじさん2人の逃避行「ミッドナイト・ラン」が、
ここでは、女刑事と8歳の少年に置きかわり、
濡れ衣を着せられた医者の逃亡劇「逃亡者」が、
ここでは、濡れ衣を着せられた女刑事の逃亡劇に置きかわった物語。

中山七里が現代版にアレンジした「ミッドナイト・ラン」、
逃亡者」の要素を足して、練り上げたストーリー展開を感じさせる作品。

女刑事と少年の逃亡劇中山七里の『逃亡刑事』、痛快エンタメとしておすすめできる小説です。

 

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『逃走刑事』を読んだ方達の感想を、紹介します

女性の声
女性の声
『逃亡刑事』を読んだ感想

3.5

 

久しぶりに中山七里さんの本を読みました。
フィクションなので面白かったような気がしますけど、警察が信じられない世の中は恐ろしいですよね。
猛くんの最後の捨て台詞が救いでした。

 

男性の声
男性の声
『逃亡刑事』を読んだ感想

4

 

面白かった!
次々と起こるピンチをギリギリで乗り越えていくところは、海外の小説や映画を観ているようでした。
Webの連載だったからか、少し強めのエピソードを重ねたのかな。
ここであのヤクザの山崎さんが無理矢理巻き込まれて大活躍(?)するのが、嬉しかったです。

 

男性の声
男性の声
『逃亡刑事』を読んだ感想

2.5

 

エンタメ作品で、飽きずに読み進められますが、全体的にアッサリ感を感じてしまいました。

 

男性の声
男性の声
『逃亡刑事』を読んだ感想

4

 

うん、面白かったです!
痛快エンタメ小説ですね!ストーリー自体は単純なものですけど、逃亡劇が始まってからはページをめくる手が止まらなくなりました。
「県警のアマゾネス」冴子の活躍を、今後の作品でも読み続けたいですね!

 

『逃走刑事』を読んだおじさんの感想

おじさんの声
おじさんの声
『逃亡刑事』を読んだ感想

良い感じの読後感、名作を思い出せたので)

7.5

 

中山七里の『逃亡刑事』、新たな強烈キャラの誕生を予感させる作品です。

 

この作品の中で、ちょっとだけ名前が登場する御子柴も、強烈キャラの弁護士として中山作品ではお馴染みなんですけど、
今作の「アマゾネス:冴子」も今後、続編に期待が持てるぐらい強烈でしたね。

 

高頭冴子
階級は警部、身長180センチ、化粧っ気無しのショートボブ、無駄に美人顔、スチール缶をペシャンコにするほどの剛腕と体格、部下にも恐れられる警部として、千葉県警で有名な「アマゾネス」。
その彼女が、8歳の少年と逃亡劇を繰り広げる物語、
それが『逃亡刑事』です。

 

内容的には、
犯人だと濡れ衣を着せられた女刑事と、
目撃者」の少年が共に逃げつつ、事件の真相をなんとか世に知らしめようとする逃亡劇痛快エンタメとして読み進められる作品になっています。
グロさは無いし、サスペンス感もそこまで無いので、
非常にサクサクと物語を楽しむことができる小説です。
真犯人には胸糞が悪くなりますけどね。

 

上にも書きましたが、
逃亡刑事』を読み進めていると、どうしても「ミッドナイト・ラン」と、
逃亡者」を思い出してしまうんです。
真相を知りつつ逃げ続ける2人、濡れ衣を着せられて追われる逃亡者
おじさんになるとどうも、思い出す事柄が古臭くて・・・。

 

ちょっとしたネタバレになって申し訳ないんですけど、
逃亡刑事』の読後感は結構スッキリできます。
ミッドナイト・ラン」同様、「逃亡者」同様、スッキリなラストを迎えますので、
気軽に物語を楽しんで頂くと、良い時間を過ごせるのではないか、そう思っています。

 

 

 

中山七里のおすすめ小説

 

中山七里(1961年12月16日〜)は、
岐阜県出身の小説家、推理作家です。

中山七里の個人的なおすすめ小説は、

ブログ内記事 サスペンス感
翼がなくても』:女性アスリートの復活劇
5
贖罪の奏鳴曲』:「御子柴礼司シリーズ」第1作目
8.5
追憶の夜想曲』:「御子柴礼司シリーズ」第2作目
8.5
ワルツを踊ろう』:中山七里の初?イヤミス小説
9
ヒポクラテスの誓い』:「法医学ミステリー」第1作目
8
ヒポクラテスの憂鬱』:「法医学ミステリー」第2作目
8
殺人鬼カエル男』:「カエル男シリーズ」第1作目
9.5
殺人鬼カエル男ふたたび』:「カエル男シリーズ」第2作目
9.5
闘う君の唄を』:教育現場を舞台とした女性の戦い
7

(おすすめ度を星採点にしているわけではありません。個人的なサスペンス感です)

2009年、「さよならドビュッシー」で、
第8回このミステリーがすごい!大賞の大賞を受賞してデビューした作家さんです。

もし、かなりキツ目のサスペンス、ミステリー小説を読みたい方なら、
カエル男シリーズ」2作、イヤミス小説「ワルツを踊ろう」あたりがおすすめです。
カエル男シリーズ」なら猟奇的な殺人事件、
ワルツを踊ろう」なら令和版「津山事件」、どちらも読み応えのあるサスペンス感を堪能できますのでね。

新刊を発表するスピードが尋常じゃない中山七里
ファンになってしまえば、非常に読者を助けてくれる作家さんです。
常に暇を潰してくれますから。
まだ読んでいない方は是非1度、作品を読んでみてください。

 

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最後に

 

中山七里痛快エンタメ逃亡刑事』を紹介させて頂きました。

現代版にアレンジされた「ミッドナイト・ラン」、
逃亡者」の雰囲気を持った作品になっていると思います。
おじさんのズレた感覚かもしれませんけどね。

レビュー評価なんかを調べてみると、高評価ばかりとは言い難い作品ですが、
読後感は全然悪くありませんし、物語はキッチリと終焉を迎えますので(想像にお任せが多少)、
サクサク読み進めて楽しめる小説です。

犯人扱いを受けるアマゾネス」と「8歳の少年目撃者」の逃走劇
良い暇潰しになるはずです。

ではまた。

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