韓国映画が初!ブラピが初!、第92回アカデミー賞の結果が発表されました
個人的な予想は完全に外しましたけど、
第92回アカデミー賞にはサプライズがあって、
非常に面白い結果になりましたね。
本命視されていた作品がパッとせずに、
伏兵予想されていた韓国映画が主役。
作品自体の評価はもの凄く高いので、
納得といえば納得なんですが、ビックリしたのは事実です。
「パラサイト 半地下の家族」が第92回アカデミー賞の作品賞を受賞しました。
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第92回アカデミー賞:韓国映画が初!ブラピが初!
第92回アカデミー賞授賞式が10日(現地時間9日)に、
アメリカロサンゼルスのドルビー・シアターで行われました。
アカデミー賞の主役と言える作品賞には「パラサイト 半地下の家族」、
韓国映画として初の快挙を成し遂げました。
アカデミー賞の歴史を塗り替えましたね。
第92回アカデミー賞 受賞結果 | |
作品賞 | 「パラサイト 半地下の家族」 |
監督賞 | ポン・ジュノ「パラサイト 半地下の家族」 |
主演男優賞 | ホアキン・フェニックス「ジョーカー」 |
主演女優賞 | レニー・ゼルウィガー「ジュディ 虹の彼方に」 |
助演男優賞 | ブラッド・ピット「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
助演女優賞 | ローラ・ダーン「マリッジ・ストーリー」 |
長編アニメ賞 | 「トイ・ストーリー4」 |
国際映画賞(外国語映画賞) | 「パラサイト 半地下の家族」 |
脚本賞 | ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン「パラサイト 半地下の家族」 |
脚色賞 | タイカ・ワイティティ「ジョジョ・ラビット」 |
衣装デザイン賞 | ジャクリーン・デュラン「ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語」 |
視覚効果賞 | 「1917 命をかけた伝令」 |
ドキュメンタリー映画賞 | 「アメリカン・ファクトリー」 |
第92回アカデミー賞 受賞結果 | |
メイクアップ&ヘアスタイリング賞 | 辻一弘ほか「スキャンダル」 |
撮影賞 | ロジャー・ディーキンス「1917 命をかけた伝令」 |
編集賞 | マイケル・マカスカー&アンドリュー・バックランド「フォードvsフェラーリ」 |
美術賞 | バーバラ・リン「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
作曲賞 | ヒドゥル・グドナドッティル「ジョーカー」 |
歌曲賞 | エルトン・ジョン&タロン・エガートン「(アイム・ゴナ)ラヴ・ミー・アゲイン」:「ロケットマン」 |
音響編集賞 | 「フォードvsフェラーリ」 |
録音賞 | 「1917 命をかけた伝令」 |
短編アニメ賞 | 「ヘアー・ラブ」 |
短編ドキュメンタリー賞 | 「ラーニング・トゥ・スケートボード・イン・ア・ウォーゾーン(イフ・ユア・ア・ガール)」 |
短編実写映画賞 | 「向かいの窓」 |
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韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が最多4部門で受賞
韓国映画「パラサイト 半地下の家族」が主役となった、
今回の第92回アカデミー賞。
主な受賞結果は、
タイトル | 受賞数 | 部門 |
「パラサイト 半地下の家族」 | 4部門 | 作品賞 |
監督賞 | ||
国際映画賞(外国語映画賞) | ||
脚本賞 | ||
「1917 命をかけた伝令」 | 3部門 | 視覚効果賞 |
撮影賞 | ||
録音賞 | ||
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 | 2部門 | 助演男優賞 |
美術賞 | ||
「ジョーカー」 | 2部門 | 主演男優賞 |
作曲賞 |
