ネトフリ映画『マリッジ・ストーリー』、主演2人がアカデミー賞でノミネート
最近、
Netflix映画の勢いが凄まじいですね。
先日行われた第77回ゴールデングローブ賞では、
映画部門<ドラマ作品賞>と<コメディ・ミュージカル作品賞>に10作品がノミネートされた中、
4作品がNetflix映画でした。
受賞は逃しましたけど、
評価されている事は間違いありません。
今回紹介する『マリッジ・ストーリー』もそんな中の1つです。
すこぶる評価の高い作品。
第92回アカデミー賞で6部門にノミネートされている、
ある夫婦の物語です。
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ネトフリ映画『マリッジ・ストーリー』
『マリッジ・ストーリー』
『マリッジ・ストーリー』予告編-Netflix
監督・脚本 | ノア・バームバック |
音楽 | ランディ・ニューマン |
出演(役名) | アダム・ドライヴァー(チャーリー) |
スカーレット・ヨハンソン(ニコール) | |
アジー・ロバートソン(ヘンリー) | |
ローラ・ダーン(ノラ・ファンショー) | |
アラン・アルダ(バート・スピッツ) | |
レイ・リオッタ(ジェイ・マロッタ) | |
ジュリー・ハガティ(サンドラ) | |
日本公開 | Netflixで2019年12月6日から配信 |
・映画部門<ドラマ作品賞>:ノミネート『マリッジ・ストーリー』
・映画部門・主演男優賞<ドラマ部門>:ノミネート「アダム・ドライヴァー」
・映画部門・主演女優賞<ドラマ部門>:ノミネート「スカーレット・ヨハンソン」
・映画部門・助演女優賞:受賞「ローラ・ダーン」
・映画部門・脚本賞:ノミネート「ノア・バームバック」
・映画部門・作曲賞:受賞「ランディ・ニューマン」
第77回ゴールデングローブ賞で、最多となる6部門にノミネート、2部門を受賞しています。
・作品賞:ノミネート『マリッジ・ストーリー』
・主演男優賞:ノミネート「アダム・ドライヴァー」
・主演女優賞:ノミネート「スカーレット・ヨハンソン」
・助演女優賞:ノミネート「ローラ・ダーン」
・脚本賞:ノミネート「ノア・バームバック」
・作曲賞:ノミネート「ランディ・ニューマン」
第92回アカデミー賞で、6部門にノミネートされています。
2020年2月10日(日本時間)、結果が分かります。
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『マリッジ・ストーリー』ある夫婦の物語
「妻の長所は、気まずい場面で相手を気遣えるところだ」
「夫の好きなところは、意志の強さ」
『マリッジ・ストーリー』ある夫婦の物語
「人の話をよく聞く妻、ちょっと話は長引くけど、善良な市民だよ。
家族の問題は常に妻が上手で、僕はいつも上手くコントロールされている。
プレゼントはセンスが良いし、息子と真剣に遊ぶ母親。
負けず嫌い。
僕の無理難題に応えてくれる最高のパートナー、最高の母親であり、最高の女優だ。」「夫の几帳面さにはいつも助けられている。映画ですぐ泣くし、節約家だ。
私より家事が上手い。
信念を曲げる事はないのに、私の怒りを聞き流してくれて見守ってくれる。
負けず嫌いだけど。
子煩悩過ぎるぐらいのいいパパ。
劇団員をまとめてくれる頼もしい存在だし、子供想いの父親で、
私と違って自分の望みをしっかりと表現できる人よ。」舞台演出家の夫と、その劇団員の女優であり妻、そして1人息子の3人家族。
夫婦の形は少し歪み、
家族の形も少しだけ・・・。〜『マリッジ・ストーリー』〜
今現在、「Netflix(ネットフリックス)」で視聴可能です
『マリッジ・ストーリー』を観た方達のレビューを、紹介します
ハッピーな映画を観るつもりが、切ない映画でした・・話はリアリティがあって考えさせられます。
ただの憧れだけで結婚してはいけないんでしょうね。
俳優って仕事が本当に素晴らしいと思える映画です。
演技じゃなくても、感情をあまり出すことが苦手な自分には、感情むき出しの姿を魅せるアダムドライバーと、スカーレットヨハンソンが本当にカッコよく観えました。
特にアメリカではよくありそうな、珍しくもない夫婦の離婚劇です。
日常の小さな出来事なのに、切り取り方と役者がバツグンに良いので、釘付けになって観入ってしまいます。
常にどこか相手を思いやっているのが分かるから、逆に辛いです・・・。
言い合いのシーン含め、全体的に感情移入し過ぎてしまって疲弊しました・・・。
両者の演技が素晴らしいです。長回し。
けど、そこまでグッとこなかったです。離婚って大変なんですね。
夫が是非私に観て欲しいと言っていたので鑑賞。
男の方がグッと来るんでしょうか?
