「ホラー小説」で「最恐」、10年経って再び悪夢が始まる
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前作の悪夢から10年、
スラッと背の高い黒髪、綺麗な声を持っていながら体臭が異様にキツイ、
あの狂気をまとった「女」が帰ってきてしまいました。
「ホラー小説」やグロい描写が苦手な方は、
絶対に読まない方がいい「小説」です。
家で1人で粛々と楽しむ、
絶対にやめてください。背筋が回復不能なぐらいゾクッとしたままになってしまいます。
では早速。
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「ホラー小説」で「最恐」、10年後に帰って来た女
「リターン」 五十嵐貴久
ネタバレをせずに、紹介します。
(前作「リカ」を読んでいない方は読まないでください)
前作「リカ」の10年後の話です。
2012年、
高尾で手足と顔のパーツが無い死体が発見されました。なんとも無残な死体ですが、
それは10年前、
「リカ事件」でリカに拉致された本間たかおの死体でした。
不思議なのは、死因が窒息なんです。食べ物を喉に詰まらせて死んでいるのに、
手足と顔のパーツが・・・。
手足はなく、目玉も、鼻も耳もなく、
舌まで・・そのような状態になりながら10年間生きていたであろう痕跡、
おそらく「リカ」のもとで生かされていた・・・。
警察はこの10年、「リカ」を追い続けていましたが、
全く見つけられず、ただただ時間だけが過ぎ去っていましたけど、
この事件で大きく動き出します。「リカ」の痕跡をようやく見つけました。
最悪の見つけ方ですが。
想像を絶する狂気をまとった「リカ」
10年経った今も狂気はそのままで、私たちの前に悠然と現れてしまいます。
「ホラー小説」で「最恐」な「リターン」。
おすすめというか何というか・・・、
一応、おすすめしておきます。
この「小説」を読んだ方達のレビューを、少しだけ
・「リターン」を読んだAさん
前作「リカ」を読んでから随分、時間が経っていましたけど、読了後に感じたゾワゾワ感、「リターン」を読んでいる時にも感じてしまいました。
貞子のような、暗い悲しみの中の恐怖でなく、サイコパスとホラーの間、神経をイジイジさせる恐怖です。
今回は、前作「リカ」から10年経っていることから、怖さは少しマイルドになっている感じを受けましたけど、「リカ」が連鎖すると思ったら・・・、10年後もやはり怖かったです。
・「リターン」を読んだBさん
「リカ」の続編です。猟奇的。
リカをあまり覚えていなくても、リカ事件の説明もしてくれているので、リターンから読んでも問題はありません。思い出しながら読み進めました。
文章がくどい?となる部分もありましたけど、テンポよく進むので細かいことを気にしなければ一気に読み終わります。
手に汗にぎる怖い思いをしたい人には、おすすめ出来る小説です。
ラストがまた・・・、必読です。
・「リターン」を読んだCさん
怖かった。やっぱり怖いじゃないですか!
物音にビクッとしながら、それでも気になって一気読みしてしまいました。
勝手に読み終わったと思ったら、「エピローグ」の文字が。
えっ、まさか!また!?