「パラサイト 半地下の家族」
「貧しい家族」が「裕福な家族」に/映画『パラサイト 半地下の家族』予告
監督 | ポン・ジュノ |
脚本 | ポン・ジュノ |
ハン・ジンウォン | |
出演(役名) | ソン・ガンホ(キム・ギテク:一家の主) |
チェ・ウシク(キム・ギウ:ギテクの息子) | |
パク・ソダム(キム・ギジョン:ギテクの娘) | |
チャン・へジン(チュンスク:ギテクの妻) | |
韓国公開 | 2019年5月30日 |
日本公開 | 2020年1月10日 |
☆第92回アカデミー賞:4部門獲得
作品賞/監督賞/国際映画賞(外国語映画賞)/脚本賞
☆第77回ゴールデングローブ賞
映画部門<外国語映画賞>
☆第72回カンヌ国際映画祭
パルム・ドール
アカデミー賞の作品賞で、「非英語作品の受賞は初」
監督賞では、
アジア人としてアン・リー監督(「ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日」)に続き、
2人目の快挙。
第92回アカデミー賞の最多4部門を受賞した、
「パラサイト 半地下の家族」
日本で絶賛公開中の映画です。
主演のソン・ガンホは、
1999年「シュリ」(イ・ジャンギル役)、
2000年「JSA」(オ・ギョンピル役)、
2004年「大統領の理髪師」(ソン・ハンモ役)、
2006年「グエムル-漢江の怪物-」(パク・カンドゥ役)、
2007年「麻薬王」(イ・デュサム役)などで知られる、韓国を代表する俳優です。
ちなみに今現在、
2004年「大統領の理髪師」、
2006年「グエムル-漢江の怪物-」、
2007年「麻薬王」は、ネットフリックスで視聴可能となっています。
アカデミー助演男優賞受賞:ブラッド・ピット
ブラッド・ピット(1963年12月18日〜)は、
アメリカ合衆国オクラホマ州出身の俳優、映画プロデューサーです。
俳優として今までにアカデミー賞でノミネートされたのは、
公開年 | タイトル(役名) | ノミネート |
1995年 | 12モンキーズ(ジェフリー・ゴインズ) | 第68回アカデミー助演男優賞 |
2008年 | ベンジャミン・バトン 数奇な人生(ベンジャミン・バトン) | 第81回アカデミー主演男優賞 |
2011年 | マネーボール(ビリー・ビーン) | 第84回アカデミー主演男優賞 |
助演男優賞に1回、主演男優賞に2回ノミネートされて、
残念ながら受賞には至りませんでしたが、
今回の第92回アカデミー賞で遂に、俳優としてオスカーの栄光に輝きました。
公開年 | タイトル(役名) | 受賞 |
2019年 | ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(クリフ・ブース) | 第92回アカデミー助演男優賞 |
第77回ゴールデングローブ賞でも助演男優賞を受賞し、
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」でのクリフ・ブースは、
完勝と言って良い受賞ですね。
結果 | 助演男優賞「出演作品」 |
☆ | ブラッド・ピット「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」 |
▲ | アル・パチーノ「アイリッシュマン 」 |
▲ | ジョー・ペシ「アイリッシュマン 」 |
▲ | アンソニー・ホプキンス「2人のローマ教皇」 |
▲ | トム・ハンクス「A Beautiful Day in the Neighborhood」 |
ビックネームばかりの助演男優賞。
個人的な予想は、
ブラピを本命視してはいましたけど、気持ち的には、
「アイリッシュマン 」のジョー・ペシを推していました。結果、
外れましたね。
ブラッド・ピットが納得の受賞です。
「ジョーカー」は11部門でノミネートされ、2部門受賞に
何かと話題となっていた、
ホアキン・フェニックス主演の「ジョーカー」、
期待外れなアカデミー賞になりましたね。
「ジョーカー」 | 第92回アカデミー賞ノミネート(黄色は受賞) |
作品賞 | |
監督賞(トッド・フィリップス) | |
主演男優賞(ホアキン・フェニックス) | |
