A24の最新作『エブエブ』キャスト/あらすじ/7冠達成/感想、まさか感動させられるとは・・
今現在、
「とりあえず、パンチのある映画を観たい!」
と思ったら最適なのがA24。
この配給会社が関わっている映画を観ておけばよろしいかと。
そんなA24の最新作が3月3日から公開されました。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
✅ 予告動画だけで既に相当なパンチ力を擁しているSF・カンフー・アクション映画
✅ 今年のアカデミー賞で7冠達成
(10部門で11のノミネートを獲得:7部門で受賞)
✅ 3月は忙しいです
・『エブエブ』と「フェイブルマンズ」が3月3日公開
・「オットーという男」が3月10日公開
・「シン・仮面ライダー」が3月17日公開
・「マッシブ・タレント」が3月24日公開
気になる映画が毎週⋯
おじさんになって令和を迎えたのに、
まさか映画館へカンフー映画を観に行く事になるとは思ってもいませんでした。
そして、
泣かされるとは・・・。
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A24の最新作『エブエブ』キャスト/あらすじ/賞レース
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
映画『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』本予告【3月3日(金)公開】
【監督/脚本】
ダニエル・クワン&ダニエル・シャイナート
【製作】
アンソニー・ルッソ、ジョー・ルッソ
マイク・ラロッカ、ダニエル・クワン
ダニエル・シャイナート
【音楽】
サン・ラックス
【撮影】
ラーキン・サイプル
【編集】
ポール・ロジャーズ
【日本公開】
2023年3月3日
“ダニエルズ”と総称されるアメリカの映画監督、脚本家です。
共に同い年(現在35歳)、兄弟でありません。
いわば、
映画製作に“コンビ”として携わっている、といった感じです。
その“ダニエルズ”と共に、『エブエブ』の製作陣に関わっているのが、
「アベンジャーズ」シリーズでお馴染みルッソ兄弟。
大ヒットを連発させた“兄弟”と、
新進気鋭の“コンビ”が組んだA24の最新作、
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、
3月3日から日本で公開されています。
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キャスト
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【キャスト(役名)】
ミシェル・ヨー
(エヴリン・ワン・クワン:コインランドリーを経営する女性)
キー・ホイ・クァン
(ウェイモンド・ワン:エヴリンの夫)
ステファニー・スー
(ジョイ・ワン/ジョイ・トゥパキ:エヴリンとウェイモンドの娘)
ジェームズ・ホン
(ゴン・ゴン:エヴリンの父親)
ジェイミー・リー・カーティス
(ディアドラ・ボーベアドラ:IRSの監察官)
ジェニー・スレイト
(デビー・ザ・ドッグ・マム/ビッグ・ノーズ:コインランドリーの顧客)
ハリー・シャム・ジュニア
(チャド:鉄板焼きシェフ)
主演は、
ジャッキー・チェン、ジェット・リー、
サモ・ハン・キンポー、ユン・ピョウ、
ドニー・イェンなど、カンフー界のスーパースター達と共演してきたミシェル・ヨー。
助演には、
おじさん世代にとって、
マコーレー・カルキン、ハーレイ・ジョエル・オスメント、
エドワード・ファーロングなどよりも前に、子役俳優として記憶を植え付けられた、
キー・ホイ・クァン。
カンフー映画への思い出と、
俳優への思い出が詰まった『エブエブ』、映画館への足取りは軽かったです。
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あらすじ
『エブエブ』あらすじ
これでもか!
というほどのトラブルを抱えているエヴリン。
・経営するコインランドリーの税金問題
・厳格な父親の介護
・反抗期の娘
・優しいけど、全然頼りにならない夫ウェイモンド
そんな中、
夫に乗り移った“別の宇宙の夫”から、
「全宇宙にカオスをもたらす強大な悪を倒せるのはエヴリン、
君だけだ!」
と世界の命運を託される。
意味が分からず、まさかと驚くエヴリンだが、
悪の手先に襲われマルチバースに吸い込まれてしまう。
そして・・・。
エヴリンは、
異次元に存在している何千人もの“自分”のスキルを引き出し、
超ド級のカンフーを駆使しながら、
全宇宙を驚かす巨悪に立ち向かっていく。
〜『エブエブ』〜
ミシェル・ヨー演じるエヴリンと、
キー・ホイ・クァン演じるウェイモンドの娘、
ジョイ・ワン(ステファニー・スー)が物語の鍵を握っているのですが、
あまり多くを知らずに映画館へ足を運んだ方が良さそうです。
楽しんだモン勝ちですから。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、
2023年3月3日から日本で公開されています。
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第95回アカデミー賞で7冠達成
第95回アカデミー賞(2023年)で、
最多ノミネートされたのが『エブエブ』です。
(授賞式は2023年3月12日)
•第95回アカデミー賞(2023年)
ノミネートは以下の通り
⇨作品賞:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
⇨監督賞:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
⇨主演女優賞:ミシェル・ヨー
⇨助演男優賞:キー・ホイ・クァン
⇨助演女優賞:ジェイミー・リー・カーティス、ステファニー・スー
⇨脚本賞:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
⇨作曲賞:サン・ラックス
⇨歌曲賞:「This Is a Life」
⇨衣装デザイン賞:シャーリー・クラタ
⇨編集賞:ポール・ロジャース
助演女優賞に2人がノミネートされ、
10部門で11のノミネートを獲得した『エブエブ』。
