「永遠の門 ゴッホの見た未来」を、映画館で視聴した感想【ネタバレなし】
フィンセント・ファン・ゴッホ、
彼は37歳で生涯を終えています。
その死までの数年間を描いた作品が、
「永遠の門 ゴッホの見た未来」
劇場予告を観て、
気になっていたので先日観てきました。
ゴッホに対する知識は薄っぺらい、
絵に対する知識も持ち合わせていないおじさんがこの映画を観た、
その感想は・・・。
Q.この映画を観た感想は?
A.映像が綺麗、カメラワーク独特、なんか悲しい
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映画館で視聴「永遠の門 ゴッホの見た未来」
「永遠の門 ゴッホの見た未来」
【公式】「永遠の門 ゴッホの見た未来」11.8公開/海外特別映像
監督 | ジュリアン・シュナーベル |
出演(役名) | ウィレム・デフォー(フィンセント・ファン・ゴッホ) |
ルパート・フレンド(テオドルス・ファン・ゴッホ) | |
オスカー・アイザック(ポール・ゴーギャン) | |
マチュー・アマルリック(ポール・ガシェ医師) | |
エマニュエル・セニエ(マダム・ジヌー) | |
マッツ・ミケルセン(牧師) | |
アメリカ公開 | 2018年11月16日 |
日本公開 | 2019年11月8日(公開中) |
最優秀男優賞(ウィレム・デフォー):受賞
主演男優賞(ウィレム・デフォー):ノミネート
「永遠の門 ゴッホの見た未来」あらすじ
画家としてパリでは全く評価されていないゴッホ。
彼は、会ったばかりのゴーギャンの言葉を信じ、
南フランスのアルルへやって来る。
「まだ見ぬ絵を描くために、新しい光を見つけたい」
「未来の人々のために、神は私を画家にした」
ゴッホの強い想いと、創作に対する病的なのめり込み。
出会い、再開、別れ、そして孤独になったゴッホ。
彼の眼にだけ映っている美しい世界、
なんとか絵にして伝えよう、
今ではなく未来へ・・・。〜「永遠の門 ゴッホの見た未来」〜
・フィンセント・ファン・ゴッホ(ウィレム・デフォー)
1888年、ゴッホは南フランスのアルルへやって来ます。
広大な畑をひたすらに歩き、丘に登って太陽を感じ、
自然を自分の中に取り込んで、その美しさをそのまま絵にしていくゴッホ。
独特な絵の具の使い方で描かれた絵は、
全く売れません。今という時には理解されないゴッホの絵。
認められない、売れない、
今の評価に左右される事なく、ゴッホは書き続けます。
「永遠が見えているのは僕だけか」
ゴッホの眼に映っている素晴らしい世界、この美しい永遠の世界は、
必ず伝わる。
今でなくてもいい、いつか必ず伝わる日が来ると、
ゴッホは描き続けます。
その眼に光が宿っているうちは・・・。
1888年から南フランスのアルルで絵を描き、
1890年7月、ゴッホが眼を閉じるまでの数年間を描いた作品、
「永遠の門 ゴッホの見た未来」
公開中です。
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ゴッホの「耳切り事件」と「自死」についての回答
「永遠の門 ゴッホの見た未来」では、
ある2つの出来事への回答を提示しています。
・「耳切り事件」
wikiに載っている情報だと、どちらか分からないというのが現状。
<説1:耳たぶを切り落とした>
→事件後にアルル市立病院を訪れたポール・シニャックから、
伝記作家ギュスターヴ・コキオが聞き取ったところによると、
耳全体ではなく、耳たぶを切り落としたとされています。
→死の床にあるゴッホを、ガシェ医師が描いたスケッチには、
ほとんど無傷で耳が残っているようにも見える、そう記載されています。
<説2:耳のほぼ全体を切り落とした>
→当時娼館に臨場した警察官アルフォンソ・ロベールは、
新聞紙の包みに「耳が丸ごとありました」と述べています。
→マーフィーが発見した、市立病院でゴッホを診察したレー医師の説明図によれば、
耳たぶの1部だけを残して、ほとんど耳全体が切り落とされていた、という事です。
・「ゴッホの自死」
<説1:自分で胸を撃った>
→オーヴェルのラヴー旅館に、怪我を負ったゴッホは帰り着きました。
ガシェ医師とマズリ医師が診察したところ、
傷は銃創であり、左乳首の下、3、4センチの辺りから弾が体内に入り、
すでに移送も外科手術も無理な状態だったので、見守る事に。
ガシャはこの日のうちに、ゴッホの弟宛に手紙を書いていて、
「すぐに来て欲しい。ゴッホは自分で傷を負ったのです。」と。
<説2:他殺>
→自殺の現場を目撃した者がいない事、
自ら撃ったにしては、銃創や弾の入射角が不自然な位置にあると言える事から、
他殺ではないかという考えもあるようです。
2011年にゴッホの伝記を刊行したスティーヴン・ネイフと、
グレゴリー・ホワイト・スミスは、
ゴッホと一緒にいた少年達が持っていた銃の暴発により、
ゴッホを誤射してしまったと。
ゴッホは彼ら少年達をかばうために自殺に見せかけた、という説を唱えています。
こんな感じで、色々な説が飛び交っているんですが、
いまだに答えは見つかっておりません。
そもそも、もう見つからないと思いますけどね。
どんどん見つかる資料の信憑性も怪しいですし。
ただ、
「永遠の門 ゴッホの見た未来」では、ある1つの回答を提示しています。
「耳切り事件」の真実→→耳全体?1部?
