生々しく蘇ったドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』、1月25日から順次公開

2020年12月24日

この映画の予告動画を観た時、

ドキュメンタリー戦争映画かと思って淡々と再生させていたのですが、

途中から映し出されて来たクリアな映像を観ながら、

もの凄くビックリしてしまいましたね。

監督は「ロード・オブ・ザ・リングシリーズ
ホビットシリーズでお馴染みのピーター・ジャクソン
彼自身初のドキュメンタリー戦争映画です。

彼らは生きていた

第一次世界大戦を生々しくスクリーンに蘇らせた作品です。

 

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ピーター・ジャクソンが蘇らせた『彼らは生きていた』

 

彼らは生きていた
(原題:THEY SHALL NOT GROW OLD)

ピーター・ジャクソン監督が蘇らせた第一次世界大戦の記録映像/映画『彼らは生きていた』

監督・製作 ピーター・ジャクソン
制作国 イギリス=ニュージーランド(2018)
年齢制限 R-15
上映時間 99分
日本公開 2020年1月25日
備考 シアター・イメージフォーラム他、
全国にて順次公開 

 

彼らは生きていた

 

イギリスの歴史博物館、帝国戦争博物館に保管されていた第一次世界大戦に関するオリジナル映像を、
再構築する事で誕生したドキュメンタリー

監督ピーター・ジャクソンは、

白黒の映像、無音、経年劣化の著しい100年前のオリジナル映像に、

現代の制作技術色付けをし、変換音響効果と声の演技を追加、
400人以上のアーティストを動員して実施しています。

200人の退役軍人へのインタビュー(600時間)、

100時間以上のオリジナル映像をレビューして製作された作品です。

彼らは生きていた真実の物語

人類史上初めての世界大戦である第一次世界大戦が、1914年8月に開戦。
イギリスの各地では、
宣戦布告の知らせと共に、募兵を呼びかけるポスターが数多く掲出。
志願資格の規定となっていたのは19歳から35歳まで。
しかし、
19歳に満たない大半の若者たちも、
歳をごまかして自ら進んで入隊していた。
よく分かっていない状態で志願した者も多く、
国全体が異様な興奮状態に包まれてしまっていた。
彼らは、
6週間ほどの訓練を積み、西部戦線へ派遣されていく。
戦地であるフランスへ船で到着したイギリス兵たちは、
西部戦線に向かって行軍。
戦争の悲惨さを見せつけられながらも、行軍を続ける兵士たち。
遺体を横切りながら歩き劣悪な環境の中、束の間の休息では笑顔を見せる者も・・・。
そんな中、
ついに突撃の日がやってくる。

〜『彼らは生きていた』〜

 

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ドキュメンタリー映画『彼らは生きていた』を既に観た方達のレビューを、紹介します

 

 

男性の声
男性の声
『彼らは生きていた』の感想

予想の遥か上を行く映像処理技術。
これはもうピーター・ジャクソンの執念と言うほかありません。
今自分が観ているのは劇映画なのか?とさえ思ってしまう瞬間が幾度となくありますが、
カメラ目線の被写体と目が合う事により、
間違いなく彼らは100年前某所に実在していたと感じられます。
生き延びたいと必死に戦っていた兵士なのだと再認識してしまいます。
ドイツ兵捕虜との雑談の中で、
この戦争がいかに無益かという点で意見一致するエピソードが胸に突き刺さります。

 

男性の声
男性の声
『彼らは生きていた』の感想

これはキツイ・・・。
開始10分でノックアウトされてしまいました。
やっぱり、ドキュメンタリーは苦手です。

 

男性の声
男性の声
『彼らは生きていた』の感想

まず第一に、映画にしか見えません。
緊張と緩和が交錯した青臭い若者たちの表情も、セリフ遠近をうまく使い、
画になるシーンが続くことも、これはただの映画です。
だから、寒気が止まりません。
マーベル観てイチャつくくらいなら、
これを観て言葉を失った方が、よほど自然だと思いました。

 

男性の声
男性の声
『彼らは生きていた』の感想

モノクロでも無音でもなく、色も音もあの戦場にはあったんです、当たり前ですが。
カメラに向かって手を振る兵士さん達の笑顔が明るい!
でも次の瞬間!
映し出される亡骸の凄惨な姿・・・。
実際に人が生きて、死んでいったことを温度をもって感じられる作品です。
歴史の教科書でしか知らない身として、観てよかったなと思います。

 

 

監督ピーター・ジャクソンについて

 