と思ってしまいました。最後の◯◯さん、何だかゾッとしましたね。
・「リターン」を読んだおじさん
「ホラー」が苦手なおじさんには苦行と言える「リカ」と「リターン」、
前作「リカ」が怖いながらも面白かったので、「リターン」もしっかりと読んでしまいました。
個人的には、
「貞子」より「リカ」の方が現実感があって恐ろしく感じます。(今現在の「貞子」は知りません)
リカという女性の狂気的とも言える執着心、
人間離れした発想力と行動力、おぞましい事をいとも簡単に実行出来る精神的な強さ、
どれを取っても恐怖心しか芽生えません。
活字なので余計に想像してしまいますから、
私の頭の中では、どうしようもなく強大なリカが出来上がってしまいました。
出来ましたら、
前作「リカ」を読んだ後に、「リターン」を手に取る事をおすすめします。
せっかくですので、「リカ」でリカの恐怖を知って頂いたのちに、
「リターン」を読んで欲しいと思っています。
リカに対する想像力が半端なく出来上がっていると思いますのでね。
「リカ」からの「リターン」
読んでみてください。
リカという、狂気について
前作「リカ」と今作「リターン」で、
リカという狂気が何をしたのか、少しだけ触れたいと思います。
(前作「リカ」、今作「リターン」を読んでいない方は、読まないでください。)
前作「リカ」では、
リカの狂気(1人の男性に)
✔︎ 1日に100通以上のメールを送りつける、電話までも・・・。
✔︎ 会社のスクリーンセイバーを「RIKA」の文字に変える。
✔︎ 男性宅に現れ娘を誘拐、娘の背中に赤い十字架をペイント。
✔︎ 直接対決した男性にゴルフクラブで殴られるが、意に介さず復活。
✔︎ 男性を拉致して椅子にくくり付ける。
✔︎ 刑事に2発の銃弾を喰らうが、やはり意に介さず復活。
✔︎ そして、人の話が全く通じない。
今作「リターン」では、
「リターン」内のリカの狂気
✔︎ 死体が発見される。バラバラにされた男性の死体が。
✔︎ リカと連絡を取ろうとした男性、結局返り討ちに。
✔︎ 恐ろしく勘の鋭いリカ、刑事の裏をかくなんて楽勝。
✔︎ 裏をかかれた刑事、リカに拉致される。
✔︎ またしても椅子にくくり付けて、リカの狂気が爆発。
✔︎ やはり、リカはリカでしかない・・・。
こんな感じでしょうか。
あまりネタバレをしないように書いたつもりなんですが、
こういうのは難しいですね。上手く書けません。
リカの狂気を書こうとすると、もっとたくさん書きたくなってしまうので、
この辺でやめておきます。
五十嵐貴久が2001年第2回ホラーサスペンス大賞を受賞したデビュー作、
「リカ」の続編、
「リターン」
「ホラー小説」で「最恐」を楽しめる方におすすめします。
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「最恐」が映画化(6月18日より公開)
「最恐の女リカ」が映画化。
映画のベースになっている原作小説が「リターン」、
2019年のドラマのその後を描いているようですね。
『リカ 〜自称28歳の純愛モンスター〜』
高岡早紀、魔性の純愛モンスター「リカ」映画化!『リカ 〜自称28歳の純愛モンスター〜』
・監督
松木創
・原作
五十嵐貴久「リターン」「リカ」
・出演(役名)
高岡早紀
(雨宮リカ/最恐の女、自称28歳)
市原隼人
(奥山次郎/警視庁捜査一課刑事)
内田理央
(青木孝子/警視庁捜査一課刑事)
佐々木希
(梅本尚美/警視庁捜査一課刑事)
マギー
(戸田弘之/警視庁捜査一課・主任)
尾美としのり
(長谷川浩二/警視庁捜査一課刑事・係長)
・無料視聴が可能な動画サイト
⇨無料登録で貰える600ptのうち399ptを使用して視聴可能
⇨
予告動画を観てみると、
完全に「人外のソレ」となっている雨宮リカの姿が確認できます。
コミカルな感じも受けてしまいますけど、そこは「最恐の女」ですので、
期待を裏切らないのではないかと。
2021年6月18日公開され、
今なら動画サイトで視聴可能となっています。
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最後に
前回紹介した「リカ」、
今回はその続編「リターン」を、ようやく紹介出来ました。
ホッとしていますが、少しだけ複雑な心境です。
「リカ」も「リターン」も本当に怖い「ホラー小説」ですので、
読む際はどうぞお気を付けて。
「ホラー」が苦手な方は絶対に楽しめませんよ。
まぁ、私のように怖すぎて面白かったという事が、無いとは言えませんけど。
頭の中で膨らみ続ける恐怖と狂気の対象「リカ」、
是非1度は体験してみてください。
夏に読めば涼しさを感じられ(ゾクッと)、
冬に読めば寒さが倍増(ヒヤッと)、
「リカ」から「リターン」へ、そして・・・。
「リカ」の歩みはまだまだ止まりません。
ではまた。
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