・『マリッジ・ストーリー』を観たおじさんの感想
父親役のアダム・ドライヴァーの演技、母親役のスカーレット・ヨハンソンの演技、
作品自体の評価、
どれも絶賛されていたので、『マリッジ・ストーリー』を視聴してみました。
一昔前の映画でいうと「クレイマー、クレイマー」のようなお話です。
夫婦のすれ違いから離婚する事になり、円満離婚をしようとしていましたが、こじれにこじれて離婚裁判に発展してしまうお話。
個人的には、
「クレイマー、クレイマー」は泣ける物語で、
『マリッジ・ストーリー』は生々しい物語、ですね。
『マリッジ・ストーリー』は泣けませんでした。
ツマラナイという事ではなく、生々しくて辛さの方が勝ってしまったので。
子供が絡んでいるのは一緒なんですが、『マリッジ・ストーリー』はどちらかと言うと、夫婦にスポットが当たっているお話。
父親側からの目線と、母親側からの目線で描かれているので、
「クレイマー、クレイマー」のように父親目線一択ではないんです。それであまり感情移入する先を絞らずに観られたから、泣けなかったのかもしれません。
ただ、
観ておいて良かったと思えた作品です。
評判通りの演技と、評判通りの映画でした。
父親と母親がお互いに罵り合うシーンなんかは、
お互いがお互いの痛みを分かりきっていながらも、相手を傷つけながら、その言葉で自分も傷ついてしまっている事を見せ付けてくる生々しいシーンですし、辛過ぎるシーンでした。
評価されるのも頷けます。
『マリッジ・ストーリー』、
摩訶不思議なお話ではありません。どこにでもある、夫婦の離婚劇。
その1つの形を描いている作品です。
父親、母親、子供、家族のあり方に明確な答えなんてあるわけない、というリアリティを感じさせてくれる映画。
レイ・リオッタとローラ・ダーンのベテラン俳優が演じている、イヤラシイ弁護士にも注目しながら、
2時間ちょっと、ある夫婦の物語を視聴してみてください。
アカデミー主演男優賞ノミネート:アダム・ドライヴァーについて
アダム・ドライヴァー(1983年11月19日)は、
アメリカ出身の俳優です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
2013年 | インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌 | アル・コーディ |
2014年 | ハングリー・ハーツ | ジュード |
2015年 | スター・ウォーズ/フォースの覚醒 | カイロ・レン |
2016年 | バターソン | バターソン |
沈黙-サイレンス- | フランシス・ガルぺ神父 | |
2017年 | スター・ウォーズ/最後のジェダイ | カイロ・レン |
2018年 | テリー・ギリアムのドン・キホーテ | トビー・グリソーニ |
ブラック・クランズマン | フィリップ・ジマーマン刑事 | |
2019年 | マリッジ・ストーリー | チャーリー・バーバー |
スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け | カイロ・レン |
・2014年「ハングリー・ハーツ」:ヴェネツィア国際映画祭 男優賞受賞
・2016年「パターソン」:ロサンゼルス映画批評家協会賞 主演男優賞受賞
・2018年「ブラック・クランズマン」:第91回アカデミー助演男優賞ノミネート
第76回ゴールデングローブ賞 助演男優賞ノミネート/英国アカデミー賞 助演男優賞ノミネート
・2019年『マリッジ・ストーリー』:第92回アカデミー主演男優賞ノミネート
第77回ゴールデングローブ賞<ドラマ部門>主演男優賞ノミネート
2015年「スター・ウォーズ/フォースの覚醒」にカイロ・レン役として出演。
世界的に有名な俳優となったアダム・ドライヴァーですが、
演技力はしっかりと認められている俳優さんです。
今作『マリッジ・ストーリー』のチャーリー役で、
さらに演技力を認められることとなりました。
特徴的な低い声で演じた苦悩する父親役、ハマり役でした。
第92回アカデミー賞で主演男優賞にノミネートされています。
アダム・ドライヴァーが賞を競い合うのはこの面々。
第92回アカデミー賞:主演男優賞ノミネート:5人 |
ホアキン・フェニックス「ジョーカー」 |
レオナルド・ディカプリオ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
アントニオ・バンデラス「ペイン・アンド・グローリー」 |
ジョナサン・プレイス「2人のローマ教皇」 |
アダム・ドライヴァー『マリッジ・ストーリー』 |
(結果はこちら→→→第92回アカデミー賞結果)
「ジョーカー」のホアキン・ファニックスが大本命となっている主演男優賞、
蓋を開けてみないとどうなるかは分かりませんけど、
厳しい戦いが予想されているのは事実ですね。
第92回アカデミー賞は、日本時間2月10日に開催される予定となっています。
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アカデミー主演女優賞ノミネート:スカーレット・ヨハンソンについて