ピーター・ジャクソン(1961年10月31日〜)は、
ニュージーランド出身の映画監督、映画プロデューサー、脚本家です。

今までにピーター・ジャクソンが絡んだ映画は、

公開年 タイトル ピーター・ジャクソン
1987年 バッド・テイスト 監督・脚本
1989年 ミート・ザ・フィーブル 怒りのヒポポタマス 監督・脚本・製作
1992年 ブレインデッド 監督・脚本
1994年 乙女の祈り 監督・脚本
Jack Brown Genius 脚本・製作
1996年 光と闇の伝説 コリン・マッケンジー 監督・脚本・製作総指揮
さまよう魂たち 監督・脚本・製作
2001年 ロード・オブ・ザ・リング 監督・脚本・製作
2002年 ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔 監督・脚本・製作
2003年 ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還 監督・脚本・製作
2005年 キング・コング 監督・脚本・製作
2009年 第9地区 製作
ラブリーボーン 監督・脚本・製作
2011年 タンタンの冒険/ユニコーン号の秘密 製作
2012年 ホビット 思いがけない冒険 監督・脚本・製作
2013年 ホビット 竜に奪われた王国 監督・脚本・製作
2014年 ホビット 決戦のゆくえ 監督・脚本・製作
2018年 移動都市/モータル・エンジン 脚本・製作

1994年「乙女の祈り」で、
ヴェネツィア国際映画祭銀獅子賞(監督賞)を受賞

1996年、
マイケル・J・フォックス主演、ロバート・ゼメキス製作総指揮、
さまよう魂たち」でハリウッドデビュー。

そして2001年(日本公開は2002年)、
J・R・R・トールキン作の「指輪物語」を実写化した作品、
ロード・オブ・ザ・リング」で、日本でも有名な映画監督となりました。
第74回アカデミー賞で、撮影賞メイクアップ賞作曲賞視覚効果賞受賞

2002年(日本公開は2003年)、
ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔」で、
第75回アカデミー賞の、音響編集賞視覚効果賞受賞

2003年(日本公開は2004年)、
ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還」、
第76回アカデミー賞で、
作品賞監督賞脚色賞作曲賞歌曲賞録音賞美術賞メイクアップ賞
衣装デザイン賞編集賞視覚効果賞
「ベン・ハー」、「タイタニック」と並んで、史上最多の11部門受賞しました。

2005年の「キング・コング」で、
第78回アカデミー賞録音賞音響編集賞視覚効果賞受賞

2012年、
J・R・R・トールキンが、
1937年に発表した小説「ホビットの冒険」を原作とした映画、
ホビット 思いがけない冒険」で3部作をスタートさせます。

ロード・オブ・ザ・リングシリーズ3部作
ホビットシリーズ3部作、この2つの作品でよく知られる映画監督ですね。

今作『彼らは生きていた』でドキュメンタリー映画を製作しています。

次作は「ビートルズ」のドキュメンタリーが待機中との事です。

 

 

『彼らは生きていた』は全国の映画館で順次公開予定

ピーター・ジャクソン監督が製作も担当したドキュメンタリー映画
彼らは生きていた
全国の映画館で順次公開となっています。

彼らは生きていた』を公開する映画館

地区 劇場名 公開日
東京 シアター・イメージフォーラム 1/25(土)〜
宮城 フォーラム仙台 2/14(金)〜
栃木 宇都宮ヒカリ座 2/22(土)〜
群馬 シネマテークたかさき 順次
神奈川 シネマ・ジャック&ベティ 順次
川崎市アートセンター 順次
新潟 高田世界館 順次
石川 シネモンド 順次
静岡 静岡シネ・ギャラリー 順次
愛知 名古屋シネマテーク 2/22(土)〜
大阪 テアトル梅田 2/14(金)〜
京都 京都シネマ 2/15(土)〜
兵庫 シネ・リーブル神戸 2/14(金)〜
岡山 シネマ・クレール丸の内 2/28(金)〜
愛媛 シネマルナティック 順次
福岡 KBCシネマ 順次
大分 別府ブルーバード劇場 順次
宮崎 宮崎キネマ館 順次
鹿児島 カーデンシネマ 順次
沖縄 桜坂劇場 順次

今月、
1月25日から観られる映画館は、
東京のシアター・イメージフォーラムのみらしく、
その他の映画館では順次公開予定ですので、もう少し待たないといけません。

映画館で観るのが難しい方は、

YouTubeで「彼らは生きていた」と検索していただければ、

ゼイ・シャル・ノット・グロウ・オールド字幕版)」と、ヒットしますので、

そちらでレンタルか購入が可能になっています。
公開される映画館が近くにない場合は、そのような方法もあります。

 

最後に

 

ピーター・ジャクソン監督、
製作を担当したドキュメンタリー戦争映画
彼らは生きていた』を紹介させて頂きました。

ビックリするような映像処理
今の時代に撮られた映画のような錯覚を起こしかねない生々しさ、
軽い気持ちで視聴出来るような作品ではないでしょうね。

私たちは、
白黒画像で遠い昔と感じてしまいますけど、
ここまでの映像処理をされていると、多分、もの凄く近くに感じてしまう映画に・・・。

ドキュメンタリー真実の実話ですので、

あまり軽々しく言葉を繋げませんけど、

彼らは生きていた

1度は観ておきたい作品だと思っています。

ではまた。

 

 

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