映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』をハードルが下がりきった状態で視聴すると・・
2019年に公開された映画「ジョーカー」の続編、
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』。
今現在(2024年10月14日)、
レビュー評価が凄まじいことになっています。
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
✅ IMDbでは⭐️5.3/10
✅ RottenTomatoesでは、
批評家33%、全視聴者33%、⭐️2.3/5
✅ Googleユーザーで高評価としたのは全体の28%
✅ Filmarksでは、
4000件以上のレビュー数で⭐️3.5/5
日本のレビューサイトではそこまで悪くなっておりませんけど、
世界的には酷評といった感じですね。
これを踏まえまして、映画館へ足を運んできました。
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映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
【監督】
トッド・フィリップス
【脚本】
トッド・フィリップス、スコット・シルヴァー
【原作】
ボブ・ケイン(キャラクター創作)
ビル・フィンガー(キャラクター創作)
ジェリー・ロビンソン(キャラクター創作)
【製作】
トッド・フィリップス、ブラッドリー・クーパー
【撮影】
ローレンス・シャー
【音楽】
ヒドゥル・グドナドッティル
【日本公開】
2024年10月11日
キャスト
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【キャスト(役名)】
ホアキン・フェニックス
(アーサー・フレック/ジョーカー)
レディー・ガガ
(ハーレイ・“リー”・クインゼル)
キャサリン・キーナー(メアリーアン・スチュワート)
ブレンダン・グリーソン(ジャッキー・サリヴァン)
ザジー・ビーツ(ソフィー・デュモン)
スティーヴ・クーガン(パディ・マイヤーズ)
ハリー・ローティー(ハービー・デント)
リー・ギル(ゲイリー・パドルズ)
ケン・レオン(ヴィクター・ルー博士)
ジェイコブ・ロフランド(リッキー・メリーネ)
ビル・スミトロヴィッチ(ハーマン・ロスワックス)
シャロン・ワシントン(デブラ・ケーン)
あらすじ
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』あらすじ
「フォリ・ア・ドゥ」
(フランス語で「二人狂い」を意味する。妄想を持った人物Aと、
親密な結びつきのある人物Bが、あまり外界から影響を受けずに共に過ごすことで、
AからBへ、
もしくはそれ以上の複数の人々へと妄想が感染、
その妄想が共有されること。)
ジョーカー事件から2年後、
アーサーはアーカム州立病院の最高警備レベルE棟に、
受刑者として収監されていた。
彼は弁護士などとの面会をしつつ、
自身の裁判を待つだけの日々を、
この醜悪な施設で過ごしている。
そんなある日、
音楽療法のプログラムを受けることになったアーサーは、
謎めいた女性リーと出会う。
そして、
リーという存在がアーサーの心を埋め尽くし、
2人が共に狂気を抱きしめた時、
世界は再びジョーカーを見つめることに・・・。
〜『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』〜
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ハードルが下がりきった状態での感想
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』、
事前情報で酷評されていたことは分かりきっていましたので、
かなりハードルが下がった状態での視聴となりました。
ぐらいで映画館へ。
この状態だとですね、
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を駄作とは感じませんでした。
むしろ、
ミュージカル場面のせいで前作よりも明るい作品と勘違いさせられたような・・・。
(ラストのみ前作系のダークさ満載)
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』
(酷評するほどの駄作とは感じませんが、面白いかというと・・・)
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」
上にも少し書きましたが、
「歌手が出演」「妄想シーンをミュージカルで描く」と聞いてしまうと、
私はどうしても、
2000年に公開されたビョーク主演の映画、
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」を思い出してしまいます。
アメリカでチェコからの移民として生活をする女性セルマ(ビョーク)は、
先天性の病気で視力を失うことが決まっている状態。
セルマの息子ジーンもまた、
遺伝により13歳までに手術しなければいずれ失明してしまう。
この息子のためにセルマは、
自身の目のことはどうでも良いと身を粉にして手術費用を稼ぎ、
不遇な扱いを受けながらも、ジーンの目のために働き続けていた。
しかし、ある時、事件が・・・。
セルマの妄想がミュージカルとして描かれる
セルマが唯一楽しみにしていたのは、
市民ミュージカルの舞台の練習で歌い踊ること。それも自身の視力低下により徐々に難しくなったため、
妄想するしか、セルマには残されていなかった・・・。
•ツラい仕事を誤魔化すように
•自身を励ますように
•ツラい現実を誤魔化すように
•自身の死の恐怖から逃れるために
など、
セルマは妄想世界へとある意味、逃げるように入り込むしかできなかった。
この「ダンサー・イン・ザ・ダーク」と、
『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を重ねて視聴してしまったせいで、
“ガガよりビョークの方が圧倒的に上だな”、とか、
“妄想ミュージカルを盛り込んだ映画としては「ダンサー・〜」の方がズシンと重い”、だとか、
変な評価の仕方をしてしまったのも、事実です。
ただ、
救われた部分もありまして・・・。
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多少の免疫はあった
私はミュージカル映画に興味が無いので、
2017年に日本で公開された「ラ・ラ・ランド」、
2018年に日本で公開された「グレイテスト・ショーマン」、
2022年に日本で公開された「ウエスト・サイド・ストーリー」などの、
有名なミュージカル映画も観ておりません。
ミュージカル映画に慣れてはいないんです。
そんな中唯一、
後味の悪い映画でお馴染み「ダンサー・イン・ザ・ダーク」だけは視聴し、
脳裏に焼きついてしまっていた・・・。
この少ない経験が免疫となり、
「ジョーカーとリーの妄想ミュージカルシーン」を嫌悪することなく、
最後まで視聴できたのではないかと。
結局のところ、この続編は・・・
前作「ジョーカー」は、
概ね高評価となりましたけど、内容自体と、
「ダークナイト」でヒース・レジャーが演じた“ジョーカー”を望んだファンの失望をくらい、
賛否両論。
続編『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』は、
前作「ジョーカー」のダークさと“悪のカリスマ象徴の誕生”ノリをそのまま望んだファン、
そして、
盛り込まれ過ぎた感のある“妄想ミュージカルシーン”に魅力を全く感じなかった視聴者によって、
低評価と判を押された1本。
賛否の賛が圧倒的に少ない続編となりました。
結局、
“続編を作らなくても良かった”
“監督の意図したことは反映されたかもしれない、けど、一般視聴者には受け入れられなかった続編として映画史に刻まれることとなった1本”
“・・・面白くない・・・”
こんな感じで記憶に残っていくんでしょうね。
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最後に
映画『ジョーカー:フォリ・ア・ドゥ』を紹介させていただきました。
私が視聴した回は、
2024年10月14日、休日の朝8時台からの上映で、
席の埋まり具合は大体、
3割ぐらいでしたかね。
時間的な部分はあるにせよ、ガラガラと言って差し支えない状況。
前作「ジョーカー」の時は、
席はパンパンだし、
パンフレットを買うのにかなり大変な思いをしましたけど、
今作はすんなり購入できました。
アメリカでも苦戦、日本でも苦戦しそうな感じです。
もし、映画館へ足を運ぼうかどうか迷っているなら、
ハードルを下げきった状態にしておけば、もしかしたら、本当にもしかしたら、
楽しめるかも・・・。
期待値ゼロなら及第点にはなるかもしれません。
ではまた。