「本屋大賞」、歴代受賞作をどれぐらい読んでますか?ー後編

2020年4月28日

色々なことを調べて表にする作業は、

意外と楽しいんですけど、

時間がかかります。

見て表を作っているだけなんですけどね。

ブラインドタッチが出来るとか出来ないとか、

あまり関係ないです。

効率が悪い、ということでしょうか。

よく分かりませんが、乗り掛かった船ですので、

終わらせます。

 

「本屋大賞」について

 

映画評論家の垣井道広さんは「本屋大賞」について、こう述べています。

「書店員が売りたい本を選ぶ賞で、読者に近い感覚で親しみやすい作品が選ばれるため娯楽性が保証されており、だからこそ映画にもなりやすい。」

非常に分かりやすい「本屋大賞」論です。まさにこれ、といった感じですね。

 

ちなみに、「本屋大賞」には複数の部門があって、
それぞれ対象作品・選出方法が異なります。受賞作品には、正賞としてクリスタルトロフィー、
副賞として10万円分の図書カードが授与されます。

賞金ではなく図書カードです。「本屋大賞」に関われば、
その後大きく羽ばたく可能性がありますので、賞金を狙っている作家さんはいないでしょうけどね。

 

映画評論家の方が「本屋大賞」についてコメントを残しているぐらい、日本の映画界にも多大な影響を与えている賞です。

 

私は、その映画評論家の方の名前を今回初めて知りましたが・・。

 

では早速。

 

「本屋大賞」第9回〜第12回

 

第9回(2012年4月10日発表)

順位 受賞作 著者 得点
舟を編む 三浦しをん 510点
ジェノサイド 高野和明 355.5点
ピエタ 大島真寿美 324点
くちびるに歌を 中田永一 265点
人質の朗読会 小川洋子 213点
ユリゴコロ 沼田まほかる 208点
誰かが足りない 宮下奈都 173.5点

ビブリア古書堂の事件手帖

-栞子さんと奇妙な客人たち

三上延 153点
偉大なる、しゅららぼん 万城目学 137.5点
10 プリズム 百田尚樹 72点

翻訳小説部門

順位 受賞作 著者
犯罪 フェルディナント・フォン・シーラッハ(著) 酒寄進一(訳)
紙の民 サルバドール・プラセンシア(著) 藤井光(訳)
メモリーウォール アンソニー・ドーア(著) 岩本正恵(訳)
忘れられた花園 ケイト・モートン(著) 青木純子(訳)

2冊、読んでおりました。

この年から、「翻訳小説部門」が増えました。
対象作品は、過去1年間に日本で刊行された翻訳小説(新訳も含む)。

1人3作品まで選んで、推薦理由を記載して投票します。
その集計結果から大賞を決定しています。「本屋大賞」に「海外小説」が参戦です。

私はたぶん、「海外小説」を今までに10冊ぐらいしか読んでおりません。
記憶は定かではありませんが、そんなところだと思います。

相当少ない数ですので、あまり詳しいことは書けませんが、
「海外小説」を楽しく読めるかどうかは翻訳する人にかかっていると、個人的には思っています。

 

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第10回(2013年4月9日発表)

順位 受賞作 著者 得点
海賊とよばれた男 百田尚樹 278点
64(ロクヨン) 横山秀夫 266点
楽園のカンヴァス 原田マハ 238.5点
きみはいい子 中脇初枝 212.5点
ふくわらい 西加奈子 182点
晴天の迷いクジラ 窪美澄 167点
ソロモンの偽証 宮部みゆき 149.5点
世界から猫が消えてなら 川村元気 145.5点
百年法 山田宗樹 139.5点
10 屍者の帝国 伊藤計劃・円城塔 109点
11 光圀伝 冲方丁 108点

翻訳小説部門

順位 受賞作 著者
タイガーズ・ワイフ テア・オブレヒト(著) 藤井光(訳)
湿地 アーナルデュル・インドリダソン(著) 柳沢由実子(訳)
ルパン、最後の恋 モーリス・ルブラン(著) 平岡敦(訳)
2666 ロベルト・ボラーニョ(著) 野谷文昭、内田兆史、久野量一(訳)
深い疵 ネレ・ノイハウス(著) 酒寄進一(訳)