スカーレット・ヨハンソン(1984年11月22日〜)は、
アメリカの女優、歌手です。
主な映画出演作は、
公開年 | タイトル | 役名 |
1994年 | ノース 小さな旅人 | ローラ・ネルソン |
1997年 | ホーム・アローン3 | モリー・プルット |
2003年 | 真珠の耳飾りの少女 | グリート |
ロスト・イン・トランスレーション | シャーロット | |
2004年 | ママの遺したラブソング | パーシー・ウィル |
2005年 | マッチポイント | ノラ・ライス |
2006年 | ブラック・ダリア | キャサリン・”ケイ”・レイク |
2012年 | アベンジャーズ | ナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ |
2015年 | アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン | |
2017年 | マイティ・ソー・バトルロイヤル | |
2018年 | アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー | |
2019年 | アベンジャーズ/エンドゲーム | |
ジョジョ・ラビット | ロージー・ベツラー | |
マリッジ・ストーリー | ニコール・バーバー |
・2003年「真珠の耳飾りの少女」:英国アカデミー賞 主演女優賞ノミネート
第61回ゴールデングローブ賞<ドラマ部門>主演女優賞ノミネート
・2003年「ロスト・イン・トランスレーション」:英国アカデミー賞 主演女優賞受賞
第61回ゴールデングローブ賞<コメディ・ミュージカル部門>主演女優賞ノミネート
・2004年「ママの遺したラヴソング」
:第62回ゴールデングローブ賞<ドラマ部門>主演女優賞ノミネート
・2005年「マッチポイント」:第63回ゴールデングローブ賞 助演女優賞ノミネート
・2019年「ジョジョ・ラビット」:第92回アカデミー助演女優賞ノミネート
・2019年『マリッジ・ストーリー』:第92回アカデミー主演女優賞ノミネート
1994年「ノース 小さな旅人」で映画デビュー。
2003年「真珠の耳飾りの少女」、
ソフィア・コッポラ監督作「ロスト・イン・トランスレーション」での活躍によって、
有名な女優さんとなりました。
今では、
「アベンジャーズ」シリーズのナターシャ・ロマノフ/ブラック・ウィドウ役で知られています。
2019年はスカーレット・ヨハンソンにとってもの凄い年で、
「アベンジャーズ/エンドゲーム」への出演、
さらに「ジョジョ・ラビット」で第92回アカデミー助演女優賞へノミネート。
第92回アカデミー賞:助演女優賞ノミネート:5人 |
キャシー・ベイツ「リチャード・ジュエル」 |
ローラ・ダーン『マリッジ・ストーリー』 |
フローレンス・ビュー「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 |
マーゴット・ロビー「スキャンダル」 |
スカーレット・ヨハンソン「ジョジョ・ラビット」 |
そして、
今作『マリッジ・ストーリー』で第92回アカデミー主演女優賞にノミネートされました。
第92回アカデミー賞:主演女優賞ノミネート:5人 |
シンシア・エリヴォ「ハリエット」 |
シャーリーズ・セロン「スキャンダル」 |
シアーシャ・ローナン「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 |
レネー・セルウィガー「ジュディ 虹の彼方に」 |
スカーレット・ヨハンソン『マリッジ・ストーリー』 |
(結果はこちら→→→第92回アカデミー賞結果)
第92回アカデミー賞で、
主演女優賞、助演女優賞をダブル受賞できる位置にいる唯一の女優さんです。
そうスンナリとダブル受賞とはいかないと思いますけど、
期待はしてしまいますね。
「ジョジョ・ラビット」はまで観ておりませんので、なんとも言い難いんですが、
『マリッジ・ストーリー』のスカーレット・ヨハンソンなら、
主演女優賞を受賞しても全くおかしくありません。
作品賞にもノミネートされている『マリッジ・ストーリー』、
第92回アカデミー賞で楽しみな存在です。
日本時間の2月10日に結果が出る予定となっています。
最後に
父親チャーリー役:アダム・ドライヴァー、
母親ニコール役:スカーレット・ヨハンソン、
2人の主演が高い評価を受けていて、作品自体の評価も高い、
ネトフリ映画『マリッジ・ストーリー』を紹介させて頂きました。
ある夫婦の1つの形を描いています。
第92回アカデミー賞でどのような結果が出るのか、
楽しみではありますが、
どんな結果が出ようと、色褪せる事の無い名作と言える作品だと思います。
個人的には、
泣きたい方は「クレイマー、クレイマー」、
辛くて痛いけど、リアリティを求める方なら『マリッジ・ストーリー』、
そんな感じでオススメさせて頂きます。
どちらも観ておいて損のない映画です。
ではまた。