そして、
•第95回アカデミー賞(2023年)
受賞結果は以下の通り
✅ 作品賞:『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』
✅ 監督賞:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
✅ 主演女優賞:ミシェル・ヨー
✅ 助演男優賞:キー・ホイ・クァン
✅ 助演女優賞:ジェイミー・リー・カーティス
✅ 脚本賞:ダニエル・クワン、ダニエル・シャイナート
✅ 編集賞:ポール・ロジャース
最多ノミネート(11)から最多受賞(7)という栄冠に輝きました。
ちなみに、
ミシェル・ヨーは、アジア人として初の主演女優賞獲得、
キー・ホイ・クァンは、アジア人として2人目の助演男優賞を獲得。
A24の映画として、作品賞を受賞したのは2作目です。
(作品賞は「ムーンライト」、助演男優賞はハイン・S・ニョールに続いての快挙)
「イニシェリン島の精霊」や、
スピルバーグ監督作「フェイブルマンズ」、
Netflix映画「西部戦線異状なし」などの強敵を抑えて、
圧倒的と言える強さを見せつけた『エブエブ』。
個人的な予想としては全ハズレでしたけども、
『エブエブ』を視聴した今、納得の結果と言わざるおえません。
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第80回ゴールデングローブ賞
第95回アカデミー賞の前に、
日本時間2023年1月11日に発表された第80回ゴールデングローブ賞(2023年)。
『エブエブ』は最優秀作品賞を受賞とはいきませんでしたが、
出演している俳優陣は高い評価を受けました。
•第80回ゴールデングローブ賞
⇨最優秀主演女優賞(ミュージカル/コメディ部門)
ミシェル・ヨー
(「ザ・メニュー」のアニャ・テイラー=ジョイや、「バビロン」のマーゴット・ロビーなどを抑えてミシェル・ヨーが受賞)
⇨最優秀助演男優賞
キー・ホイ・クァン
(「イニシェリン島の精霊」で存在感抜群だった2人:ブレンダン・グリーソンとバリー・コーガンや、「バビロン」のブラッド・ピット、Netflix映画「グッド・ナース」のエディ・レッドメインなどを抑えての受賞)
最近視聴したミシェル・ヨー出演作が、
Netflixドラマ「ウィッチャー 血の起源」だったので、少し残念だったんですけど、
この『エブエブ』での彼女は素晴らしかった。
(ドラマは、演技というより、物語そのものがあまり面白くなかった・・・)
そして、キー・ホイ・クァン。
おじさんには懐かしさ爆発の俳優です。
「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」(1984年)、
「グーニーズ」(1985年)での活躍は今でも忘れていません。
子役俳優だった彼が、
約40年ほど経った今年のゴールデングローブ賞で初めて助演男優賞を。
そして、
アカデミー賞で助演男優賞を受賞・・・。
(YouTubeで“助演男優賞”と検索すれば、受賞の時の映像が視聴できますので、ご覧になってみてください。プレゼンターが感極まって“キー・ホイ・クァン”と読み上げる部分だけでも感動できます)
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おじさんの感想(ネタバレ注意)
(やられた・・・良い意味で裏切られました)
ちょっと遅れたんですけど、
映画館で『エブエブ』を視聴してきました。
A24という、
強烈なイメージのある会社が関わっているSF・カンフー・アクション、
あの予告動画から醸し出しているパンチ力、
色々と変な方向へ期待値が上がっている状態での視聴。
良い意味で、裏切られましたね。
まず、
カンフーアクション映画というジャンル、といえばそうなんですが、
実はそこまで強くないんですよね。
派手なバトルシーンは多くないです。
もっと痛快でグロさ爆発的なアクションを期待してしまっていると、ちょっと面食らってしまうかも・・・。
そして、
マルチバース盛りだくさんなSF。
観ている側の頭の中は、常に切り替え作業を行なっている状態になりますから、
これに疲れてしまうと、
途中で集中力がもたなくなる可能性も・・・。
(私はおじさんなので、ついて行くのがやっとでしたけどね)
そんな『エブエブ』だったのに、
今まで視聴してきたA24関連の映画の中で、1番好きな作品になりました。
(過去、変なのばかりを視聴しておりますが)
面白かった。
カンフーアクションは強くないな〜、と思いながら、
目まぐるしく展開していく物語に、頑張って頭の中を切り替えつつ、没頭していた先、
まさか、
感動して涙を流す羽目になるとは・・・。
『エブエブ』が家族愛の物語だったなんて、観る前は全く思っていなかった・・・。
本当に裏切られましたね。
アカデミー賞で、
『エブエブ』の作品賞、監督賞、脚本賞、
ミシェル・ヨーの主演女優賞、
キー・ホイ・クァンの助演男優賞、
ジェイミー・リー・カーティスの助演女優賞、
あの世界観を見せつけての編集賞、
全てに納得してしまいます。
ベーグルに関する考察や、
訳知り顔でウンチクを語ることは私にはできませんけど、これだけは言えます。
「とりあえず、1度は観ておいて損はないですよ、『エブエブ』」
最終的に、
涙を流して感動し、面白かったと思えた私は、
「楽しんだモン勝ち」になれましたので、良かったなと。
『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』、
オススメです。
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最後に
3月3日から日本で公開されている、
A24の最新作『エブエブ』を紹介させていただきました。
「ウィッチ」、
「スイス・アーミー・マン」(ダニエルズの映画初監督作)、
「ヘレディタリー/継承」、
「ミッドサマー」、
「ライトハウス」、
「キル・チーム」、
「LAMB/ラム」など、
異様にパンチの効いた映画を世に送り続けているA24。
良い意味でも悪い意味でも、記憶にはガッツリと残るのは間違いないかと。
『エブエブ』が、
「ヘレディタリー/継承」、「ミッドサマー」よりは、
良い意味で記憶に残ったので、なんか妙に嬉しかった・・・。
気になる方は映画館へ足を運んでみてください。
ではまた。