脚色賞(トッド・フィリップス&スコット・シルバー) | |
撮影賞(ローレンス・ジャー) | |
音響編集賞 | |
録音賞 | |
編集賞(ジェフ・グロス) | |
作曲賞(ヒルドゥル・グドナドッティル) | |
衣装デザイン賞(マーク・ブリッジス) | |
メイク・ヘアスタイリング賞 |
アメコミ作品、内容自体が邪魔をしたのかは定かではありませんが、
もう少し票を伸ばすと思っていましたけど、
最多11部門にノミネートされて、そのうち2部門での受賞に落ち着いてしまいました。
記録は可もなく不可もなくというインパクトに欠ける結果です。
が、
間違いなく記憶には残る映画にはなりました。
とりあえず1度は観ておくべき作品だと、
個人的には思っています。面白いとか面白くないとかではなく、とりあえず1度は。
ネットフリックス映画のアカデミー賞
第92回アカデミー賞で、活躍すると思っていたネットフリックス映画は、
パッとしない結果となりましたね。主役になるのはまだ先のようです。
マーティン・スコセッシ監督、
ロバート・デ・ニーロ、アル・パチーノ、ジョー・ペシら豪華キャストで描かれた、
「アイリッシュマン 」は10部門でノミネートされていましたけど、
受賞は無し。
ノア・バームバック監督、
アダム・ドライバー、スカーレット・ヨハンソン主演の、
「マリッジ・ストーリー」は6部門でノミネート。
助演女優賞にノミネートされていたローラ・ダーンのみが受賞、1部門獲得。
ドキュメンタリー映画賞で「アメリカン・ファクトリー」、
助演女優賞でローラ・ダーン「マリッジ・ストーリー」、
この2部門のみ受賞という結果となりました。
前回の第91回アカデミー賞、
「ROMA/ローマ」が3部門(監督賞・外国語映画賞・撮影賞)を獲得していますが、
今回のアカデミー賞では、その数字を超える事はなく、
結局、映画業界はストリーミングサービスに厳しいという現実はそのままのようです。
ただ、
これから先のアカデミー賞は変革していく可能性がありますね。
今回、
「パラサイト 半地下の家族」が非英語作品として初の作品賞受賞。
この変革はかなり大きいでしょうから、
今後、アカデミー賞でネットフリックス映画が主役になる日も来るのではないかと。
そう遠くない未来に。
期待して、また来年、楽しみたいと思います。
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最後に、アカデミー賞の予想は当たらない
第92回アカデミー賞の予想として書いていた記事を確認してみると、
こんな感じでした。
作品賞:「アイリッシュマン」
監督賞:サム・メンデス「1917 命をかける伝令」
主演男優賞:ホアキン・フェニックス「ジョーカー」
助演男優賞:ジョー・ペシ「アイリッシュマン」
主演女優賞:スカーレット・ヨハンソン「マリッジ・ストーリー」
助演女優賞:スカーレット・ヨハンソン「ジョジョ・ラビット」
脚本賞:クエンティン・タランティーノ「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
脚色賞:タイカ・ワイティティ「ジョジョ・ラビット」
アンソニー・マクカーテン「2人のローマ教皇」どちらか。
この予想から察すると、私には向いていない事が発覚しました。
実際は、
作品賞:「パラサイト 半地下の家族」
監督賞:ポン・ジュノ「パラサイト 半地下の家族」
主演男優賞:ホアキン・フェニックス「ジョーカー」
助演男優賞:ブラッド・ピット「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド」
主演女優賞:レネー・セルウィガー「ジュディ 虹の彼方に」
助演女優賞:ローラ・ダーン「マリッジ・ストーリー」
脚本賞:ポン・ジュノ、ハン・ジンウォン「パラサイト 半地下の家族」
脚色賞:タイカ・ワイティティ「ジョジョ・ラビット」
8部門の予想中、2部門でのみ正解。
しかも、当たりやすいであろう主演男優賞込みですからね。
長編アニメ賞も「クロース」だと思って疑っていませんでしたので、
外してばかりです。
私にはアカデミー賞の予想は向いておりません。
あなたの予想は当たりましたか?
ではまた。