1冊しか読んでおりません。

以前にも書いていますが、百田尚樹さん、「ももた」ではなく「ひゃくた」さんです。
今までに何冊か百田尚樹さんの「小説」を読ませてもらっていますが、
「ひゃくた」と知ったのはつい最近です。情けない話ですけど、実話です。

 

 

 

 

第11回(2014年4月8日発表)

順位 受賞作 著者 得点
村上海賊の娘 和田竜 366.5点
昨夜のカレー、明日のパン 木皿泉 332点
島はぼくらと 辻村深月 299点
さようなら、オレンジ 岩城けい 274.5点
とっぴんぱらりの風太郎 万城目学 267.5点
教場 長岡弘樹 243点
ランチのアッコちゃん 柚木麻子 221点
想像ラジオ いとうせいこう 213.5点
聖なる怠け者の冒険 森見登美彦 156点
10 去年の冬、きみと別れ 中村文則 136点

翻訳小説部門

順位 受賞作 著者
HHhH プラハ、1942年 ローラン・ピネ(著) 高橋啓(訳)
11/22/63 スティーヴン・キング(著) 白石朗(訳)
コリーニ事件 フェルディナント・フォン・シーラッハ(著) 酒寄進一(訳)
ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅 レイチェル・ジョイス(著) 亀井よし子(訳)

1冊しか読んでおりません。

中村文則さんの「小説」は何作か読ませてもらっていますが、
「去年の冬、きみとの別れ」は知りませんでした。「銃」、「掏摸(スリ)」など、
重厚で暗い作風で知られている作家さんですが、タイトルからはあまりイメージ出来ない「小説」ですね。

恋愛小説なんでしょうか。機会があったら読んでみたいと思います。

 

 

 

 

第12回(2015年4月7日発表)

順位 受賞作 著者 得点
鹿の王 上橋菜穂子 383点
サラバ! 西加奈子 310点
ハケンアニメ! 辻村深月 309.5点
本屋さんのダイアナ 柚木麻子 239点
土漠の花 月村了衛 236.5点
怒り 吉田修一 231点
満願 米澤穂信 185.5点
キャプテンサンダーボルト 阿部和重・伊坂幸太郎 155点
アイネクライネナハトムジーク 伊坂幸太郎 131点
10 億男 川村元気 42.5点

翻訳小説部門

順位 受賞作 著者
その女アレックス ピエール・ルメートル(著) 橘明美(訳)
ハリー・クパート事件 ジョエル・ディケール(著) 橘明美(訳)
火星の人 アンディ・ウィアー(著) 小野田和子(訳)
ペナンブラ氏の24時間書店 ロビン・スローン(著) 島村浩子(訳)
窓から逃げた100歳老人 ヨナス・ヨナソン(著) 柳瀬尚紀(訳)

4冊、読んでおりました。

「伊坂幸太郎」、「米澤穂信」、「ピエール・ルメートル」、
この「ブログ」でネタにさせてもらった作家さん達です。そういう意味では、
いつも私が助けてもらっている作家さんです。これからも助けてもらいます。

 

「第9回」から「第12回」まで書いてきました。

計8冊読んでいました。「翻訳小説部門」の「小説」を1冊読んでいたのでホッとしています。

映像化されている「小説」は相変わらず多いです。少し減ってきた感はありますが、
それでも「本屋大賞」の影響力は凄いと言えますね。

 

余談ですが、

「吉田修一」さんの「怒り」は映画化されていて、
今現在「Netflix(ネットフリックス)」で観られると思いますので、興味のある方は暇つぶしにでも。

 

あともう少しで終わります。

ラストスパート、頑張ります。

 

 

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「本屋大賞」第13回〜第16回

 

第13回(2016年4月12日発表)

順位 受賞作 著者 得点
羊と鋼の森 宮下奈都 372点
君の肝臓をたべたい 住野よる 327.5点
世界の果てのこどもたち 中脇初枝 274点
永い言い訳 西川美和 261点
朝が来る 辻村深月 229.5点
王とサーカス 米澤穂信 226.5点
戦場のコックたち 深緑野分 223点
東山彰良 99点
教団X 中村文則 93点
10 火花 又吉直樹 46点

翻訳小説部門」 「超発掘本!

