リカシリーズ第9弾:完結編『リボーン』あらすじ/時系列/感想、最後の最後までしっかりとオゾマシイ
意味を調べてみますと、
リボーン(英語:reborn)は、
生まれ変わり・再生・復活などを意味する。
※参照元:Weblio辞書
リカシリーズの最新作にして第9弾、
そして、
完結編となる今作、五十嵐貴久『リボーン』。
五十嵐貴久『リボーン』
✔︎ 「リカ・クロニクル」と言われるシリーズの第9弾、完結編
✔︎ 前作「リベンジ」のその後、最凶の女:リカの壮絶なラスト?!
✔︎ 『リボーン』・・・その意味は?!
リカシリーズの完結編ということで、
ある程度の決着が描かれていると思いつつページをめくり、
アッという間に読み終えてしまった『リボーン』。
人間が存在している限り、ダメ、みたいですよ・・・。
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リカシリーズ第9弾:完結編『リボーン』
五十嵐貴久『リボーン』
- scream 1「依頼」 8〜
- scream 2「ユタ」 47〜
- scream 3「しつこいよ」 84〜
- scream 4「動く指」 120〜
- scream 5「宴」 156〜
- scream 6「夜間受付」 193〜
- scream 7「隠れてた」 224〜
- final scream 「銃声」 259〜
- 『リボーン』後書き 296〜
あらすじ
『リボーン』あらすじ
2人の女。
〈小野萌香〉
高校生時代、転校してきたアレと遭遇。
すぐさま異質な存在と気づいた萌香と祖母は、アレから逃げるしかないと、
萌香を転校させ、アレの狂気に巻き込まれないように息を潜めて生活をしていた。
好きだった男の子、その家族、知り合いが次々と不審な死を遂げようと・・・。
しかし、
運命は再び萌香とアレを繋げてしまう。
アレの娘に大怪我を負わせ、アレから恨まれてしまうことになった萌香。
もう、逃げられない・・・いや、もう、逃げない!
〈アレ:雨宮リカ〉
私の娘を車で轢いたあの馬鹿女、見覚えのある馬鹿女。
あんなスピードで走ってきて、娘をこんな血だらけにして、
こんなひどいことをして、
あの馬鹿女、許さない、絶対にゆるさない。
あんなおんなしんだほうがましだしねばいいんだ。
ころすころしてやるぜったいにころすころしてやる。
大丈夫、私の娘は大丈夫。リカが治してあげる。
大量の血が必要だから、リカがそこらじゅうにある血を調達して助けてあげる。
大丈夫。
リカは正しい、いつだって正しいの。だからあの馬鹿女、
ばかばかばかしねばいい。
ゆるさないころすころしてやる。
〈そして〉
小野萌香の目の前に、
強烈な狂気の悪臭を纏った雨宮リカが・・・。
〜『リボーン』〜
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リカシリーズの時系列
五十嵐貴久:リカシリーズは、
時系列が順不同で発表されてきました。
個人的には発売順に読むのをお勧めしますが、一応、
全9作品を時系列通りに並べてみると、
発売順 | 時系列 | タイトル | 内容 |
3 | 1 | 「リバース」 | リカ誕生秘話 |
7 | 2 | 「リセット」 | 女子高生リカ |
6 | 3 | 「リフレイン」 | 看護学生リカ |
4 | 4 | 「リハーサル」 | 看護婦リカ |
1 | 5 | 「リカ」 | 狂気のストーカーのリカ |
2 | 6 | 「リターン」 | 10年経って帰ってきたリカ |
8 | 7 | 「リベンジ」 | リカへの復讐 |
9 | 8 | 『リボーン』 | リカとの対決、そして、継承 |
5 | 9 | 「リメンバー」 | 記憶が狂気となって感染し、永遠に |
今作『リボーン』、
完結編ですけど、時系列的には8番目。
2019年に発売された「リメンバー」の前のお話となっています。
ネタバレはしたくないので、簡単に要約すると、
「『リボーン』は雨宮リカ事件の終焉、そして・・・」といった感じです。
時系列の9番目が存在しておりますしね。
これからリカシリーズを読む、
過去から順番通りに追いかけたいなら、上の表のような順番で読み進めてみてください。
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おじさんの感想
全9作、
ここまで発売順に読み進めてきたリカシリーズ。
とうとう今作の『リボーン』で完結編となりました。
完結編に相応しく、
「雨宮リカの異常性、驚異的な戦闘力の高さ、狂気の自己愛、狂った感染力と禍々しさの継承」を堪能しつつ、
「雨宮リカを最凶と知りつつも立ち向かう決意をした萌香」という復讐劇が相まって、
ページを捲る手が止まらずに一気に読了。
ラスト1行が意味するところは、果たしてどちらなのか?、
こんな疑問系で終わってしまう今作ですけど、
「雨宮リカ事件の終焉」として非常に楽しめました。
面白かった。
ただ、
シリーズの読者として私は完全に「リカの狂気」に犯されておりますので、
まだ読みたいというのも事実。
完結してしまうとなると、寂しく思ってしまいます。
一応ですね、
『リボーン』の後書きに、作者である五十嵐貴久さんが、
「今までの流れとは違うかもしれないが、別の形でリカを描くことはあり得るでしょう。それはホラーでもミステリーでもサスペンスでもなく、何と呼べばいいのかわからないジャンルの小説になるはずです。」
と仰っていましたから、
期待はできるのではないかと。
異様な悪臭を纏った強烈な物語をまた読ませていただきたいですね。
リカシリーズ完結編『リボーン』、文庫本で発売中です。
最後に
五十嵐貴久:リカシリーズ完結編『リボーン』を紹介させていただきました。
ここまで長いシリーズものを小説で読んできたのは、
このシリーズのみです。
映画なら「スター・ウォーズ」シリーズや「ハリー・ポッター」シリーズ、
ドラマなら「ウォーキング・デッド」や「ブラックリスト」、
「ゲーム・オブ・スローンズ」など。
視聴系ならいくつかありますけど、
読書系となるとリカシリーズだけ。
第1作目「リカ」が2003年に文庫化されてから、
今作『リボーン』までの約20年間、頭の中にオゾマシイ想像を強制されながら楽しませてもらいました。
いつの日か再び、最凶を読み進められますように。
ではまた。