「ゴッホの自死」の真実→→自殺?他殺?
監督ジュリアン・シュナーベルの説を確認できます。
その回答が、
ゴッホの身に起こった本当の真実かどうかは分かりません。
ですけど、
「永遠の門 ゴッホの見た未来」の中では真実として語られています。
映画の中の真実、確認してみてはいかがでしょうか。
「永遠の門 ゴッホの見た未来」を観た方達のレビューを、紹介します
・「永遠の門 ゴッホの見た未来」を視聴したAさんのレビュー
出てくる1秒1コマが見逃せなくて、
自分の目に残したくなる映画でした。
人生は生贄で死後に賞賛されるのかも知れないと聞くと、
信念を貫かなければと、より一層思いました。
・「永遠の門 ゴッホの見た未来」を視聴したBさんのレビュー
途中睡魔に襲われますが、なんとか持ち直して鑑賞です。
役者の顔が皆良いですね。
綺麗過ぎる気もしますが、仕方ありません。人生は種蒔きの時期で、収穫の時ではないのかもしれない。
印象に残った言葉です。
・「永遠の門 ゴッホの見た未来」を視聴したCさんのレビュー
こういう、学べるし、感じられる映画を観るのはとても良いですね。
こんなにも激しい人だったのかと。
これからゴッホの絵を見る目が全然変わると思います。
正直眠い瞬間がありましたけど、観ておいて良かったです。
「永遠の門 ゴッホの見た未来」を映画館で観たおじさんの感想
・「永遠の門 ゴッホの見た未来」を観たおじさん
芸術面の感性が一切蓄積されていないおじさんですが、
劇場予告を観て気になっていた作品だったので、
「永遠の門 ゴッホの見た未来」を視聴してきました。
朝一の映画館はガラガラで観やすい環境ですね。助かりました。
レビューを調べてみると、
かなりの数の方が眠くなったと感想を述べています。
お気持ちはよく分かります。私はなんとか休日でしたから、
睡眠バッチリ状態で視聴できましたけど、仕事帰りや学校帰りだと、
途中で力尽きてもおかしくありません。
映像はすこぶる綺麗なんですよ。
自然が醸し出している色彩には圧倒されます。風や匂いを身近に感じている気になるぐらい。
カメラワークも独特で、
ハンディカメラで撮っている感じを出し、
ゴッホの視線と自分の視線が、重なるような錯覚を起こしながら観続ける事になります。
監督の意図した撮り方なのは分かりますが、
これがまた疲れてしまうんですね。
ゴッホが見ているものを観客にも味わってもらおう、疲れるんです・・・。
ゴッホの心情的な揺れ動きと、観客のテンションがなかなかマッチしないんです。
そして唐突に訪れるラスト、
生きているうちに評価されなかったゴッホの現実が、
まざまざと見せ付けられてしまいます。悲しくなるぐらいに。
私の感想はこんな感じですので、
「永遠の門 ゴッホの見た世界」を個人的におすすめするのは、
まず、ゴッホの事に興味のある方。
ゴッホの作品、ゴッホ自身に強烈な興味をお持ちの方におすすめします。
それと、
睡眠バッチリ状態で起きた朝、映画でも観に行ってみよう。
「ジョーカー」も「ターミネーター:ニュー・フェイト」も観たから、どうしよう?
そんな方におすすめします。
「永遠の門 ゴッホの見た未来」は、
今現在、絶賛公開中です。
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最後に
フィンセント・ファン・ゴッホの生涯は37年。
その最後の数年間を映画にした、
「永遠の門 ゴッホの見た未来」を視聴してきましたので、
記事にさせて頂きました。
私が観た映画館では、
寝息を立てながら落ちていた方もいましたので、
睡眠バッチリ状態で視聴してみてください。
面白いとか面白くないで評価できるような作品ではありません。
ある説に対する回答を示した伝記映画、こう思ったほうが、
最後まで集中して視聴できると思います。
監督の意図とは違うんでしょうけど。
あとは、
ゴッホを観に行こうではなく、
ウィレム・デフォーのゴッホを観に行こう、
そっくりな彼を楽しもう、でも良いかもしれません。
無理やり芸術的な映画を観ようとしても、ツマラナイだけですからね。
ではまた。
▶︎▶︎▶︎「ターミネーター:ニュー・フェイト」、映画館で鑑賞
▶︎▶︎▶︎「イエスタデイ」、映画館で鑑賞
▶︎▶︎▶︎「エルカミーノ:ブレイキング・バッド THE MOVIE」、ネトフリで鑑賞
▶︎▶︎▶︎「ジョーカー」、映画館で鑑賞
▶︎▶︎▶︎「アド・アストラ」、映画館で鑑賞