順位 受賞作 著者
書店主フィクリーのものがたり ガブリエル・ぜヴィン(著) 小尾芙佐(訳)
紙の動物園 ケン・リュウ(著) 古沢嘉通(訳)
国を救った数学少女 ヨスナ・ヨナソン(著) 中村久里子(訳)
服従 ミシェル・ウェルベック(著) 大塚桃(訳)
歩道橋の魔術師 呉明益(著) 天野健太郎(訳)
超発掘本 八本脚の蝶 二階堂奥歯

2冊読んでおりました。

「米澤穂信」の「小説」は何度かネタにしたぐらい、私は好きな作家です。

又吉直樹の「火花」は「本屋大賞」で知ったから読んだのではなく、
「芥川賞」で大々的にニュースになったので、半信半疑で読んでみました。
疑ったことを謝りたいぐらい、個人的には大好きな「小説」です。面白かった。

「劇場」も文庫になったら必ず読みます。楽しみです。

 

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第14回(2017年4月11日)

順位 受賞作 著者 得点
蜜蜂と遠雷 恩田陸 378.5点
みかづき 森絵都 331点
罪の声 塩田武士 305点
ツバキ文具店 小川糸 302.5点
桜風堂ものがたり 村山早紀 261点
暗幕のゲルニカ 原田マハ 249.5点
西加奈子 160点
夜行 森見登美彦 122.5点
コンビニ人間 村田沙耶香 70.5点
10 コーヒーが冷めないうちに 川口俊和 68.5点

翻訳小説部門」 「超発掘本!

順位 受賞作 著者
ハリネズミの願い トーン・テレヘン(著) 長山さき(訳)
すべての見えない光 アンソニー・ドーア(著) 藤井光(訳)
  ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン ピーター・トライアス(著) 中原尚哉(訳)
熊と踊れ アンデシュ・ルースルンド、ステファン・トゥンベリ(著) ヘレンハルメ美穂・羽根由(訳)
超発掘本 錯覚の科学 クリストファー・チャブリス、ダニエル・シモンズ(著) 木村博江(訳)

ゼロです。読んでいる「小説」は1つもありません。

何も書くことが浮かびません。強いて言えば、
「熊と踊れ」は当時よく書店で目にしました。妙に目立つタイトルですよね。すいません、それだけです。

 

 

 

 

第15回(2018年4月10日発表)

順位 受賞作 著者 得点
かがみの孤城 辻村深月 651点
盤上の向日葵 柚月裕子 283.5点
屍人荘の殺人 今村昌弘 255点
たゆたえども沈まず 原田マハ 227点
AX 伊坂幸太郎 221.5点
騙し絵の牙 塩田武士 214点
星の子 今村夏子 166点
崩れる脳を抱きしめて 知念実希人 162.5点
百貨の魔法 村山早紀 162点
10 キラキラ共和国 小川糸 88.5点

翻訳小説部門」 「超発掘本!」 「ノンフィクション部門

順位 受賞作 著者
カラヴァル 深紅色の少女 ステファニー・ガーバー(著) 西本かおる(訳)
13.67 陳浩基(著) 天野健太郎(訳)
その犬の歩むところ ボストン・テラン(著) 田口俊樹(訳)
超発掘本 異人たちの館 折原一
ノンフィクション部門 極夜行 角幡唯介

1冊のみ読んでいます。

ここら辺に来ると、まだ文庫化されていない「小説」もありますので、と、言い訳をしておきます。

「伊坂幸太郎」の「AX」、いつもながら楽しませて頂きました。

 

 

 

 

第16回(2019年4月9日)

順位 受賞作 著者 得点
そして、バトンは渡された 瀬尾まいこ 435点
ひと 小野寺史宜 297.5点
ベルリンは晴れているか 深緑野分 282.5点
熱帯 森見登美彦 250.5点
ある男 平野啓一郎 242.5点
さざなみのよる 木皿泉 239.5点
愛なき世界 三浦しをん 208.5点
ひとつむぎの手 知念実希人 167.5点
火のないところに煙は 芹沢央 151.5点
10 フーガはユーガ 伊坂幸太郎 136.5点

翻訳小説部門」 「超発掘本!

順位 受賞作 著者
カササギ殺人事件 アンソニー・ホロヴィッツ(著) 山田蘭訳(訳)
きげんのいいリス トーン・テヘラン(著) 長山さき(訳)
元年春之祭 陸秋槎(著) 稲村文吾(訳)
超発掘本 サスツルギの亡霊 神山裕右

です。

今書店に行くと、この「本屋大賞」が大々的に扱われていますね。
「伊坂幸太郎」の「小説」以外が文庫化されても、読むかどうかは微妙です。
名前を知っている作家さんもいませんし。

 

「第13回」から「第16回」まで書いてきました。

まだ最近の「小説」ばかりですので、映像化されている「小説」は少ないですね。
これからどんどん映像化していきそうです。

合計でしか読んでいませんでした。

「小説」が好きで、「小説」をネタに記事を書く「ブログ」を運営している身としては、
非常に情けない結果です。
しかも、今や「小説」以外の世界にも多大な影響を及ぼしている「本屋大賞」なのに、です。

今後、1冊でも多くの「本屋大賞」の「小説」に触れておこう、そんな気持ちになりました。

 

 

 

「本屋大賞」第17回(2020年)が決定

 

2020年の「本屋大賞」が4月7日に発表されました。

今年の発表は、コロナウィルスの感染拡大の抑止に伴い、
参加者の安全と健康を最優先に考え、発表会自体は行わずに、事前録画による動画配信での発表となりました。

大賞とノミネート作品は以下の通りです。

 

第17回」(2020年4月17日)

順位 受賞作 著者 得点
流浪の月 凪良ゆう 432点
ライオンのおやつ 小川糸 380点
線は、僕を描く 砥上裕將 327点
ノースライト 横山秀夫 275.5点
熱源 川越宗一 214点
medium霊媒探偵城塚翡翠 相沢沙呼 198点
夏物語 川上未映子 156点
ムゲンのi 知念実希人 147.5点
店長がバカすぎて 早見和真 105.5点
10 むかしむかしあるところに、死体がありました 青柳碧人 91.5点

翻訳小説部門」「超発掘本!

順位 受賞作 著者
アーモンド ソン・ウォンピョン(著) 矢島暁子(訳)
掃除機のための手引書 ルシア・ベルリン(著) 岸本佐和子(訳)
三体 劉慈欣(著) 大森望、光吉さくら、ワン・チャイ(訳)
超発掘本 無理難題が多すぎる 土屋賢二

「本屋大賞」の5位、川越宗一の「熱源」は、
第162回直木賞を受賞しています。
→→「第162回芥川賞・直木賞の候補作が決定!10人中7人が初候補

2020年の「本屋大賞」、
2019年12月1日に一次投票、発掘部門、翻訳小説部門が投票スタート。
2020年1月5日、一次投票、発掘部門の投票締め切り。
2020年1月21日、ノミネート作品発表。
2020年2月11日、翻訳小説部門、投票締め切り。
2020年3月1日、二次投票締め切り。
2020年4月7日、大賞作品、発掘部門、翻訳小説部門の結果を発表。

発表会の模様は、「本屋大賞」のホームページにて公開されています。
YouTube動画がホームページで視聴可能→→「本屋大賞2020年の発表会

 

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最後に

 

今回の記事では、計11冊

前回の記事と合わせて、合計26冊の「本屋大賞」関連の「小説」を読んでいました。

 

「映画化」されている「小説」は予定を含めて7作

前回と合わせると、合計49作の「小説」が映画化されていることになります。

これからどんどん増えていくでしょうから、来年同じ記事を書いたとしたら、80本ぐらいになっていそうです。恐ろしい数ですね。

 

「映画化」されている作品を全て観ている方、いるのでしょうか?

もしいるとしたら、尊敬してしまいます。会って話を聞いてみたいですよ。「ゴールデン・スランバー」の「映画」は面白かったのかどうか。それだけを聞きたいです。

 

本屋大賞」関連の「小説」、私は26冊読んでおりました。多いのか少ないのか分かりません。

 

本屋大賞」関連の「小説」、

何冊読んだことがありますか?

 

 

 

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